先日、《スポーツの冒涜》、《スポーツの冒涜・その2》という記事を書きました。
要は、何でわざわざサッカーの試合に何も知らないアイドルたちを引っ張り出して、わけもわからずきゃあきゃあ騒ぎ立てる応援をさせるのか、って話。
これについてはすっかりバカバカしくなって、日本のテレビ局の劣化を嘆いていたのだけど、我らが小田嶋隆さんも同じように呆れ果てて書いてくれていたのを発見しました。
ヤングなでしこの受け答えが示す「サッカーと言葉のつながり」
すっかり我が意を得たりの感があり、うれしくなって部分的に引用させてもらいます。
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初戦のメキシコ戦のハーフタイムの間、私は、そのまとめ売りのアイドルグループの中から選ばれた「イレブン」の面々が、代表ユニフォームを着て、インタビューに答えている姿を見ながら、すっかり不機嫌になっていた。
なんというのか、FIFAが主催している国際大会の緊張した空気と、港区の盛り場の名を冠したねえちゃんたちの蓮っ葉な受け答えが、あまりにもそぐわなかったからだ。
いま、「蓮っ葉」という言葉を使ったが、実際に彼女たちを見ていた人たちは逆の感想を抱いていたかもしれない。つまり、そのアイドルグループのコたちは、ひどく幼い振る舞い方をしていたということだ。
量産型アイドルの皆さんは、マイクを向けられると、軽くカラダを上下させながらしゃべる。誰もがそうする。両手は肩の位置で握っている。で、そうしながら、軽くジャンプするみたいに重心を上下させつつ、息を弾ませてしゃべるのである。
眺めている私は、ますます不機嫌になる。
彼女たちが、自分をより幼く見せかける演技をしていることが見てとれて、その場違いな芝居がどうにも不快だからだ。
しゃべる時にピョンピョン跳ねるのは、小学校二年生ぐらいまでの子どものマナーだ。事実、保育園児は、話しかけられると、大体ピョンピョンしながらしゃべることになっている。たしかにあれは可愛い。
が、20歳に近い娘が、5歳児のマナーで振る舞うことは、可愛いというより、薄気味が悪い。私はそう思う。どうかしている。
おそらく、そのアイドルグループのみなさんが受け容れられている世界では、幼女のような躍動感が「可愛さ」の記号になっているのだろう。だから、彼女たちは、小学生が「先生おはようございまーす」と言う時のユニゾンの発声を保ちながら、平板なイントネーションでしゃべることで、自分たちの年齢を捨象し、アイドルという、時間軸から独立した存在に化身しているつもりでいる。
彼女たちだって、決して好き好んで今回の応援業務を引き受けたわけではないだろう。要は「場違い」ということだ。
でも、サッカーを見ている人間としては、あの甘ったれた応援メッセージだかを聞かされた後に、後半の競技を観戦する気分に戻るのには、かなりの努力を要するのである。で、結局、私は、試合の最後まで、不機嫌なままだったのである。
フジテレビも反省したのか、次の試合からは、そのまとめ売りアイドルグループを前面に出してこなくなった。あるいは苦情が殺到したのかもしれない。
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このままずっと決勝戦まで彼女たちが出るのかと暗い気分になっていたところ、3試合目からはなぜかいなかったのです。
せっかく試合が東京になって、実際にピッチに行けたり、さらに臨場感を出せたというのに、これは一体なんでなんだ?
さあ、ここで問題です。
1.あまりにもクレームが多かったから仕込んであったけど急遽中止した?
2.出演させたかったのだけど、彼女たちのスケジュールがあらかじめ詰まっていた?(前田敦子の卒業コンサートなどの時期だし。)
3.小田嶋さんの指摘のように、最初だけある意味リスクヘッジをするため、地ならし的な目的で仕込んだので、途中からはヤングなでしこだけの力で勝負しようと思っていたから。もともとの計画通り。
4.第一戦、第二戦の中継は宮城からだったので、お台場は盛り上がってますか?と二元中継することで地方局に対して、キー局としてのメンツ、威圧感を示したかったからか?
