新春初笑い

2011年はまぁ酷い一年でした。
酷いのは世界各地で起こった大地震や津波などの自然災害ではなく、、

そうした自然の力に対しての謙虚さを改めて見直すこともなく。
災害に対する適切な対策を施せず。
自らの不手際を隠すために情報提供を怠る。

TPPだのオリンパスだの、機能しない政治や行政、企業活動の迷走。

そこに従事する政治家、役人、東電を初めとする大企業の、
大人達のずるさ、ウソ、欺瞞、無責任さが露わになったのです。

自分は、それを許している日本という国家に住んでいるのです。
その事実をこうでもかと突きつけられて、ま～酷いもんだなと。

でもですね、逆にこれだけ露わになったんですから、
もうこんな構造はぶっ壊して、再生するしかないですね。
そのことに多くの国民が気付いたことは、酷さの中で得た収穫かもしれません。


インドの神にシヴァという神がいるのはご存じでしょう。

シヴァは破壊の神なのですが、最初はなぜ神様なのに破壊なのかと、
不思議に思ったことがありました。

でも、破壊というのは再生や創造のために必要なステップであって、
それを人民が崇めるのはこういうことなのかなと、理解できる気がします。


役所というのはそうした破壊が必要な、機能不全が顕著な組織と思えますが、
改めてそれを気付かせてくれることが年末年始にありました。

オウム真理教の指名手配犯、平田信容疑者の出頭にまつわる警察の対応です。
もう、みなさん知っていることでしょうが。。

平田容疑者が警視庁に出向いたところ、
イタズラだと思って容疑者を追い払ったというのですが。
で、その対応を丸の内警察署に押しつける始末。

んでまあ、追い払われた指示通りに平田容疑者が丸の内警察署に行ってみると、
「うそ？」と信じてもらえず。

なんでも、国外逃亡でもしてるかと思った、とか職員は言ってるようですが、
つまり、もう見つかるわけ無いなんて思いながら何となく指名手配を続ける
ポーズだけとっていたに過ぎなかったのですね。

いやいや。

のんきなもんですねえ。


平田容疑者は最初に大崎警察署に行ったものの、
入り口が分からず大崎から霞ヶ関へ電車で行き、
警視庁で追い払われ丸の内まで徒歩で向かったといいますが。

その間、彼に気付いて通報した人はいなかったんでしょうか。

ま、警察でさえ容疑者と認識できないんですから、
一般人にはわかるはずもありませんけどねえ。

どうりで今まで捕まらないワケですよ。
呆れるを通り越して、笑わせてもらいましたよ。


ところで昔は初笑いというと、テレビで漫才師さんなんかが正月にちなんだ
さすがプロ、ってなネタを披露してくれる番組がたくさんあったと思うのですが。

今じゃなんか、ただの日頃のネタの使い回しやら楽屋ネタの延長くらいしか
放送してなくて、芸人とともにテレビの質の劣化が大きいものだと認識しますが。

で、そんな劣化したテレビ側の新手のネタなのか、
新春生放送のはずが実は録画だとの疑惑をフジテレビが持たれているようですね。

なんでも元日の午後、都内で震度4の地震があったにもかかわらず、
生放送中のはずの番組内ではそれらしい反応が何もなく不自然、とのことで。

もちろん、番組の画面には「LIVE」のテロップが表示されていたのですが、
出演者は地震へのコメントが何もなかったから怪しいと言うことからはじまり、
出演者の腕時計を見ると、その時刻を指してないらしいとか、なんとか。

芸人の力も番組の力も知れてるからか、そこまでしてでも、
笑いをとりたいのですかねえ。


いやいや、広告会社も大変ですね。
新春早々、スポンサーにいじめられたんじゃないですかねえ。
お前！　知ってたんじゃねえだろうなゴルア！ってなカンジでねえ。

これですね、韓流反対とか花王不買とかでデモするより、
こういう視聴者を欺く行為にこそ怒って行動すべきなんじゃないでしょうか。

え、寒くてデモどころじゃないですか。


自分はその当時、東京にもいなかったし放送も見ていませんので、
youYubeでちょっと見ただけではなんとも判断できませんが。
真相はどうなんでしょうねえ。

どうあれ、スポンサーに怒られるからフジテレビとしては生放送です！
を貫き通すでしょうけどねえ。

もし、これが本当に録画の可能性が高いとすると、
他の番組、他の局まで疑われることになっちゃいますからねえ。。。


もしくは、


　「外部の協力会社スタッフが勝手にやりました！」


とか言って、下請けに責任をなすりつけるんでしょう。


で、また、今日は今日で「食べログ」評価のやらせ問題を、
テレビニュースでも取り上げているようですが、
テレビこそほとんどがやらせのくせに、自分のことは差し置いてよく言えるものです。