12日の日本経団連新聞1面のトップ記事はこういうものでした。
イラン原油輸入、日本は大幅削減を 米が要求へ
ほかのメディアでも大きく取り上げられていたようですが。
アメリカが核開発を続けるイランへの経済制裁の一環として、
イランからの原油輸入を削減・禁止するよう要求してきたのですが。
あの、そんなもん、きくことないですから。
無視です無視。
エネルギー資源の調達先の多角性確保のためには、
イランから原油を融通することは必要ですからね。
経済制裁したいならアメリカもEUも、自分ところでやっといてくださいな。
別に日本はイスラムとイデオロギーで対立してるわけでもないですし。
核開発に対する制裁だっていうのなら、
先日核実験したばかりのアメリカこそ制裁せねば筋が通らなくなりますしね。
アメリカなんてきっとアレですよ。
・・・っていうか自分の妄想ですが。
こうやって諸国をイランから追い払っておいて、
そのうちいちゃもんつけてイランに武力侵攻して政権を略奪して、
そんで、イランの石油利権を独り占めするつもりですよ、どうせ。
そこにイギリスとか数カ国絡むかもしれませんが、
いずれにせよイランと仲のいい中国やロシアを遠ざけて、
石油を自分たちの支配下におきたいのですよ。
で、日本はアメリカの恩恵にあずかれるかというと、そうでもないのでしょう。
結局はアメリカの石油メジャーを経由して高く買わされるんですよ。
より一層、日本のエネルギーがアメリカの影響下に置かれてしまうんですよ。
西側がイランを叩くためには、イランを悪役に仕立てる必要がありますから。
核開発なんか自分らもやってるくせに、イランのそれは悪いと言う。
というワケでか、日経の1面トップの記事となっているのですが。
ま、イランからの原油輸入を止めるから、原油が不足するかもしれないし、
コストも高くなるかもしれないから困るよね、じゃ、原発再稼働だよ！
と、ま、そう言いたいのでしょうかねえ。
同日の社説ではアレですもの、こんなカンジですもの。
自公に消費税協議を拒む理由はない
自民・公明を批判しているようで、要は消費税増税を進めろってことですから。
イランへの経済制裁同様、財界と役人の意向通りの論調ってことでしょう。
ところでそのイランでは、科学者に対する攻撃が続いているようでして。
イラン：科学者殺害 強まるイスラエル非難
テヘラン北部の路上で１１日に核科学者のムスタファ・アフマディ氏（３２）が
爆弾テロで殺害された事件を受け、イラン国内で米・イスラエルへの非難が高まっている。
１２日現在、犯行声明は出ていないが、テヘランでは同様の手口で核科学者が殺される事件が
１０年以降相次いでおり、核開発や経済制裁を巡って対立が続くイランと米・イスラエルとの
関係が一層緊迫しそうだ。
「テロ行為によって、イランの科学の進歩を止めることができないことを、
敵国は認識すべきだ」。ラヒミ副大統領は１１日、イランの核開発の進展を
望まない勢力の犯行だとし、非難した。バラトロ・テヘラン州副知事は
「過去の事件と手口が同じで、シオニスト（イスラエル）の犯行だ」と断定した。
イラン国会は事件直後の臨時委員会の中で「イスラエルに死を。米国に死を」と連呼した。
イランメディアによると、アフマディ氏は殺害の数日前、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の
査察官と接触していた。イラン国会の国家安全保障外交委員会のジャラリ報道官は
「イランが国際社会に提供した情報が敵国に流れている」と語った。
一方、クリントン米国務長官は１１日の会見で「イラン国内のいかなる暴力に関しても、
米国の関与を否定する」と語った。
クリントンは否定してますが、普通に考えればCIAかモサドの仕業でしょうね。
って、それじゃ普通過ぎてなんかもう一捻りあるような気もしますけど。。
これ以上核開発を進めるな、という警告な割には単細胞というか。
警告というか、挑発なんでしょうか。
イランが報復行為に出たら、武力侵攻の口実が出来るでしょうからね。