さて、大会も無事終わり、ヤングなでしこも銅メダルを獲得し、土曜デーゲームで11.1%という高視聴率を上げたようです。
そして、大会前は誰一人知らなかったというのに、猶本光、田中陽子などかなりの選手がすっかり有名になり、今後のなでしこジャパン、女子サッカーの注目度をかなり上げる結果につながりました。
返す返すも最初の2試合でかなり多くの視聴者をイラつかせてしまったことだけが汚点として残ったけど、しっかり全試合の中継をしたフジテレビの采配は見事なものだったと思います。
やるのであれば姑息に腰引けた感じでやらずに、堂々と自信持ってやりましょうよ。
間違っても安易にアイドルなんかの力に頼らずに、そのスポーツの醍醐味、アスリートの魅力に迫ってうまく演出すれば十分視聴率の取れる番組作りができると思うんだけどなあ。
要は、何でわざわざサッカーの試合に何も知らないアイドルたちを引っ張り出して、わけもわからずきゃあきゃあ騒ぎ立てる応援をさせるのか、って話。
これについてはすっかりバカバカしくなって、日本のテレビ局の劣化を嘆いていたのだけど、我らが小田嶋隆さんも同じように呆れ果てて書いてくれていたのを発見しました。
ヤングなでしこの受け答えが示す「サッカーと言葉のつながり」
すっかり我が意を得たりの感があり、うれしくなって部分的に引用させてもらいます。
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初戦のメキシコ戦のハーフタイムの間、私は、そのまとめ売りのアイドルグループの中から選ばれた「イレブン」の面々が、代表ユニフォームを着て、インタビューに答えている姿を見ながら、すっかり不機嫌になっていた。
なんというのか、FIFAが主催している国際大会の緊張した空気と、港区の盛り場の名を冠したねえちゃんたちの蓮っ葉な受け答えが、あまりにもそぐわなかったからだ。
いま、「蓮っ葉」という言葉を使ったが、実際に彼女たちを見ていた人たちは逆の感想を抱いていたかもしれない。つまり、そのアイドルグループのコたちは、ひどく幼い振る舞い方をしていたということだ。
量産型アイドルの皆さんは、マイクを向けられると、軽くカラダを上下させながらしゃべる。誰もがそうする。両手は肩の位置で握っている。で、そうしながら、軽くジャンプするみたいに重心を上下させつつ、息を弾ませてしゃべるのである。
眺めている私は、ますます不機嫌になる。
彼女たちが、自分をより幼く見せかける演技をしていることが見てとれて、その場違いな芝居がどうにも不快だからだ。
しゃべる時にピョンピョン跳ねるのは、小学校二年生ぐらいまでの子どものマナーだ。事実、保育園児は、話しかけられると、大体ピョンピョンしながらしゃべることになっている。たしかにあれは可愛い。
が、20歳に近い娘が、5歳児のマナーで振る舞うことは、可愛いというより、薄気味が悪い。私はそう思う。どうかしている。
おそらく、そのアイドルグループのみなさんが受け容れられている世界では、幼女のような躍動感が「可愛さ」の記号になっているのだろう。だから、彼女たちは、小学生が「先生おはようございまーす」と言う時のユニゾンの発声を保ちながら、平板なイントネーションでしゃべることで、自分たちの年齢を捨象し、アイドルという、時間軸から独立した存在に化身しているつもりでいる。
彼女たちだって、決して好き好んで今回の応援業務を引き受けたわけではないだろう。要は「場違い」ということだ。
でも、サッカーを見ている人間としては、あの甘ったれた応援メッセージだかを聞かされた後に、後半の競技を観戦する気分に戻るのには、かなりの努力を要するのである。で、結局、私は、試合の最後まで、不機嫌なままだったのである。
フジテレビも反省したのか、次の試合からは、そのまとめ売りアイドルグループを前面に出してこなくなった。あるいは苦情が殺到したのかもしれない。
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このままずっと決勝戦まで彼女たちが出るのかと暗い気分になっていたところ、3試合目からはなぜかいなかったのです。
せっかく試合が東京になって、実際にピッチに行けたり、さらに臨場感を出せたというのに、これは一体なんでなんだ?
さあ、ここで問題です。
1.あまりにもクレームが多かったから仕込んであったけど急遽中止した?
2.出演させたかったのだけど、彼女たちのスケジュールがあらかじめ詰まっていた?(前田敦子の卒業コンサートなどの時期だし。)
3.小田嶋さんの指摘のように、最初だけある意味リスクヘッジをするため、地ならし的な目的で仕込んだので、途中からはヤングなでしこだけの力で勝負しようと思っていたから。もともとの計画通り。
4.第一戦、第二戦の中継は宮城からだったので、お台場は盛り上がってますか?と二元中継することで地方局に対して、キー局としてのメンツ、威圧感を示したかったからか?
さて、大会も無事終わり、ヤングなでしこも銅メダルを獲得し、土曜デーゲームで11.1%という高視聴率を上げたようです。
そして、大会前は誰一人知らなかったというのに、猶本光、田中陽子などかなりの選手がすっかり有名になり、今後のなでしこジャパン、女子サッカーの注目度をかなり上げる結果につながりました。
返す返すも最初の2試合でかなり多くの視聴者をイラつかせてしまったことだけが汚点として残ったけど、しっかり全試合の中継をしたフジテレビの采配は見事なものだったと思います。
やるのであれば姑息に腰引けた感じでやらずに、堂々と自信持ってやりましょうよ。
間違っても安易にアイドルなんかの力に頼らずに、そのスポーツの醍醐味、アスリートの魅力に迫ってうまく演出すれば十分視聴率の取れる番組作りができると思うんだけどなあ。
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