即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

DNAの違い

2007年01月26日 00時27分25秒 | 仕事
先日、オーナー系某クライアントの上層部3人(50代)と別々に会って、いろいろ話しました。

3人とも共通して言ってたこと。

今の30代以降の社員は、自分たちとは全然意識が違う。
これをなんとかしないと、この会社の先はない、と。

自分たちは今までこの会社で30年くらいの間、どろどろになってやってきた。
それはまだ会社も出来立てで、システムもマニュアルも何もできていなかったから、全部自分たちで考えて、工夫して、試行錯誤でなんとか軌道に乗せてここまできた。

今の若い世代は、すっかり大企業となったこの会社に入社した。
しっかりした、システム、マニュアル、企業の方向性のもとで、ひとつの歯車として、機能する、その中で動く、ということでやっている。

何かイレギュラ-なことやトラブルがあった時、マニュアルにはない事態、には、対応できない。
うまくいってる時は支障なくなんでもこなせる優秀なサラリーマン。

でも何かの歯車が狂った時、自分で考えて局面を打開する、という仕事の仕方ができていない。そういう時の対処の仕方がわからない。

これをなんとかするのが、今後の大きな課題。
そのためには、やはり、創業理念とか、どのような過程を経て発展してきたか、など、今まで自分たちが、真剣に、愚直に、身を粉にしてやってきたことを受け継いでいく、語り継いでいく、という作業が肝心。

やはり、子供の頃から、何でも欲しいものが手に入り、大型テレビも、ゲームも、携帯も、ipodも、PCも、当たり前のような時代に育ってきた人は、当然ながら、価値観、仕事観、など違うのは当たり前。
全く異質なDNAを持っている。

そこをどう繋ぐか、意識共有できるか、価値観やイデオロギーの共有ができるか。

うーん、多分いろんな会社に当てはまることですね。

そして、これがうまくできるかどうか、が、これからの変化の時代に対応していけるかどうかのキーになる。

このDNAの違いを意識して、どうしたら共有・共感できるのか、それをひとつひとつ地道に潰していけるのかどうか、で企業は大きく変わるだろうと思います。
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