雪の残った登山道は、このように脚が踏み抜く危険があるため慎重に場所を選ばなければならない。しかし、脇の雪が解けた場所にはたちまちカタクリやミスミソウが顔を出しているので、かわいい花たちを踏みつけたくないし・・・とゆっくりゆっくり登っていった。
1日目の午後、アオネバ登山道の途中でこの写真で先頭を歩いているガイド平野氏が沸かしてくれたコーヒで一息入れていると、尾根歩きをしてきたと思われる数人のグループが下りてきた。手にはアイゼンをぶる提げていた。この時期の尾根筋の固い雪ではアイゼンは有効だったかもしれないが、少し下った沢筋では踏み抜いてしまったかも・・・・
4月30日~5月2日まで、念願の佐渡の花たちを訪ねてまいりました。今年の大雪の影響が春遅くまで続いており、計画を1週間遅くらしてきたのです。
佐渡には国仲平野を挟んで、北部に大佐渡山脈が、南に小佐渡山脈がある。
この写真は、国仲平野から大佐渡山脈をみたものである。最高峰は金北山1,171m、その北へマトネ937m、尻立山940m、論天山872m、和木山998mとなっている。
今年はご覧のように、この山脈の中腹までたっぷりと残雪があった。その状況は近年にないことのようだった。予想外の雪の量に前日に下見をされたガイド氏は尾根の縦走は参加者の状況から中止しますと・・・。もちろん私たちはそれでOK、佐渡の春の花に会いたくてきたのですから。そこで、1日目はアオネバ登山口から雪解けがすすんだ場所まで、2日目は栗ヶ沢登山口から神子岩近くのブナ林まで3時間ほど登った。
どの登山道にも山桜、ヒトリシズカ、スミレ、カタクリ、ニリンソウ、シラネアオイ、イチゲ、オウレン、水芭蕉など、そして目的のオオミスミソウ(雪割草)が私たちの歓声を誘ってくれた・・・
南の小佐渡山脈は山が低いこともあり、雪はすっかりなくなっていた。3日目は暖かい小佐渡で雪椿を堪能した。
今夜はまず、その一部をご覧ください。