おにき のぞみ虹色通信 No.4 2006年10月
◇鬼木のぞみ事務所
岡山市野田5丁目8-11 かつらぎ野田ビル2F
TEL 086-242-5244 FAX 086-244-7724
◇「虹色通信」とは…
“虹”のように多色・多様な生き方が尊重され、一人ひとりが〈輝く〉ことのできる社会を目指して行動を始めました。「いのち・みどり・平和」が大切にされる街づくりをしましょう。
目次
“地産地消”の街づくり
吉備線のLRT化を
地域の力を育む「防災マップづくり」
進めよう!議会改革
教育基本法を読んでみよう
こんなスポット・献血ルーム「ももたろう」
のぞみ日誌から
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“地産地消”の街づくり
「地産地消」という言葉がよく聞かれるようになりました。「岡山でとれたものを岡山で食する」=地元で作られた新鮮でおいしい野菜を安心して食べるだけでなく、岡山の景観、文化、人間のつながり、活力……。「地産地消」は金銭には換えられない尊いものを守り、育んでくれます。
岡山市では、この10月から郡地区の遊休農地で農家に菜の花を栽培してもらい、収穫した菜種油をリサイクルして農機具の燃料などに活用する「菜の花プロジェクト」が3年計画で始まりました。資源循環型でエネルギーの地産地消。岡山の街でも広げていきたいものです。
吉備線のLRT化を
国土交通省は2016年までの10年間で、低床で振動や騒音も少なく、加減速に優れた新世代の路面電車・LRT(次世代型路面電車システム)を、全国10都市で整備していく方針です。岡山でも吉備線のLRT化に注目が集まっています。
今年4月、富山市に開業した富山ライトレールは、JRの赤字ローカル線を譲り受けたものですが、新駅と運転回数を増やすなどで住民も観光客も利用しやすくなり、乗客数はJR時代の倍となっています。
路面電車と郊外電車をつなぐことや、バスとの連携強化やパークアンドライド(最寄り駅の駐車場に自動車を止め、公共交通機関に乗り換え)によって環境面での改善も期待大ですし、一定地域をLRTと歩行者に開放するトランジットモールによって商店街の活性化も期待できます。軌道部に芝を植えれば、街中にグリーンベルトが広がります。環境にも人にもやさしい街づくりに、LRT化が有効であることは、各国・各都市での取り組みで明らかになっています。
利用客や沿線の人々、そして県や市の熱意で吉備線LRT化を実現したいものです。
地域の力を育む「防災マップづくり」
私は先日、阪神大震災で、女性が男性より1,000人多く死亡し、過酷な環境の中で震災後に1,000人亡くなったことを聞いて愕然としました。男女の賃金格差(住居環境など)や、被災後の避難所などの運営やケアに女性の参画が少なかったことが原因と言われています。日常の街づくりに、まだまだ弱い立場(と言われる人々の)視点・参画が不足しています。
「防災マップづくり」が広がっています。地域の様々な人が参加して、実際に地域を調査して進めるもので、その過程で地域や街づくりの課題が浮き彫りになります。
「安全・安心なまちづくり」が重要な課題となっていますが、子どもも含め地域に住む人が力を育む取り組みは、「地産地消」に通じるものがあるのではないでしょうか。
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進めよう!議会改革
●やっと実現か-選挙公報
来春の岡山市議会議員選挙から選挙公報が発行される見通しです。岡山市は中核市の中で最後尾を走っていましたが、ようやく発行されるようです。
候補者の政治信条や政策を知らせる、選挙における最低限の情報提供が始まることになります。政策で選ぶ-自治分権時代にふさわしい選挙にしたいですね。
●少し前進-費用弁償見直し
議員報酬とは別に、議会に出るたびに「費用弁償」(交通費)が支払われています。実費とかけ離れた支給額、また正副議長が公用車を使っても支給されるなど問題がありました。全廃とはなりませんでしたが、2500円の減額、公用車の場合は支給無しとなりました。また領収書提出義務のない政務調査費など、まだまだ議会改革には多くの課題があります(備前市では9月議会で、政務調査費に領収書添付を義務づけ、費用弁償を廃止)。新しい時代の新しい議会へ、さらに改革を。
教育基本法を読んでみよう
教育基本法改正を最重要課題としてかかげる安倍政権が誕生しました。それにあわせるかのように岡山市議会でもこれまで継続審査になっていた教育基本法早期改正を求める陳情・請願が保守系会派と公明党の賛成で採択されてしまいました。
「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。…」
この前文で始まる教育基本法を、変更せねばならない理由が、私には分かりません。公を後景に、個人を前面に出す基本法の理念は、戦争へと国民を駆り立てた反省に基づいたものでした。個人の尊厳、つまりは「子どもの権利」を根本に置いたところに、戦後教育の大きな転換があったはずです。改悪し、「愛国心」を盛り込むことには反対です。
教育基本法はわずか11条、1500字にも満たない短いものです。先ず、じっくりと読んでみましょう。
こんなスポット・献血ルーム「ももたろう」
お買い物ついでにちょっとのぞいてみませんか?
