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なべ presents

Sieges Even 「The art of navigating by the stars」

2005-11-23 23:13:58 | 雑記
表題には文字数の関係上書ききれなかったが、今年2005年リリースのアルバム。

Sieges Evenはドイツのバンドで、このアルバムで通算6枚目となる。国内盤としてリリースされたのが3rdの「A Sense of Change」までだから、今回のアルバムが8年ぶりだということすら忘れられた感が強い。特に「A Sense of Change」が名作の輝きを放っていただけに残念な話だ。というわけで今作も輸入盤のみのリリース。公式webはコチラ

テクニカルでプログレッシヴなロックで、時折アグレッシヴな面はみられるが、全体的には落ち着いた都会的で洒落たサウンドが売りとなっている。そのため極端な大作もなく7~8分くらいの曲が平坦に並ぶ。ある意味ロック特有のアクを極端にカットしているので、AORサウンドを想起する人もいるかもしれない。

ただ、初期にその手の筋(?)では伝説的な存在となっているWatchtowerと比較されていたくらいであり、テクニックといった部分では非常に安定感があり、かつ高度。今作では更に落ち着いた作風を敷いているが、合間をみて、突如盛り込まれるテクニカルなフレーズには舌を巻く。個人的には(テクニカルフレーズが)押し付けがましくない、そのセンスを逆にロックとして物足りないと感じてしまうほうだが、彼らの個性といえばそうかもしれず、柔軟に愉しんでいる。

アルバムにあえて起伏をつくりださないように感じられる中で、インパクトがある曲として挙げられるのがオープニングの“The weight”。やや暗めなギターのアルペジオと直後に炸裂するアグレッシヴなフレーズが印象的な曲で、比較的淡々と流れる曲が多い中で、ドラマ性を感じることができる。歌メロも比較的分かりやすい。

因みに、各メンバーはその技術を生かしてセッション参加することも多く、ブラジルのAngraや同じドイツのBlind Guardianなどのアルバムでその力を存分に発揮している。1回くらいは生で観てみたいバンドである。


トレーニング中の選曲
“The weight”
“The lonley views of condors”
“Unbreakable”
“Blue wide open”
“STYX”


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