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モンスタークレーマー社会にTTG総選挙

2014-01-25 23:55:52 | ニュース
日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」にクレームがついて、
放送打ち切りかというようなハナシまで出ているようですが。

今度はANAのCMに外国人差別だとのクレームがついて、放映中止が決定しましたね。
金髪で鼻高なのがよろしくないとのことで。

ま、人種の差別に繋がるようなことだとしたらかなりセンシティブなので、
この判断も致し方ないのかなと思いますが。


と、また今度はキリンの缶チューハイのCMに登場する、
カエルのぬいぐるみキャラが、未成年の飲酒を誘発するとクレームがつき、
これまた放映中止になるということでビックリしたのですが、

フォアグラは残酷な食材だとのクレームを受け、発売中のフォアグラ弁当を
ファミリーマートが発売中止とする決定をしたようで。
いやはや。

まあ、フォアグラはガチョウなどに餌を大量に詰め込んで肝臓を脂肪肝にさせて
作られるもので、確かに近年はそれを虐待だとして批判する声もあったので、
いつかこうしたクレームになるかもしれんと思ってはいましたけども。


それでも流石に、消費者のクレームに大しておびえ過ぎじゃありません?

こんな言いがかりみたいなクレームに対して、
もっと企業は図太くなれないものなんでしょうかねえ。


だってこんなクレームを許していたんじゃ、そのうちもっとエスカレートして、
肉も魚も喰えなくなっちゃいますよ。

フォアグラをファミリーマートという大手コンビニが発売中止にしたところで、
町の飲食店や食品流通業界も同様のクレームに直面したらどうするのでしょうね。


なんかコレじゃクレームしたもん勝ちみたいな状況で、
モンスタークレーマーをいい気にさせてのさばらせている状態でしょ。

そして企業はそれにひれ伏すとなればこりゃ、
こういうのに味をしめて次々と模倣犯が現れますわな。

もうすぐソチ・オリンピックの開催ですが、
カエルのキャラクターが未成年の飲酒を誘発するというならスポーツ選手とかねえ。

マー君がビールのCMに出れば野球少年の飲酒を誘発するというロジックだって
この流れなら成り立ってしまいますよ。

スポーツ選手に限らず、そこらのタレントにだって同じ解釈はできますし。

まったくなんという窮屈で疑心暗鬼な世の中になのでしょう。


さて、オリンピックと言えば東京TTG総選挙ですが。
告示されて選挙戦が始まり、各候補とも街頭演説など開始していますが。

自民・公明の支援を受けているマスゾエセンセーの応援に、
石原ジュニアが駆けつけているようですね?

福島第一原発の事故で発生した放射性廃棄物の最終処分場に関する
宮城県の会議には姿を現さなかったのにねえ。

え、ああ、ジュニアは都連会長だからですかそうですか。
でも、放射性廃棄物の件だって、ジュニアは環境大臣ですからねえ。
いやはや。


一方、ジュニアの親父の慎太郎センセーは、田母神閣下の応援ですね。
自民党のジュニアのマスゾエセンセー支援と、何か補完関係でもあるのでしょうか?
と、疑ってしまいますが。


ジュニアと親父ということで言えば、小泉純ちゃんはホソカワ殿様を担ぎ出し、
ジュニアで自民党の進ちゃんはというと、党が除名にしたマスゾエセンセーを
支援する党も、支援を受ける方もよくわからない、と言ってましたが。

ま、それはその通りですね。
んで、この都知事選のマスゾエセンセー応援には距離を置くようですけども。


さて。

この進ちゃんが仮に、マスゾエセンセーでなく、
親父の担ぎ出したホソカワ殿様を応援するとしたらどうでしょう。

間違いなくビッグサプライズですよ。
都民の票は一気に殿様のほうにかっさわれるんじゃないでしょうかねえ。

もちろん進ちゃんが自民党に籍を置いたままでできることとは思いませんが。
でもどうでしょうね、このセン、あったりしませんかね。

ま、自分は特に殿様応援ってワケではありませんが。
都民でもないですし。

でも、STOP! アベちゃん政権! につながるのだとしたら、
応援してみたくなりますけども。


ところで、今回のTTG総選挙の争点が仮に原発だとしてですよ、
ホソカワ殿様・小泉純ちゃん連合や宇都宮けんじ氏が脱原発を訴える一方、
そのカウンターとして、むしろ東京に原発や放射性廃棄物の最終処分場を作る、
といった主張をしてくれる候補者はいないものでしょうか。

