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岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

7月18日 良平さんのお墓掃除 & 野宿生活者支援の炊き出し

2010-07-18 | いのち・人権


  


 栄養満点の素麺というか冷やしウドンです。今日の野宿生活者支援の会の炊き出しのメニューです。
 実は、フィリピンの方からスパゲティの差し入れもあって、私はフィリピン・スパゲティーを希望される方にサーブする係でした。城地下広場より南方公園での方が希望される方が多かったのは、風が吹いて、涼しいからでしょうか。来週は、城地下広場で健康相談があります。

   *        *        *
 
 毎年、この季節になると、「渋染一揆」を闘った指導者の一人である良平さんのお墓参り・掃除(岡山市瀬戸町)をします。あわせて、結集の地(瀬戸内市・八日市河原)、野営と対決の地(備前市佐山)に建立した碑の周りの掃除やお花をかえます。良平さんのお墓掃除は25年目、碑は建立して丸20年。私が元気な間は(今はいたって健康体)、これからもずっと続けていこうと思っています。
 
 良平さんは藩側との交渉を行った8人のうちの一人。中心人物ということで投獄(12名)されました。良平さんのことはひと言では表せませんが、お墓に「資性深沈にて常に学を学を好み諸史に通ず。…」と刻まれているように、学問に精通し、人間的に優しい方だったそうで、入牢中には学問を教えていました。厳しい2年間の入牢生活ゆえ、釈放後、病のため33歳という若さで亡くなっています。 

 渋染一揆を学ぶのではなく、現在を生きる私たちが、渋染一揆から何を学ぶのか。今は亡き良平さんですが、いろんなことを相談しながら、過ごしてきたように思います。渋染一揆現地研修会では唯一、お墓参りのできるところです。

〈渋染一揆〉1856年(江戸時代の終わり)、備前藩53ヶ村の被差別身分の人々が、差別法令の撤回を要求して起こした一揆です。民主的な闘いで差別法令を空文化させました。旧暦6月14日、今年でいうと7月25日という真夏に行われた一揆です。

                                              

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7月5日 『生涯被告ーおっちゃんの裁判』発刊記念イベントがあります(7月17日)

2010-07-05 | いのち・人権





 『生涯被告―おっちゃんの裁判』発刊記念イベントとして、講演会「裁判員制度一年を迎えて」があります。
・「裁判被告支援の裏側」
  (中川一二三さん/岡山障害(児)者支援委員会)
・「市民が本当に裁きに参加できるのか?」
  (水谷賢さん/弁護士)
 と き 2010年7月17日(土)13:30~
 ところ 岡山シンフォニーホール/イベントホール

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 最近、私が学生時代の頃を思い出す、2冊の本が出版されました(私が出てくるわけではありません)。どちらとも、中川一二三さん(岡山障害児者支援委員会)という私が学生時代からお世話になっている方との関連です。2册とも文章に勢いがあり、あっという間に読んでしまいました。

 一冊は、『真空地帯-女性「障害者」渾身奮闘記』。著者は宮本洋子さん。「障がい者」が自分らしく生きることの難しい社会の様子や理不尽さのなかでの、まさに「渾身奮闘記」。宮本さんのまっとうな想い・言葉が胸に飛び込んできます。
 私が大学4年生のとき、岡山大学で全障連大会があり、当時中川さんが全障連の代表幹事。私は裏方ボランティアをしていました。宮本さんは、この時、はじめて全障連に出会い、同じ考えを持つ人がいて、巡りあえたことに感激したことが綴られています。

 もう一冊は、標記の『生涯被告「おっちゃん」の裁判』。
 聴覚障がい者の森本のおっちゃんは、コミュニケーション手段をほとんど持ち合わせていないなかで、「600円の窃盗事件」で逮捕・起訴され、裁判にかけられました。裁判の意味も内容も理解できないまま、その後、死の直前まで、19年にわたって、被告席に座らされたおっちゃん。「裁判で裁けるのか」という裁判制度の根幹を揺るがすものとして注目されました。
 私が大学2年生のとき、おっちゃんの裁判が始まりました。何度も家に遊びにいきましたが、おっちゃんは無邪気な笑顔の気が優しい人で、手先が器用でした。おっちゃん流の手話で周りの人たちと話し、私は当時、ボブスタイルでしたので、そんな仕草が「私」を表す符号でした。
 おっちゃんの裁判をずっと追ってこられた曽根英二さん(元山陽放送ディレクター、現在:阪南大学教授)が、この度、まとめられたものです。
 この本の発刊イベントが行われます。どうぞ、ご参加ください。著者・曽根さんもいらっしゃいます。










