即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

負けないことに徹することの弊害

2010年06月23日 13時15分33秒 | スポーツ
いろんなところで言われてますが、ワールドカップ、スイスvs.チリ戦、面白かったです。

本来の観て楽しい典型的なサッカーの試合。
ハラハラ、ワクワク、ダイナミックでアグレッシブで勢いのある内容。

今回、あの7-0の試合は別として、
かなり格違いの対戦でも、しっかり引いて守りに徹すれば、接戦に持ち込めるような試合が目立つ。
技をかけられないよう、相手の強みを消すよう、調べ上げ、練り上げて、そういう戦略に徹する。
あくまで失点を防ぐことが第一義。
得点、攻めは、その後の問題。それができてからのプラスアルファ、上積みの問題。
だからカウンターが多くなる。ロングボールを放り込んであとは何か起こるかもしれないし、という荒っぽいいい加減な発想。
何が起こるかわからないのがサッカー、と言えばそれまで。

どのチームもどんどんこういう発想で試合をやるようになると、サッカーそのものの質が変わる。
観るファンも、観方、楽しみ方を変えないといけない。

考えてみれば、柔道とか、レスリングもそうですね。

以前、柔道の変化運まかせのルールなど記事書いてます。

上記の記事で、最近のつまらない柔道の試合についてこう書きました。
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面白くないよ。
なかなか組まない。
重心を低くして、腰を引いて。
もつれあって。
つぶれちゃう。
お互い技がかけられない。
ずいぶん力の差がないと、
そのままの駆け引きをして、5分経つ。
そして、1つの指導があったりして、
それがポイントで勝敗が決まる

組みたくない、襟や袖を掴ませない。
掴みに行くのでお互い手を出すのは、
なんかボクシングみたい。
特に今日の谷の2試合目の中国の選手との試合。
柔道とは違うスポーツかのよう。

指導か、もつれあっての効果ばかりで、
きれいな一本などほとんどない。

よほどの力の差がないと技がかからないので、指導を取りに行く。

昔はもっと、最初からきちんと組んで、背筋を伸ばしながら、足技かけたりしながら堂々と攻防していたはず。

そしてもっと一本背負いや大外狩りなど、大技もきれいに決まっていたはず。
それこそ小さな選手が大きな選手を豪快に投げ飛ばすというような、
見ていて爽快だったし、美しかった。
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サッカーもほっとくとどんどんそういう様相になっていくのかもしれない。

そうなると、自陣にいてばかりで攻め込まないと、教育的指導があるとか、
バスケットのように、○十秒以上ボールキープしていて、シュートを打たないと、アウトとか、
ボクシングのように、15分毎に、10-9とか判定をつけて、負けてる方を焦らせる、とか、
ルールが変化していくのかもしれない。

もちろん勝つことが大事だし、プロはそれがすべてかもしれないけど、
僕らの立場から言わせてもらえば、観たくなる、観て楽しいサッカーがすべて。

時代の流れなんでしょうかね。
会社も、コンプライアンスをしっかり、ディフェンスを固めて、オウンゴールやイージーミスだけはしないようにして、リスクを取らない、責任を取らない、つまり攻め上がらない体質。

ま、それは置いといたとして、いよいよデンマーク戦も明日だし、決勝トーナメントも始まるし、面白いサッカーを見せて、いや、魅せてくださいね。
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