そうしたら地方の原発からの電気を大量消費する東京は、
原発賛成な有権者はどんな判断をするのか、
ちょっと見てみたいのですがねえ。
 

基地にしても原発にしても、負担はすべて地方に

2014-01-21 23:56:22 | 国際・政治
先日の名護市長選では辺野古基地建設反対派の現職・稲嶺氏が、
自民党が応援する基地賛成派の末松氏を下して当選しました。

とりあえず、おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。

はっきり言って自分には、普天間基地の辺野古移設が妥当なのかどうなのか、
そしてそれをどの立場に身を置いて判断を下せばいいのか、良くわかりませんよ。

ただ、今のアベちゃん政権へNOを突きつける意味では良かったと、
これはまぁ、名護市の方々にとっては失礼なのかもしれませんが。

でも、アベちゃん自民の、権力とカネで地方を屈服させようとする傲慢さに
負けはしなかった、これは日本国民にとっても尊い結果と思います。

そりゃぁ確かに、名護市民の民意を示すことにはなったかもしれない一方、
それは基地建設に反対する候補が勝ったという以上のモノではなく、
基地建設に歯止めをかける強制力があるわけでもありません。

それでもしかし、稲嶺氏の再選によって、どこまで有効かはわかりませんけど、
辺野古基地建設への抵抗はできると、少なくともその意思は示したと、
いう事実が残ったのは本当に大事なことです。


この選挙結果を受けての自民党や右寄りメディアの反応たるや、
そのあがきぶりの見苦しく下品なことといったら。

500億基金創設宣言の石破センセーにしても、官房長官の管センセーにしても、
防衛省の小野寺センセーにしても、臭い汚いカッコ悪いでお馴染み3K新聞にしても、
ナベツネ新聞にしてもねえ。

特に石破センセー、選挙応援で口にした名護市への基金500億は白紙なんです?
ってことは、公金を流用した選挙民の買収って疑いが濃くなりますわねえ?

これ、沖縄県もしくは名護市の選挙管理委員会とか野党とか、
もちろん大マスコミとか、一斉に追求すべき問題じゃないかと思うのですが、
全く盛り上がってないのはどうしたワケでしょう。


それは置いておいても、選挙結果に納得できない人たちはやれ、
普天間の固定化になるとか対中国の抑止力ガーとかわめくのですけれども。

だとしても、普天間の代替地が絶対に沖縄県じゃいけない理由はないですよね。
沖縄県外でもいい筈です。

普天間の代替基地に賛成しているのあればそれこそ辺野古にこだわる必要はなく、
別にそれが東京だろうが大阪だろうが、自分達の地元が普天間の移設先になったって
歓迎してくれるんですよね?

そういう、理解を示してくれる国民はそこら中にいるみたいですから、
一旦は辺野古で合意したとはいえ、沖縄でなくても普天間基地移設に
理解のある住民の多い自治体を選べばいいじゃないでしょうか。

え、自分の地元はいやだ?
遠い沖縄に基地を作るから賛成、ですって?
そんな都合のいいハナシだったワケですかやっぱり?


原発でもハナシとしては同様でしてね。
結局、中央が負担を地方に押し付けるのです。

その分、カネを中央は出しているかのようですが、それって国民の税金ですからね。
全く公平ではありません。


この度も、福島第一原発事故で生じた放射性廃棄物の最終処分場に、
環境省が宮城県内の3カ所を候補に挙げたというのですが。


 宮城県内の首長ら風評被害懸念 最終処分場候補に3市町

 環境省が、福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場の
 宮城県内候補地として、栗原、大和、加美の3市町を提示した20日、
 県内のほかの首長にも風評被害への懸念が広がった。
 多くの市町村が求めるのは、国が前面に出て不安の解消に努める対応。
 仙台市であった市町村長会議では、県などが要望していた石原伸晃環境相の
 出席が実現しなかったことを批判する声も上がった。

