ねもばーばのはっぴーらいふ

バーバの山歩き、花めぐり

旧立山道を歩く;第二日目 刀根神社~称名滝1065m

2013年07月19日 | 山歩き

2日目は立山参道の西の玄関口だった「刀根神社」から称名滝1065mまで。

この日は朝から雨降り。宿の立山国際ホテルから雨具をつけての出発となった。予定では全行程20kmを歩くことになっていたが一部、車で移動した。この日のガイドさんは、東京から立山町に移住したというカメラマンの高橋敬市氏。立山を中心に撮影し、沢山の写真集を出されている方だった。

刀根神社を参拝

境内にはもうひとつのお社「水神社」が・・・。

この地方は暴れ川である「常願寺川」の濁流に幾度となく襲われていた。

 

 

 

古の立山道の道標“左 立山道 右?”

 

新田次郎の原作『剣岳〈点の記〉』では(2009年に山本甲士が映画化のために再小説家されている・・) 3年前、私はその映画を2回も映画館へ観に行き、感動したものだった。

その点の記の中でも“岩峅寺と芦峅寺は立山信仰の基点となる” と書かれている。

今日はその場所を歩いていく。

岩峅(いわくら)雄山神社を参拝

(雄山神社・峰本社は立山・雄山の頂上にある)

岩峅寺の駅舎

この看板には、映画〈点の記〉では富山駅として使われ、柴崎宇太郎を宇治長次郎が出迎えるシーンなどが撮影されたと書かれている。

雨の立山道を歩く 

路傍の石仏

自動車の騒音を避けて、時々旧道に入って歩いた。せぎは音を立てて流れている。

せぎや家の脇には紫陽花が咲き乱れ・

富山地方鉄道立山線が立山駅間で敷かれている。その駅舎のひとつ「横江駅」

 

芦峅寺集落に入ると、今は使われていないという大きな“宿坊”がいくつかあった

 

芦峅寺の布橋・・こちらの世界とあちらの世界の・・・

橋の向こう側は芦峅寺の墓地になっており“佐伯家”の墓標ばかり並んでいた。

岩峅寺と芦峅寺は山案内人と山小屋の経営者が多く住んでいた。今も室堂や立山、剣岳の主な山小屋の経営者はこの集落に自宅があるという。

 

 

この境内には立山杉の巨木

 

めずらしい八重咲きのドクダミの花がひと塊りになって咲いていた

これはふつうの十薬

剣岳の旧社殿

麓遥拝所

 

 

 

 

 今日のガイド氏宮崎さんのギャラリーで、お弁当。昼食後は宮崎さんの作品をスライド上映していただいた。富山湾からの撮った四季折々の立山の風景が素晴らしかった。宮崎氏は“一つの県に3000メートルの高山と海が接近している、こんな素晴らしい自然・風景があるところは他にない・・・”と、その魅力に嵌っている様子をお話して下さった。

 

 

 2日目の午後は、本日の目的地である称名滝へ。

称名滝までは、専用車で登り、その移動区間は帰りの下り坂を歩いて繋いだ。

称名滝駐車場から登っていくと滝の流れ落ちる轟音がだんだん大きくなり、まず“ハンノキ滝”が見えてきた。このハンノキ滝は山に降る雨と雪解け水が多い次期に現れるという。

 

 そしていよいよ日本一の落差350mを誇る “称名滝”だ。

滝のしぶきと降りしきる雨で、カメラの画面は曇ってしまう

 

 この滝の少し下から明日の登山道である「八郎坂」の登山口があった。この雨では明日は果たして登れるだろうか?とおもいながら確かめてきた。。。

滝を後にして今夜の宿へ向かって下ってくると、左手にこのような奇妙な岩棚が眼に入った・・

鬼が住んでいるのだろうか“悪城の壁”というそうな・・上の台地,弥陀ヶ原を形成した火砕流台地を約10万年かけて称名川の流れが侵食した跡という。

 

 

道端にマタタビの花が見つかった

そしてオオバギボウシ、ここは白花が多かった

2日目の宿も立山国際ホテル。ここの温泉は肌がつるつるする気持ちのいい、汗と雨でぬれた体にとても優しい湯だった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧立山道を歩・富山湾から立... | トップ | 旧立山道を歩く・3日目;美女... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山歩き」カテゴリの最新記事