今回は表町の献血ルーム「ももたろう」です。
明るい声に迎えられ受付をします。8月から献血手帳がカードになり、日本中どこへ行っても簡単に手続きができるようになりました。2005年度国庫補助事業によるリースのタッチパネルでの問診も簡単です。
2階へ上がると笑顔の素敵な看護師さんに迎えられ献血開始です。今回は成分献血で約45分でしたが、TVを見たり読書をしたりと居心地良く過ごしました。県北から雪の中を来てくれる方もいますとのこと。夕方には高校生の姿もよく見かけます。
朝10時からで火曜日がお休み。骨髄バンクへの登録も受け付けてくれます。(M)
のぞみ日誌から
■岡山大豆倶楽部
枝豆収穫祭
10月1日(日)、岡山大豆倶楽部(エコウェーブおかやま内)の枝豆収穫祭に参加。国産大豆を普及させたいと、6月に総社市清音に畑を借りて大豆を植え、4回の草取りを経ての収穫祭です。甘くて美味しい枝豆でした。 味噌・醤油・豆腐……毎日お世話になっている大豆ですが、自給率は4%。70%強がアメリカ産で、遺伝子組み換え作物の心配もあります。大豆の収穫と味噌造りが楽しみです。
■JDS(財・日本ダウン症協会)
「ダウン症児の理解と育児」学習会
9月13日(水)、川崎医療福祉大学でのJDS学習会に参加しました。講師は、ダウン症の医療にご尽力の黒木良和教授(小児科医)。ダウン症の正しい理解や、どのように我が子を受けとめるのかなど、豊富な経験に基づいて話をされ、初めてダウン症児を出産したカップルをケアする仕組みづくりについても提唱されました。
■女子プロボクシングファイト がんばれ、女たち
10月1日(日)、岡山オレンジホールで、フジワラボクシングジム主催の女子プロボクシングファイトがありました。試合は、日本ミニフライ級タイトル戦をメインに6試合。私は横浜在住の妹(猪崎かずみ)が女子プロボクサーということもあり、親近感をもって観戦しました。地元のチャンピオン池山直選手が見事に防衛。鍛えられた体力・技術・精神力の闘いは圧巻でした。
◇鬼木のぞみ事務所
岡山市野田5丁目8-11 かつらぎ野田ビル2F
TEL 086-242-5244 FAX 086-244-7724
◇「虹色通信」とは…
“虹”のように多色・多様な生き方が尊重され、一人ひとりが〈輝く〉ことのできる社会を目指して行動を始めました。「いのち・みどり・平和」が大切にされる街づくりをしましょう。
目次
“地産地消”の街づくり
吉備線のLRT化を
地域の力を育む「防災マップづくり」
進めよう!議会改革
教育基本法を読んでみよう
こんなスポット・献血ルーム「ももたろう」
のぞみ日誌から
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“地産地消”の街づくり
「地産地消」という言葉がよく聞かれるようになりました。「岡山でとれたものを岡山で食する」=地元で作られた新鮮でおいしい野菜を安心して食べるだけでなく、岡山の景観、文化、人間のつながり、活力……。「地産地消」は金銭には換えられない尊いものを守り、育んでくれます。
岡山市では、この10月から郡地区の遊休農地で農家に菜の花を栽培してもらい、収穫した菜種油をリサイクルして農機具の燃料などに活用する「菜の花プロジェクト」が3年計画で始まりました。資源循環型でエネルギーの地産地消。岡山の街でも広げていきたいものです。
吉備線のLRT化を
国土交通省は2016年までの10年間で、低床で振動や騒音も少なく、加減速に優れた新世代の路面電車・LRT(次世代型路面電車システム)を、全国10都市で整備していく方針です。岡山でも吉備線のLRT化に注目が集まっています。
今年4月、富山市に開業した富山ライトレールは、JRの赤字ローカル線を譲り受けたものですが、新駅と運転回数を増やすなどで住民も観光客も利用しやすくなり、乗客数はJR時代の倍となっています。
路面電車と郊外電車をつなぐことや、バスとの連携強化やパークアンドライド(最寄り駅の駐車場に自動車を止め、公共交通機関に乗り換え)によって環境面での改善も期待大ですし、一定地域をLRTと歩行者に開放するトランジットモールによって商店街の活性化も期待できます。軌道部に芝を植えれば、街中にグリーンベルトが広がります。環境にも人にもやさしい街づくりに、LRT化が有効であることは、各国・各都市での取り組みで明らかになっています。
利用客や沿線の人々、そして県や市の熱意で吉備線LRT化を実現したいものです。
地域の力を育む「防災マップづくり」
