視察3日は、仙台から盛岡に移動して、岩手県庁です。盛岡駅から徒歩で盛岡城跡公園を通って県庁へ。公園は桜の花吹雪と桜のじゅうたん。今年は2度、桜を満喫しました。
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岩手県ではがれき推計量などは大きく変わることはないし、県内内陸部焼却施設での処理もすでに行なっておられ、それらも含めて広域処理量が算出されていました。しかしながら、進捗状況や当初カウントしていなかった海からあがってきたガレキの量、一方でリサイクル率が高くなる可能性もあり、精査をして、5月中に処理再生計画の改訂をするということです。
いろんなことを教えていただいたなかで、2点。
何をもって「現在決まっている」広域分になるかということ。東京都の場合、50万トンの受入表明をしていますが、既契約分は10万トン余。その残については、状況によって、すべてを契約しない場合もありうるということでした。
もう一つは「災害査定」。
国が100%補助と言っているので、被災自治体は財政的な影響なく災害廃棄物処理を行えるのだと思っていましたが、そうではありませんでした。莫大な輸送費用をかけ処理することについては、後年度の財政負担につながるため、できるだけ処理費用は抑えたいということです。
正直なところ、その場で私は聞き取り不十分だったので、詳しくは、一緒に行った奈須りえさんのブログをごらんください。
災害廃棄物処理費用は、現在、95%が国、5%が起債。起債償還期間は10年(2度の30年までの延長が認められている)。今のところ、2011年度は特別交付金で担保され、実質100%全額国負担、2012年度もその見込みですが、それ以後については保証がなく、自治体としては特別交付金でみてほしいという希望があるということです。
岩手県では、最終処分場の確保が大きな課題のようです。また、これから復興にむかっての施策も必要となってきますが、財政面も含めて、国の真摯な対応・施策が望まれます。
ご多忙のなか、お時間をいただき、多くを教えていただいたことに感謝します。