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いいもの食ってるハズだ感が大事

2013-10-26 01:36:03 | ニュース
阪急阪神ホテルズやリッツカールトン大阪で提供された食事に、
食材偽装があったと、お茶の間を賑わせておりますが。

確かにねえ、コレ、それを食した人から見ればカネ返せ!ですし、
まさに羊頭狗肉な詐欺行為ですよね。


ところが、人間ってのはそれと言われなければ、普通においしいわねと、
大した疑問も持たずにカネを払うのですから、おめでたいものです。

まぁ舌もいい加減なのでしょうけど、人間の方も、
おいしいものを食べてるのだというプライドを優先させちゃうのでしょうかね。

あれ?と思っても、いやこれは高級食材だからおいしい筈だ、
それをおいしいと感じられない自分はいやだ、
だからきっとこれはおいしいのだと、
見栄がおいしいと納得させるよう本人を誘導するのでしょうね。

それでおいしいものを食べてる筈だからおいしいと感じていることにしようと、
都合良く合理化してるのではないかという。


まぁでもしかし、このテのことっていうのは、
きっと他にも日常茶飯事的にあるのじゃないでしょうか。

ホテルやレストランなどで提供される食事だけじゃなくて、
スーパーで売られている食材とかですね。

食事を提供する場所だけじゃなくて、そもそも食材流通の時点で
そうした偽装はそっちこっちで行われているのじゃないかという、
そういう疑念があるのですけれども。

きっとあるのでしょう、それもかなりの割合で。
まったく我々は日々、食べてると思ってるものと違うものを食べてるのかもしれません。

まあでも、消費者にしたら、言われなきゃわからないことですし、
高級な食材です、ブランド食材です、なんてのを有り難がる傾向がありますから、
絞りたてのジュースです、なんて高級ホテルに言われると、
それが冷凍保存されていたジュースであっても、あら流石ね、なんて、
騙されているかもしれないことをスルーして、納得しちゃうワケです。

あ、いや、だからって騙していいワケではありませんよ。


でもね、消費者の方としても、同じマグロでも大間のマグロですと言われるのと、
インド洋のマグロですと言われるのでは、満足度が違いますからね、
消費者のために「大間です」と言っておけば、消費者のためにもなるのです。
どうせ見分けられないのですから。

そのほうが消費者が幸せになれるのですから。

消費者の方としても、コレは最高級のイベリコハムです、と言われれば、
最高級のものを食していると納得しなければ損ですから、
さすが最高級おいしいわ!と感じるよう自分で合理化してしまうのですよね。


知らぬが仏と言いますがね、こういう原理が働いているとすると、
美食(笑)なんてものは、騙し騙されることであるのかもしれませんね。

日本の消費者ってのは世界一、品質に厳しいとか、いい意味で言われますけど、
なんだ、ただ見栄っ張りなだけじゃねえの?なんてことを思うのでして。