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東電再建計画認定で、福島第一原発はどうなの

2014-01-16 00:16:27 | 社会・経済
TTG総選挙に出馬する田母神閣下のツイートが話題でありますね。
NHKのニュース番組がサッカーの本田選手のことを12分も扱うのはおかしくね?
とのことなんですが。


 田母神俊雄 @toshio_tamogami
 今朝のNHKのトップニュースはサッカー本田選手のイタリアのミランでの
 活躍の様子でした。始めから12分間がそのニュースです。
 サッカーも人気が有るのかもしれないが、トップニュースで12分間もやることなのか。
 これでは国民が馬鹿になります


このツイート自体はなんら間違ってないように思いますね。
国民がバカになるっていうか、テレビは国民がバカになるような
番組作りをしているように見えますからね。

確かに本田選手は世界でも最上級クラスのチームに移籍して、
主力として期待されているのですから、国民の注目が大きいのもわかりますが、
スポーツコーナーで扱えばいい類の案件です。

ま、NHKも民放も、報道番組と冠していても実態はワイドショーと
たいした変わらないのですね。

日本の報道、ジャーナリズムの質ってのを疑い憂いますよ。


さて、本田選手の移籍が報道番組でトップとして扱われる一方、
全然収束してない福島第一原発の件は忘れ去られているかのようです。

当事者の逃凶電力については、その再建計画を政府が認定したとのことで。
これ、一企業の再建計画を政府が認定って、どういうことなのですか。
東電には政府がカネをつぎ込んでいるから、政府には認定するしないの
権限がある、そういうことなんでしょうか。

ま、その再建計画によると、柏崎刈羽原発の再稼働が必要で、
それが遅れるとさらに電気料金の値上げが必要ってことで。
そんな計画を政府が認定したんですかそうですか。

で、その再建計画には更なる資金援助要請も含まれているんでしたっけ?


 さらに9995億…東電が賠償支援を追加要請

 東京電力と政府の原子力損害賠償支援機構は27日、福島第一原子力発電所事故の
 賠償資金について、9995億円の追加支援を求める総合特別事業計画(再建計画)
 の変更を政府に申請した。

 賠償のあり方を決める政府の原子力損害賠償紛争審査会が「帰還困難区域」の
 住民に対する精神的損害の賠償について、1人あたり700万円を追加することなどを
 盛り込んだ指針をまとめたため、賠償費用が従来の想定を上回る見通しとなったためだ。

 東電が追加支援を求めるのは5回目となる。認定されれば、政府が賠償資金として
 東電に支援する金額は計4兆7888億円となる見通しだ。


なんてムシがいいのでしょう。

そして政府が計画を認定したってことは、この資金援助要請も認めたってことです?
いくら税金を使えば気が済むんです?

だいたい、これまでの政府からの資金援助とか電気料金の値上げとか、
除染費用の踏み倒しとかのおかげか、今期の業績見通しは黒字らしいじゃないですか。
なんでまた資金援助しないといけないのですか。


原発を動かせば電気料金は低コストなんて言っておきながら、
事故が一つ起きてみれば際限ない税金の投入じゃないですか。

それでも、再建のために原発再稼働が必要とか、正気でしょうか。
ま、最悪、事業者としての言い分としてはわかりますけど、
政府がそれを認めますかねえ。

政府と電力会社は一体なんじゃね?ってのがこれからも窺えるってものです。


そんで、肝心の事故処理だって体たらくのオンパレードでしょ。


 ALPS性能不良、稼働のメド立たず…福島第一

 東京電力が福島第一原子力発電所で試験運転中の新型浄化装置
 「ALPS(アルプス)」について、原子力規制庁は14日の記者会見で、
 目標通りの性能が出ておらず、いつ本格稼働できるか分からないことを明らかにした。

 汚染水に含まれる63種類の放射性物質のうち、62種類をほぼ完全に
 除去できるはずだったが、ヨウ素など一部の物質の除去性能が目標を下回り、
 改良を加えているという。

 同庁はまた、汚染水タンクから出るエックス線によって、敷地境界の放射線量が
 基準を大幅に超えている問題について、当面はタンクの設計変更などを求めずに
 増設を認める姿勢を示した。同庁の担当者は、設計変更の具体案がまだないとして、
 「(アルプスで汚染水中の)ストロンチウムなどを除去するのが一番」と説明した。


アルプスなんて、原発事故直後からその稼働を期待されていましたが、
まともに動いたことなどありません。

福島第一原発の汚染水問題が表面化してからも、問題解決の切り札!
なんて報道されたこともありましたが、すぐにトラブルで稼働停止。

なんか他にないんですか。


そして除染業務の体たらく。


 除染費用1千万円、下請け業者が住民に不正請求

 福島県大玉村が発注した除染事業で、下請け業者が除染費用計約1000万円を
 住民約20世帯に直接請求していたことが分かった。

 元請け業者との間で、代金支払いを巡るトラブルがあったためとみられる。
 除染費用は国や自治体が元請け業者に支払うことから、
 村は「支払いには応じないでほしい」と住民に呼びかけている。

 村によると、請求を受けたのは「大玉3区その2」地域の約80世帯のうち、
 先月までに除染作業が終了した約20世帯。1世帯当たり約20万~100万円と
 みられるが、これまで支払いに応じた住民はいないという。

 除染は郡山市の元請け業者が昨年7月、約1億円で受注した。
 作業を担当した福島市の下請け業者が、元請け業者からの支払いが滞ったとして
 先月26日、住民に代金支払いを求める文書を配った。
 村住民生活課は「村としても業者間のトラブルを解決しようと仲介に入ったが、
 うまくいかなかった。住民には心配を掛けた」としている。


ナニやってるんですか。

これなんか完璧に、原発オペレーションにおけるガバナンスの欠如・崩壊でしょ。

あぁでも、東京オリンピックのためには原発の事故処理、汚染水処理は
うまくいってることにして、こうした体たらくは隠されていくのでしょうかね。


福島第一原発の事故は全く終わってないし、全く先も見えてないのです。
福島第一原発の収束、311からの復興こそ日本の最優先課題の筈です。

都民だからってオリンピックにうつつを抜かしている場合ではないのですから。