岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

4月22日 おかやま労働安全衛生センター第4回総会/記念講演は「福島原発の健康被害」(津田敏秀さん・岡山大学教授)

2015-04-22 | おにき日記


 おかやま労働安全衛生センターの第4回総会に参加をしました。私も会員です。
 働くことは人間の尊厳です。昨年6月に「過労死等防止対策推進法」が成立しましたが、一方で長時間労働を認める「新たな労働時間制度」が検討されています。長時間労働による過労とストレスが原因による脳・心臓疾患による死亡者は増えているということ。
 センターは、心と体の両面からの相談を受け付け、労災申請・認定の支援、安心安全な職場づくりをめざしています。一人で抱えないで、センターに相談にいらしてください。

 記念講演は、津田敏秀さん(岡山大学教授)による「福島原発の健康被害」。津田さんの話は多くの皆さんに聞いてほしいと思います。
 津田さんは、①福島県における甲状腺がんの多発に関する分析結果の解説、②「100mSv以下は放射線被ばくによるがんは出ない」という説が誤りであることを示す、ことを本日の主題にしたいとされ、おもに①について話をされました。
 福島県が行っている18歳以下の甲状腺がん検診のデータでは、2012~2014年度の1巡目では甲状腺がんは109例、第2巡目(2015~2016年度)の2015年度では8例あります。全国発生率3/100万と比較すると大きな差(有意性)があります。チェルノブイリでは、事故の4~5年後に甲状腺がんが顕著に増加しており、その前には症例数が増加し始めています。
 これから多発する可能性に備えて、対策を立案して実行のタイミングをいち早く設定するのが行政の責任であると。具体的には、医療資源の点検と充実を行うべき、また、事故当時19歳以上の対象者や福島県外の住民への症例把握を拡大すべき、妊婦、乳児、幼児、小児、青年、妊娠可能性のある女性の順で、避難計画とその実施を検討すべきetcを提言されました。


 


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