 村井嘉浩知事は会議の冒頭、「大臣自ら説明してほしいとお願いしていた。
 日程も環境省に合わせた。大臣が来られない理由はない」と指摘。
 井上信治環境副大臣が説明に立つ対応に苦言を呈した。
 意見交換では、井口経明岩沼市長も「(候補地となった市町の首長)3人だけが
 憤っているわけではない。責任者として大臣が来るべきだ」と詰め寄った。
 国に最大限の対応を求める背景にあるのは、処分場建設が県内全体に与える影響の大きさだ。
 須田善明女川町長は、環境省が示した対策が「万が一、風評被害が生じた場合」を
 前提にしている点に触れ、「風評被害は万が一ではなく、大なり小なりどこにでも起こる」
 と認識をただした。
 同省の担当者は「できるだけ風評被害が起きないようにしたい。
 起こる場合には関係省庁と対応したい」と答えるにとどまった。
 会議終了後、出席した首長からも「現地に大臣が入り、地元の意向を聞くべきだ」
 「候補地の住民は説明を受けても、このままでは簡単に納得しない」との声が聞かれた。


石原ジュニア大臣の予定にあわせたのに、ジュニアは欠席ですってよ。
ホント無礼な野郎ですこと。


それはさておき、こんな風にですね、米軍基地の問題に限らず、
大きな負担を国は地方に一方的に求めてくるのです。

そして、これもきっと権力とカネで地方を懐柔しようとするのです。

それに地元が反発したとして、選挙で反対勢力が勝ったとしたら、
やっぱり国の政府が遅れてしまうと、名護市を責めた人々は、
また同様に地方を責めるのでしょうか。


そんなに米軍の抑止力が大切と都市の人々が思うなら、
原発継続のために最終処分場が必要と都市の人々が思うなら、
都市に、例えば東京にそれらがあったっていい筈なんですけどね、
そういう案があったとしたら、都市の人々はどう思うのでしょう。


ところでま、こんだけ抑止力抑止力って、米軍の抑止力が必要だとすると、
抑止力を必要とする根拠があるワケでしてね。

もし根拠が薄弱ならそれをでっちあげないといけないのですけど。

まさか、それで中国脅威論、あるいは北朝鮮の脅威だってことで、
故意に軍事的緊張を演出したりとか、あったりしませんかねえ。
 

原発のハナシはタブーのTTG総選挙

2014-01-20 23:05:39 | 国際・政治
自分はほとんどテレビは見ないので、家にいるときはFMラジオを聴いています。
平日の朝はインターFMの「バラカン・モーニング」を聴いているのですが、
今日20日の放送でパーソナリティのピーター・バラカンさんが、

 
 「他の放送局(2局)から都知事選が終わるまでは原発に触れるなと言われた」


と発言していました。
これ、結構な爆弾発言ですよね。
いや、暴露と言いましょうか。


ま、そうバラカン氏に言った放送局のことを好意的に解釈するなら、
TTG総選挙を左右するような発言はメディアとして慎むようにとの配慮かとも
思えるのですが、いや、やっぱりそれはないでしょうね。

だって、ネットを徘徊しててわかることは、TTG選に出馬するホソカワ殿様を
コメンテーターなんかもひっくるめて批判してるみたいですからね。

まぁ自主規制なのか言論統制なのか知りませんけど、
原発のハナシが盛り上がると不利になる候補者がいるようで、
そうした流れには大マスコミもしたくないとのことのようであります。

全く原発の問題はエネルギーや国防の問題というだけでなく、
報道そして政治や行政、役所を蝕んでいるのだと改めて認識しますね。
そしてそれはもちろん中央だけでなく地方の市町村にも深く及んでいる、
まさに日本で最も大きな病巣なのかもしれませんよ。


さて、TTG総選挙といえば、昨日のエントリーラジオNIKKEIのアンケート
紹介したのですが、その際にわざわざ「作為がなければ」と書いたのは、
TTG総選挙に関するアンケートだけ、やたら回答数が多いからなのですよ。

