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基地にしても原発にしても、負担はすべて地方に

2014-01-21 23:56:22 | 国際・政治
先日の名護市長選では辺野古基地建設反対派の現職・稲嶺氏が、
自民党が応援する基地賛成派の末松氏を下して当選しました。

とりあえず、おめでとうございます。
そして、ありがとうございます。

はっきり言って自分には、普天間基地の辺野古移設が妥当なのかどうなのか、
そしてそれをどの立場に身を置いて判断を下せばいいのか、良くわかりませんよ。

ただ、今のアベちゃん政権へNOを突きつける意味では良かったと、
これはまぁ、名護市の方々にとっては失礼なのかもしれませんが。

でも、アベちゃん自民の、権力とカネで地方を屈服させようとする傲慢さに
負けはしなかった、これは日本国民にとっても尊い結果と思います。

そりゃぁ確かに、名護市民の民意を示すことにはなったかもしれない一方、
それは基地建設に反対する候補が勝ったという以上のモノではなく、
基地建設に歯止めをかける強制力があるわけでもありません。

それでもしかし、稲嶺氏の再選によって、どこまで有効かはわかりませんけど、
辺野古基地建設への抵抗はできると、少なくともその意思は示したと、
いう事実が残ったのは本当に大事なことです。


この選挙結果を受けての自民党や右寄りメディアの反応たるや、
そのあがきぶりの見苦しく下品なことといったら。

500億基金創設宣言の石破センセーにしても、官房長官の管センセーにしても、
防衛省の小野寺センセーにしても、臭い汚いカッコ悪いでお馴染み3K新聞にしても、
ナベツネ新聞にしてもねえ。

特に石破センセー、選挙応援で口にした名護市への基金500億は白紙なんです?
ってことは、公金を流用した選挙民の買収って疑いが濃くなりますわねえ?

これ、沖縄県もしくは名護市の選挙管理委員会とか野党とか、
もちろん大マスコミとか、一斉に追求すべき問題じゃないかと思うのですが、
全く盛り上がってないのはどうしたワケでしょう。


それは置いておいても、選挙結果に納得できない人たちはやれ、
普天間の固定化になるとか対中国の抑止力ガーとかわめくのですけれども。

だとしても、普天間の代替地が絶対に沖縄県じゃいけない理由はないですよね。
沖縄県外でもいい筈です。

普天間の代替基地に賛成しているのあればそれこそ辺野古にこだわる必要はなく、
別にそれが東京だろうが大阪だろうが、自分達の地元が普天間の移設先になったって
歓迎してくれるんですよね?

そういう、理解を示してくれる国民はそこら中にいるみたいですから、
一旦は辺野古で合意したとはいえ、沖縄でなくても普天間基地移設に
理解のある住民の多い自治体を選べばいいじゃないでしょうか。

え、自分の地元はいやだ?
遠い沖縄に基地を作るから賛成、ですって?
そんな都合のいいハナシだったワケですかやっぱり?


原発でもハナシとしては同様でしてね。
結局、中央が負担を地方に押し付けるのです。

その分、カネを中央は出しているかのようですが、それって国民の税金ですからね。
全く公平ではありません。


この度も、福島第一原発事故で生じた放射性廃棄物の最終処分場に、
環境省が宮城県内の3カ所を候補に挙げたというのですが。


 宮城県内の首長ら風評被害懸念 最終処分場候補に3市町

 環境省が、福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場の
 宮城県内候補地として、栗原、大和、加美の3市町を提示した20日、
 県内のほかの首長にも風評被害への懸念が広がった。
 多くの市町村が求めるのは、国が前面に出て不安の解消に努める対応。
 仙台市であった市町村長会議では、県などが要望していた石原伸晃環境相の
 出席が実現しなかったことを批判する声も上がった。

 村井嘉浩知事は会議の冒頭、「大臣自ら説明してほしいとお願いしていた。
 日程も環境省に合わせた。大臣が来られない理由はない」と指摘。
 井上信治環境副大臣が説明に立つ対応に苦言を呈した。
 意見交換では、井口経明岩沼市長も「(候補地となった市町の首長)3人だけが
 憤っているわけではない。責任者として大臣が来るべきだ」と詰め寄った。
 国に最大限の対応を求める背景にあるのは、処分場建設が県内全体に与える影響の大きさだ。
 須田善明女川町長は、環境省が示した対策が「万が一、風評被害が生じた場合」を
 前提にしている点に触れ、「風評被害は万が一ではなく、大なり小なりどこにでも起こる」
 と認識をただした。
 同省の担当者は「できるだけ風評被害が起きないようにしたい。
 起こる場合には関係省庁と対応したい」と答えるにとどまった。
 会議終了後、出席した首長からも「現地に大臣が入り、地元の意向を聞くべきだ」
 「候補地の住民は説明を受けても、このままでは簡単に納得しない」との声が聞かれた。


石原ジュニア大臣の予定にあわせたのに、ジュニアは欠席ですってよ。
ホント無礼な野郎ですこと。


それはさておき、こんな風にですね、米軍基地の問題に限らず、
大きな負担を国は地方に一方的に求めてくるのです。

そして、これもきっと権力とカネで地方を懐柔しようとするのです。

それに地元が反発したとして、選挙で反対勢力が勝ったとしたら、
やっぱり国の政府が遅れてしまうと、名護市を責めた人々は、
また同様に地方を責めるのでしょうか。


そんなに米軍の抑止力が大切と都市の人々が思うなら、
原発継続のために最終処分場が必要と都市の人々が思うなら、
都市に、例えば東京にそれらがあったっていい筈なんですけどね、
そういう案があったとしたら、都市の人々はどう思うのでしょう。


ところでま、こんだけ抑止力抑止力って、米軍の抑止力が必要だとすると、
抑止力を必要とする根拠があるワケでしてね。

もし根拠が薄弱ならそれをでっちあげないといけないのですけど。

まさか、それで中国脅威論、あるいは北朝鮮の脅威だってことで、
故意に軍事的緊張を演出したりとか、あったりしませんかねえ。