多くの方が、年末からのイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に心を痛めておられると思います。岡山市が1月7日付で、中東プロジェクト開催自治体(5市)の一つとして名前を連ね、駐日イスラエル大使に和平を願って要請文を出していることを知りました。岡山市が平和のために行動したことがとても嬉しいです。
中東和平プロジェクトとは、テロや紛争で肉親を失ったイスラエルとパレスチナの子どもたちを日本に招き、ホームステイなどを行いながら、ともに未来を見つめようというプロジェクトで、これまで5市が行っています(岡山市は2004年)。
とても素晴らしいことです。要請文を岡山市のホームページなどで掲載し、市民の皆さんに知っていただけるといいですね。
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駐日イスラエル大使
ニッシム・ベンシトリット閣下
中東和平の実現を願って
日本は、第2次世界大戦の反省に立ち、国際紛争を解決する手段としては、二度と戦争を行わないこと、一切の武力を行使しないことを『国是』として戦後60余年を歩んできました。中でも尾崎行雄氏や湯川秀樹・スミ夫妻、賀川豊彦氏など各界各層の先人が英知を結集され、世界連邦の実現を訴え活動が行われてきました。この結果、2005年8月に『世界連邦実現への道の探求』との国会決議がなされ、世界連邦思想は国民の総意となりました。
これらの取り組みとともに、中東和平こそ世界の恒久平和実現の契機となるとの信念のもと、テロや紛争で肉親を失ったイスラエルとパレスチナの子どもたちを日本に招き、交流と対話を目的とした中東和平プロジェクトを2003年京都府綾部市が開催しました。このプロジェクトは、岡山市、徳島市、亀岡市へと引き継がれ、昨年夏には小金井市が開催。中東和平の実現に向け、希望の種を蒔き続けてきたところです。
しかし残念なことに、昨年12月末からガザ地区を巡る情勢が悪化したことが新聞やテレビなどのメディアによって報じられました。報道によればイスラエル・パレスチナ双方に、多数の死傷者が出ていること。そして犠牲者の中には多くの子どもたちを含む民間人が含まれていること。これらの現実に、私たちは心を痛めています。
中東和平の実現を願いプロジェクトを開催してきた自治体の長として、また世界連邦宣言自治体全国協議会としても、極めて残念であります。武力行使を即座に停止し、話し合いによる問題解決の道を選択され、和平実現に向かわれるよう心から願ってやみません。
2009年1月7日
世界連邦宣言自治体全国協議会
中東和平プロジェクト開催自治体
綾部市長 四 方 八洲男
岡山市長 髙 谷 茂 男
徳島市長 原 秀 樹
亀岡市長 栗 山 正 隆
小金井市長 稲 葉 孝 彦