他のアンケートでは数百件くらいの回答数なのに、
都知事に誰がふさわしいかとなると、これだけ3万件の回答を集めているのです。

それだけリスナーの関心を集めてる話題と言えるのかもしれませんけど、
いきなり2桁も回答数が伸びるってのは、不自然ではと思われませんか。

リスナー以外の流入が相当数あるんじゃないか、
そして組織票さえもあるんじゃないかと妄想するところですけども。


それとも、株価を日々気にしている職業、投資家さんたちの、
もしくは都民にとっての本音がアンケート結果に現れているのでしょうか。

都民でも投資家でもない自分にはピンときませんけれども。


ところでインターFMは、バラカンさんが原発のことに触れたり、
「デイブ・フロム・ショウ」では東京オリンピックに否定的だったりと、
大マスコミの予定調和から逸脱したトークが痛快なんですよね。
 

名護市と東京都の首長選の相手はアベちゃん政権

2014-01-19 17:42:23 | 国際・政治
本日19日は沖縄の名護市長選が絶賛投票中でありまして、
辺野古基地賛成派の末松氏と反対派の現職・稲嶺氏の一騎打ち、
あと数時間で結果が出るワケですが、果たしてどうなるのでしょう。

この選挙戦でひと騒ぎ起こしてくれたと言えば、
自民党の石破センセーが末松氏の応援演説で口走った、
名護の地域振興基金500億円を創設する、と言ったものです。

これ、末松氏に投票してくれたらカネを名護に落としてやるよ?
ってことですよね。

明らかに買収の意図がありますよね? 選挙違反じゃないでしょうか、
石破センセーをこのまま放っておいていいものでしょうか?

コレについては官房長官の菅センセーは、
それは北部新興の交付金として既に予算化されたものと釈明しているワケですが、
ってことは市長選の結果に関わらず割り当てられるものということですよね。

つまり末松センセーが勝ったときだけ適用されるものではない、
そういう理解でいいですね、菅センセーに石破センセー。

でないと、石破センセーの発言は完璧に買収工作になっちゃいますからねえ。


ま、どう言い繕ってもいいですが、
カネで票を買おうとする意図は明らかだったワケですが、
コレはそれ以上に沖縄を、そして有権者を侮辱していると思うのです。
それが許せません。

候補者の末松センセーにしても、選挙演説の一部しか自分は見ていないので
全体の論調はどんなものかわからないのにアレですが、
これまで凍結されて貰えていなかった交付金42億を貰いましょう!
辺野古を売って基地ができれば国からカネが貰えるよと、
ってなことを、なんとまあ選挙演説で恥ずかしげもなく叫ぶのですね。

カネカネカネ、カネ欲しいでしょ?カネやるから投票しろよという、
これでも、そんなことばかりのこんな候補者に、こんな党に投票するのですかね?
いや、だからこの候補者にこの党に投票する、ってこともあるのでしょうけども。

決めるのは名護の有権者ですが、誇りとかプライドとか尊厳とかどうなのでしょう、
それよりもやはり現実的にカネなのでしょうか。

普天間基地の移設先をどこにするのか、名護市が受け入れるべきなのか、
それは名護市民でも沖縄県民でもない自分にはどっちがいいのかわかりませんが、
ただ基地の恩恵に預かれる人とそうでない人がいるだろうことはわかります。


さて、名護市というのは沖縄本島北部に位置し、本島の西側・東側どちらの海にも
面している自治体で、辺野古というのは東側にあります。
市役所やリゾートなどの観光インフラがある、いわゆる名護市の中心は西側です。

もともと名護市は西側の名護町などと辺野古を抱える東側の久志村が
1970年に合併してできた市であって、辺野古は旧久志村側、
名護村から見れば反対の海側ということになります。

