即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

サッカーと将棋のジャーナリズムについて

2010年05月29日 12時33分53秒 | 将棋
ここに来て当然のことながら、サッカー熱がすごい勢いです。
鬼気迫る・・・草食系サッカー志と目標と記事書きました。

特番も、雑誌も、ネットも、そして出版もワールドカップで大変です。
書店では特設サッカーコーナーができ、単行本、ムック本をはじめ活気ムンムンです。
敗北という収穫 (中公新書ラクレ)
金子 達仁
中央公論新社

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考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114)
イビチャ・オシム
角川書店(角川グループパブリッシング)

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日本サッカーが世界で勝てない本当の理由 (マイコミ新書)
岡田 康宏
毎日コミュニケーションズ

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サッカー日本代表システム進化論 (学研新書)
西部 謙司
学研パブリッシング

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「決定力不足」でもゴールは奪える (双葉新書)
杉山 茂樹
双葉社

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サッカー「見るプロ」になれる!50問50答 (王様文庫)
杉山 茂樹
三笠書房

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まだまだありますが、とりあえず新書だけだけどこれだけ買ってさくっとですけど、読みました。
それぞれの著者のサッカー感、ワールドカップ論、岡田ジャパンがどこまで戦えるのか、どう戦えばいいのか、そして日本サッカーの永遠の課題、本質的な問題点は?などなど、幅広い視点で語られています。

これだけの百花繚乱。
たくさんの意見、提言、評論があり、楽しいです。
どの本もなるほどなあ、という部分があり、サッカーのいろんな見方を教えてくれます。
来月のWCに対して、ポジティブもネガティブも含め、それぞれの熱い思いを語り尽くしています。
ワクワクします。そしてWCがさらに楽しみになります。

特に一番下に挙げた《サッカー「見るプロ」になれる!50問50答》は、シンプルで面白い切り口です。

その対象を観ることであれこれ考える、と言う事で言えば、
(急に話は将棋になるけど)稀代の名著、梅田望夫さんの「シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代」を想起させてくれます。

サッカーは大体が(やるよりも)観るファンであり、将棋はその逆というのが定説だった。
しかし、サッカーだって野球だって、(やらないけど)観ていてこんなに楽しいのだから、将棋だって、おんなじことじゃん!という理屈。
もっともっと観て楽しもうよ、観ることの醍醐味を開発しようよ、って話。

※過去記事
シリコンバレーから将棋を観る
将棋を観る楽しみ

将棋も、サッカーくらい観るファンが多くなれば、こんなに華々しい展開になれるはず。
こんな色とりどりの本が書店に並び、いろんな人のいろんな意見を知ることができれば、さらに将棋の醍醐味が拡散し、増幅する。それが将棋の発展を促進する。

言わば、将棋のジャーナリズムがもっともっとオープンに育つことが肝心だと思います。

将棋も、観る将棋ファン向けのもっともっといろんな視点の評論やエッセーやコラムのような本がどんどん出て欲しいです。
技術本しか並んでない従来のコーナーでなく、もっと将棋本コーナーを広げたいです。
一部のコアなファンだけでなく、一般の人が気軽に立ち寄って手に取るような雰囲気になってほしいです。

梅田さんのような方だけでなく、観戦記者、将棋関連ライター、棋士、将棋に詳しい有識者、学者、有名人たちの将棋関連本、もっともっと書いて欲しいです。並んで欲しいです。

観るファンが観る目を養い、もっと深く将棋の醍醐味を楽しめるようになり、進化していくのであれば、当然見せる方だって、それに応えようとする。

観るプロと指すプロの真剣勝負。

上記のサッカーの本も、観るファンの質が高まれば、選手やチームや協会も含め、サッカー自体の質が向上する。

将棋でもこれくらいの評論の勢いがあってもいいのではとつくづく思うのです。

例えば、名人戦について、A級順位戦について、将棋の価値の発展について。
棋士について、連盟の運営について、女流の位置づけについて。

4ー2ー3ー1のフォーメーションがテーマであれば、一手損角変わりの戦型について、ということになるだろうし、好守の切り替え、とか、ファン心理ということでも同じくらい語れるネタだと思います。

将棋関連評論本の出版、そして、将棋ジャーナリズムの蜂起。
展望、予測、警鐘、警告、期待、提言も含め、棋界を見守る大人のジャーナリストたち。

もっともっと忌憚の無い意見を発信し、議論し、棋界の発展のために関係者、ファンが協力して努力すべきだと思います。
(なんか今日は真面目じゃん。サッカーの話しようと思ったら、将棋の話に変わっちゃったよ。
コメント
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