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6月17日 「子どもの権利ノート」

2010-06-17 | いのち・人権





 昨日の個人質問では、3月に発覚した「児童養護施設での性的虐待」をとりあげるなかで、「子どもの権利ノート」の改訂も訴えました。

 写真の左側が岡山市版、右側が東京都版です。この「ノート」は、入所する子どもたち一人ひとりに手渡され説明されるもので、子どもたち全員が持っています。東京都版のイラストは子どものカットで、親しみやすいですね。
 内容的にも、東京都版は、多くの権利が侵害され入所してきた子どもに対して、あなたが持っている権利とは何かがわかりやすく書かれ、それを大人が守るということ、そして、SOSはどんな場面で、どういう風に出すのかが、具体的に随所に書かれています。
 「いやらしいと感じたり、いやだと思うことからも、守ってもらえます」という項もあり、自分や友だちが困っているときには、NOと言い、言えなくても、SOSと大人に伝えるんだと書いてあります。
 岡山市版にも権利のことは触れてありますが、どちらかというと入所の説明に近い感じです。この二つを比較していますと、言葉遣い一つにも隔たりがあり、東京都版を読んでいると、私自身も自尊感情が育まれるようです。権利侵害を防ぐために、大人は最大限の努力をしなければなりません。

・「子どもの権利ノート」を改訂してほしい。
・就学前の子どもたちにも、性意識を育て、自分の体は自分で守ることを市施策に位置づけてほしい。
・人権推進課は、「人権・権利」の専門担当課であるので、きちんとコミットするべき。

 私は、心に傷を抱えて、健やかに育つために児童養護施設にきたのに、そこでまた負の経験をしたということが、本当に辛いし、残念でなりません。
 人権推進課は、2年前までは機構的にも全庁横断的なポジションにありましたが、市民局内の「課」へと機構が変わってもその役割は変わらないことを確認しています。市政のすみずみに確かな人権の視点を行き届かせていただかないといけません。

 児童養護施設が市内には5つあります。私は事件のあった施設以外のなかから3つを訪れ、園の様子や課題などを聞かせていただきました。子どもも保護者も厳しい状況を抱えるなかで奮闘中。きっと今回の事件のあった園もそうだったに違いありません。事件を起こした人、事件のあった園だけの問題ではなく、市としても、「子どもの権利ノート」の改訂も含め、性暴力防止に向けての就学前の子どもたちへの取り組み、暮らしのなかで虐待を防ぐ手だて、保護者支援etc…、まだまだ改善すべきところがあります。施設への研修費増額も必要でしょう。もちろん国もしかり。所管する法が同じなので保育園と同じ職員配置基準なのですね。見直しが必要です。


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5月18日 あと3日。岡山市が、“子育ち・子育て”と“人権啓発”で助成事業を募集中

2010-05-18 | いのち・人権


 5月21日(金)までを募集期限として、岡山市では次の支援助成事業を募集しています。どちらとも審査の上で、対象事業が決まります。あと期間わずかですが、積極的にご利用ください。

人権啓発活動補助金
 人権意識の高揚を目的に活動するさまざまな団体が、岡山市内で人権啓発活動を行う場合に、活動に要した費用の2分の1の範囲内で、100万円を上限として助成をする制度です。
 ホームレス、ハンセン病、障がい者、女性、問題、子ども、高齢者、外国人市民、HIV感染者など人権問題全般が対象です。
 詳しくは、岡山市・人権推進課(086-803-1070)まで。

子育ち・子育て支援助成事業
 「子育ち・子育て支援助成事業(50万円を限度)」、「プレーパーク推進事業(600万円を限度)」、「地域子育て支援NPO法人の立ち上げ支援事業(30万円を限度)」。審査の上、対象事業を決定します。こちらは必要なものへの満額助成となります。
 詳しくは、岡山市・子ども企画課(086-803-1220)まで。

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12月27日 倉敷フィリピーノサークル/新代表就任です

2009-12-27 | いのち・人権




 2003年から古城デイジー代表のもと精力的に活動を続けてきた倉敷・フィリピーノ・サークル(KPC)が、2010年から新代表・新体制のもとで出発をします。私の横にいるのが新代表の古谷ソルさん、そのお隣りが副代表のマジョリー、そして事務局次長のジーナ。ソルは2歳、10歳、18歳の息子をもつお母さん。メンバーの大半が子育て真っ最中です。会場は子どもの声でいっぱい
 今日は、役員就任・授与式&パーティー。日本ではあまり聞くことがありませんが、とてもフォーマルなもの。ですから、メンバーの大半はイブニングドレスです
 KPCの活動の柱の一つはフィリピン文化を伝えること。彼女たちの民族ダンスには魅了されますが、ソルはダンスの名手であり、指導者でもあります。厳しい~。なんといっても素晴らしいのは、自分たちの子どもと一緒にダンスを練習し披露すること。子どもたちが、フィリピンに縁があることに誇りをもってほしいとの願いです
 今まで副代表として、ガッツをもってKPCを支えてきたソル。一緒にがんばっていきましょうね




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