辺野古には従来より米軍基地があるのですけども、
合併によって旧久志村にある基地で得られる収入は名護市が得るのです。
そしてまた辺野古に基地が建設される。

アメリカは日本に普天間の代替基地を求め、日本政府は沖縄県に押し付け、
沖縄県は名護市に押し付け、名護市は東側の辺野古に押し付ける、

嫌なものはよりより弱いものへ押し付けられていくという、
多重でいびつな押し付け合いの構造。


名護市長選の論点は辺野古への基地移設に賛成か反対かということで、
これはその通りでしょう。

自分的に、その裏テーマとしてあると考えているのは、アベちゃん政権への審判です。
アベちゃんから日本を取り戻すため、地方選であっても自民を勝たせてならないのです。

一部の利益のためにウソをつきながら強引に法案を押し通し、
権力とカネで地方をねじ伏せ屈服させるような政治を許すのかということ、
それが名護では辺野古の問題として発現しているともいえます。

押し付けあい末端の名護を、辺野古を、カネで懐柔する。
原発の問題も同様でしょう。


今、都知事選で脱原発を掲げるホソカワ殿様と小泉純ちゃん連合にも、
その意味では少し期待もするのですが、さて、アベちゃんにNO!
なのかというと、それがよくわかりません。

ホソカワ殿様のほうに宇都宮けんじ氏は合流すべき、という意見をよく聞きますが、
都知事選の隠れた大テーマが名護市と同様にアベちゃん政権への審判があるとすると、

宇都宮氏は明確に現政権に反発する態度を取っているのに対し、
よくわからない殿様とを一本化させて仮に殿様が当選したところで、
アベちゃんにNO!になるのかは不明です。

ですので、脱原発では共通するからって殿様と宇都宮氏とを合流させるのは、
現状では難しいですし意味もなさないように思います。

反アベちゃん・反自民が明確な勢力になるなら、注目したいところですが。
なんせ正直、宇都宮けんじ氏は都知事選を勝ち抜くパワーに乏しいと思いますので。


ところで、ラジオNIKKEIの「マーケットプレス」という番組で、
「東京都知事にふさわしいのは誰?」というアンケートをしているのですが、
なかなかユニークな結果が出ているようですね。


 1月15日(水)のご意見伺います  


(1月19日17時頃)


この件、18日に夕刊フジが嬉しそうに記事にしてまして、
なんでもその時点では8割以上が閣下支持だったのだとか。


 田母神氏、断トツ本命!? 都知事選アンケートで異変 8割以上の票集め…


この結果が何の作為もないとすると、この番組のリスナー層は
株価を気にする職業であったり個人投資家であったりが中心と思われますが、
なるほど、そうした人たちに人気なのは田母神閣下と中松博士なんですね。
株価が上がりそうなイメージがあるのでしょうか。
 

寒波だけど原発の電気は不要みたい

2014-01-17 01:10:08 | 社会・経済
地球温暖化とやらのおかげで、日本中が寒波にさらされているとのことです。
アメリカなどでも、記録的な寒波に見舞われて大変なことになっているのですが。

そんな寒い寒い日本ですが、電気が足りない!なんてハナシにはなってませんよね。
去年とか一昨年とかは原発が動かないと冬が大変だ、なんて言っていたのに、
結局は無事に冬を過ごすことができまして、冬だから原発が必要だなんてのは
ウソだというのがバレたからか、今はもう言わなくなりましたね。

電気は足りてるってことです。
いや、原発がないならないで、工面できるってことです。
ですから、平常時の電力需給で言えば原発は必要ないってことです。

もちろん、火力に頼っている状態ですので、化石燃料の調達を多様化したり、
火力以外の電力を増強する必要はあるでしょう。

本来であればそうした状況が整うまでは過渡的に原発が必要なのかもしれませんが、
福島第一原発の事故の収束も事故原因の究明もできないんじゃ、原発再稼働を
認める理由がありませんけどね。


そんな状況でも、原発ムラは違うようでして。

逃凶電力の再建計画を政府が認定して、次に東電は柏崎刈羽原発の再稼働の説明に
新潟に赴いて泉田知事と会談しましたね。

東電は相変わらず原発の安全性ばかりを強調しているようですが、
そこが違うのですよ。

福島第一原発事故の原因究明・総括もできてないのに再稼働ってのがおかしいと
泉田知事も言い続けているのに、全くそこに対しての進歩がないのですから、
そりゃ否定的になるってもんです。

