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汚染焼却灰「記念品だ」 福島・塙町長が東電に手渡す
(前略)
菊池町長は灰をドクロマークの紙を張った容器に入れ、交渉に臨んだ。
「この灰は捨てる場所がなく、成仏できない。花咲かじいさんは木に灰をまいて
花を咲かせたが、この灰は人を滅ぼす。白河、会津地方は蚊帳の外に置かれたが、
われわれはこんな恐ろしい灰とともに生活している」と述べた。
東電の西沢俊夫社長は「誠心誠意対応する」と答えた。
菊池町長は交渉後、皮肉交じりに「記念品だ」と言い、灰の容器を東電の役員に渡した。
(以下略)
なかなか粋な町長じゃないですか。
かなり皮肉なパフォーマンスで、大人げないと見る向きもあるようですが、
自分はこれくらいの態度を東電に対してとってもいいと思いますけどね。
ローマ帝国時代、皇帝のコンモドゥスに襲いかかった暗殺者が、
「思い知れ! 元老院からの贈り物だ!」
と叫んだと言われていますが、それを思い出しましたね。
で、そうそ、放射能汚染物は持ち出しなんかして汚染を拡大させちゃだめですから。
移動させるなら、東電に引き取ってもらうんだって強い意志を示さないと。
もちろん、処理費は東電に請求するのですよ。
さて。
今日の日本経団連新聞の1面トップはこんなニュースですが。
東電、3年で黒字化計画 5年で「社債」再開
東京電力の公的管理に向けて、原子力損害賠償支援機構が試算した東電の
10年間の資金計画が25日判明した。2013年3月期に1兆円の公的資金を
資本注入し、東電を公的管理下に置く。それから3年目の15年3月期決算で
経常損益を黒字に転換し、17年3月期には社債発行の再開をめざす。
計画は電気料金の引き上げと原発再稼働が前提で、世論の理解を得るためのハードルは高い。
(以下略)
とのことですが。
え~と?
「計画は電気料金の引き上げと原発再稼働が前提で」
え?
バカじゃないですか?
どうして電気料金引き上げと原発の再稼働の両方が前提なんですか。
東電が画策している料金値上げは、原発が稼働できないために
火力燃料費がかさむから、なワケでしょう?
電気料金値上げなら原発の稼働は必要ないし、
原発が稼働するなら電気料金の値上げはないでしょう?
え?
どっちもやっとかないと追っつかないんですかそうですか。
しかもですよ。
公的資金だって注入するって言ってるワケじゃないですか。
1事業者の事故の後始末を、どこまで国民に負担させる気ですか。
もっと頑張らなきゃいけないところがあるでしょうに。
資産の売却整理、給与その他のコストカット、肥大な組織の見直し、
減資して債権者、株主への負担も求めると。
これらはどうなってますかね?
お得意の工程表でも見せてもらえませんかね。
まぁそもそも、その東電の電気料金値上げもですよ。
火力発電の燃料費がかさんでるからって言いますけどね、
それならなおのこと、値上げの理由になんかならないってものです。
もとはといえば、原発ってコスト安いから!安全だから!
なんて言って見通しの甘甘な原発の安全管理・運営を行って、
それでもって破局的な事故が起きてそれに対処できないでいて、
事業者の責務である電力供給のために火力発電を増やしてるだけですから、
自らのミスの穴埋めなのですよ。
そんなの普通、事業者が自腹を切るってものでしょう。
え、地元の反対で原発が再稼働できない?
それも当たりません。
再稼働できないのは事業者が安全性を担保できてないからです。
福島第一原発事故の解明が進まず、何をもって安全とするか言えないからです。
自分達の事故なんだから、それを収束させるコストは自分達で持ちなさい、と。
利用者への料金転嫁なんかできる筈ありませんからね。