私は先日、阪神大震災で、女性が男性より1,000人多く死亡し、過酷な環境の中で震災後に1,000人亡くなったことを聞いて愕然としました。男女の賃金格差(住居環境など)や、被災後の避難所などの運営やケアに女性の参画が少なかったことが原因と言われています。日常の街づくりに、まだまだ弱い立場(と言われる人々の)視点・参画が不足しています。
「防災マップづくり」が広がっています。地域の様々な人が参加して、実際に地域を調査して進めるもので、その過程で地域や街づくりの課題が浮き彫りになります。
「安全・安心なまちづくり」が重要な課題となっていますが、子どもも含め地域に住む人が力を育む取り組みは、「地産地消」に通じるものがあるのではないでしょうか。
後編へクリック
進めよう!議会改革
●やっと実現か-選挙公報
来春の岡山市議会議員選挙から選挙公報が発行される見通しです。岡山市は中核市の中で最後尾を走っていましたが、ようやく発行されるようです。
候補者の政治信条や政策を知らせる、選挙における最低限の情報提供が始まることになります。政策で選ぶ-自治分権時代にふさわしい選挙にしたいですね。
●少し前進-費用弁償見直し
議員報酬とは別に、議会に出るたびに「費用弁償」(交通費)が支払われています。実費とかけ離れた支給額、また正副議長が公用車を使っても支給されるなど問題がありました。全廃とはなりませんでしたが、2500円の減額、公用車の場合は支給無しとなりました。また領収書提出義務のない政務調査費など、まだまだ議会改革には多くの課題があります(備前市では9月議会で、政務調査費に領収書添付を義務づけ、費用弁償を廃止)。新しい時代の新しい議会へ、さらに改革を。
教育基本法を読んでみよう
教育基本法改正を最重要課題としてかかげる安倍政権が誕生しました。それにあわせるかのように岡山市議会でもこれまで継続審査になっていた教育基本法早期改正を求める陳情・請願が保守系会派と公明党の賛成で採択されてしまいました。
「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。…」
この前文で始まる教育基本法を、変更せねばならない理由が、私には分かりません。公を後景に、個人を前面に出す基本法の理念は、戦争へと国民を駆り立てた反省に基づいたものでした。個人の尊厳、つまりは「子どもの権利」を根本に置いたところに、戦後教育の大きな転換があったはずです。改悪し、「愛国心」を盛り込むことには反対です。
教育基本法はわずか11条、1500字にも満たない短いものです。先ず、じっくりと読んでみましょう。
こんなスポット・献血ルーム「ももたろう」
お買い物ついでにちょっとのぞいてみませんか?
今回は表町の献血ルーム「ももたろう」です。
明るい声に迎えられ受付をします。8月から献血手帳がカードになり、日本中どこへ行っても簡単に手続きができるようになりました。2005年度国庫補助事業によるリースのタッチパネルでの問診も簡単です。
2階へ上がると笑顔の素敵な看護師さんに迎えられ献血開始です。今回は成分献血で約45分でしたが、TVを見たり読書をしたりと居心地良く過ごしました。県北から雪の中を来てくれる方もいますとのこと。夕方には高校生の姿もよく見かけます。
朝10時からで火曜日がお休み。骨髄バンクへの登録も受け付けてくれます。(M)
のぞみ日誌から
■岡山大豆倶楽部
枝豆収穫祭
10月1日(日)、岡山大豆倶楽部(エコウェーブおかやま内)の枝豆収穫祭に参加。国産大豆を普及させたいと、6月に総社市清音に畑を借りて大豆を植え、4回の草取りを経ての収穫祭です。甘くて美味しい枝豆でした。 味噌・醤油・豆腐……毎日お世話になっている大豆ですが、自給率は4%。70%強がアメリカ産で、遺伝子組み換え作物の心配もあります。大豆の収穫と味噌造りが楽しみです。
■JDS(財・日本ダウン症協会)
「ダウン症児の理解と育児」学習会
9月13日(水)、川崎医療福祉大学でのJDS学習会に参加しました。講師は、ダウン症の医療にご尽力の黒木良和教授(小児科医)。ダウン症の正しい理解や、どのように我が子を受けとめるのかなど、豊富な経験に基づいて話をされ、初めてダウン症児を出産したカップルをケアする仕組みづくりについても提唱されました。
■女子プロボクシングファイト がんばれ、女たち
10月1日(日)、岡山オレンジホールで、フジワラボクシングジム主催の女子プロボクシングファイトがありました。試合は、日本ミニフライ級タイトル戦をメインに6試合。私は横浜在住の妹(猪崎かずみ)が女子プロボクサーということもあり、親近感をもって観戦しました。地元のチャンピオン池山直選手が見事に防衛。鍛えられた体力・技術・精神力の闘いは圧巻でした。