ただでさえ柏崎刈羽原発の周辺は近年、何度かの大地震に見舞われているのですから、
地元の首長としては地震と福島第一原発事故の関係がわかってない状態で
安全と言われたところで納得するのは難しいものです。


それともアレですかね。

実は事故の引き金になった原因はわかっていて、それへの対策もするんだけど、
その原因が例えば震度5程度の地震でシステムなのか電源なのかがやられたとかで、
こっ恥ずかしくて今さら言えないしなあ、とか、

もしくは政治的軍事的にいろいろあってアメリカさんが言うなって言ってるしなあ、とか、
いうことでもあるのでしょうか。


それと、この会談で泉田知事は大事なことを言いましたね。
福島第一原発の事故で、誰も、金融機関も株主も、責任を取っていないってことです。

そうなのです、福島の住民はまだ10何万人も非難生活を続けており、
甚大な被害をもたらしたというのに誰も責任をとっていない。

本来であれば利害関係者である金融機関も株主も責任をとってしかるべきところを、
東電への資金援助を政府に頼る、つまり税金を使うとかおかしいでしょう。

資金援助が必要なんであれば国民に負担させるんじゃなく、
債権者がなんとかすればいいでしょうよ。

それを、東電の経営健全化のために、原発が再稼働するなら融資するとか、
ムシがいいのもいい加減にしてもらいたいものです。


そして東電では新会長が就任するってことで、その記者会見も開かれたようですが、
これまたビックリですよ。

JFE出身の数土新会長は、総括減か方式に甘んじてきた電力会社に
競争原理を持込む意気込みのようですが、なんと、その総括原価方式について、
内閣が触るなと言ってきたと、つまり圧力をかけてきたというのです。


 東電新会長 「内閣は総括原価方式に関わるなと言った」

 (前略)
 鉄鋼メーカーの経営に長く携わった数土新会長は、
 経営基盤の確立のために東電にも競争の原理を持ち込むべしと説いた。

 数土氏は、「総括原価方式と地域独占に安住していた」と指摘する。
 前段で「ビジネスモデルの大転換を進める」と抱負を語っていた。
 タブーに触れ、それを変えるというのだろうか。にわかには信じ難い。

 とくに総括原価方式は電力会社の力の源泉だ。
 総括原価方式によってもたらされる資金力が政界を支配してきた。
 選挙のめんどうをみてきた。

 原発事故処理にかかる費用を電力料金の値上げに転嫁できる。
 税金も投入される。これを政府が認めるのも総括原価方式のおかげだ。
 総括原価方式は電力会社も政治家も潤してきたのである。

 筆者は上記を説明したうえで「総括原価方式を転換したりしたら、
 新会長はハシゴを外され、惨めな辞め方をしなくてはならなくなるが?」と突っ込んだ。

 新会長は「これ(総括原価方式)があるために日本の電力料金は
 韓国の2倍もするアメリカの2倍もする」としたうえで
 「現内閣は私に対して“ 総括原価方式には関わるな ”と言ってきた」と明かした。

 爆弾発言である。筆者は「総括原価方式にメスを入れるのか?」と畳みかけた。
 新会長は「取締役会で原価を明らかにし、社外取締役にも明らかにする」とかわした。
 (後略)


うーん、内閣がそう言ってきたってのはあり得そうなハナシですが、
それを東電の会長がバラすってのが驚きです。

まーわかっていたことではありますけど、
政治家も電力会社から受けている恩恵を失いたくないと言ってきたと、
そういうことでしょうからねえ。


そして、その総括原価方式にメスを入れるという姿勢にもっと驚きですが、
果たして原発ムラの圧力をかわして改革できるのでしょうか。
その姿勢というのは本物なのでしょうか。

記事の筆者が言う通り、にわかには信じられないのですが、
どうなることでしょう。


ところでこの発言、もっとメディアが喰いついていいところなんじゃないですか!?
内閣がそんなことを言ったのか、と。

って、東電からお世話になっているメディアが追求できるワケないかもしれませんが、
であれば、共産党さん! ここ出番でしょ!

都知事選はホソカワ殿様に譲って、この件を政府に自民党にツッコミましょうよ。