即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

柔道の変化

2008年08月09日 17時51分09秒 | スポーツ
北京五輪、始まりましたね。

今そんなこと言うと水を差すのだろうけど、
(もちろん全部の試合ってことじゃないけど)

面白くないよ。

なかなか組まない。
重心を低くして、腰を引いて。
もつれあって。
つぶれちゃう。
お互い技がかけられない。
ずいぶん力の差がないと、
そのままの駆け引きをして、5分経つ。
そして、1つの指導があったりして、
それがポイントで勝敗が決まる

組みたくない、襟や袖を掴ませない。
掴みに行くのでお互い手を出すのは、
なんかボクシングみたい。
特に今日の谷の2試合目の中国の選手との試合。
柔道とは違うスポーツかのよう。

指導か、もつれあっての効果ばかりで、
きれいな一本などほとんどない。

よほどの力の差がないと技がかからないので、指導を取りに行く。

時系列的に、そんなにちゃんと見ていたわけではないけど、

昔はもっと、最初からきちんと組んで、背筋を伸ばしながら、足技かけたりしながら堂々と攻防していたはず。

そしてもっと一本背負いや大外狩りなど、大技もきれいに決まっていたはず。
それこそ小さな選手が大きな選手を豪快に投げ飛ばすというような、
見ていて爽快だったし、美しかった。
「礼に始まり礼に終わる。」というような、
日本の伝統の精神を感じさせてくれるとともに、
かっこよかったですよね。

青い柔道着のこともそうだけど、
時代とともに柔道が変貌していく。

明らかに見ていてつまらない。

そのために、ルールを変えて、
組ませるように、技をかけさせるように、
指導(反則)をシビアに取るようにしていく。

なんかおかしいのでは、と思ってしまう。


将棋も似たようなところがある。

ITの進化とともに、将棋の質が変わりつつある。

そして、技がきれいには決まりにくくなる。

プロにしか、いや、プロでさえも、
難解でわかりにくい将棋の質にどんどんなっていく。

すべてのものは成熟していくと、変化していく。
そして、いろいろな、見直し、変更、修正を迫られる。

そんなことを思いつつ、今日の柔道を見ていました。
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2 コメント

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同感です ()
2008-08-10 08:39:46
 本当に組み手争いはボクシングみたいですね。

 年々、柔道とは違うものになってきています。古くは「効果」「有効」のポイント細分化(これは分かりやすくなっって良かったと思いますが)、つかまれにくいように袖口を絞り込んだ柔道着の容認など。
 最近は技の解釈が変わってきています。10年以上前から、「えっ?あれで一本なの」と思うことが多くなったのですが、昨年辺りから、それが顕著になってきました。
 投げなくても背中をつければいいのです。それに加えて、「技の連続性」を重視するようになったことも、柔道の変質に拍車をかけています。
 「技の連続性」と言うと聞こえが良いのですが、例えば、「効果」になるかそれにも満たない技で相手のひざを付かせて、それから相手を抱えて浴びせ倒して背中をつければ「一本」になります。
 さらに「返し技の拡大解釈」。技をかけられたとき、踏ん張って技を防がずに、逆に身体を預け相手の腕を引っ張り込みます。そうすると、技を掛けた方は、その勢いと相手の体重で踏ん張れずその方向に回転するしかありません。その場合、仕掛けた技よりも返した技のほうを重視することが多いように感じます。(これを防ぐには、投げるのではなく、相手を叩きつけるしかありません)

 もう柔道ではありません。手を払い合うような組み手争い、浴びせた押して背中をつける技…別のスポーツを連想しませんか?そう「レスリング」ですね。
 今の柔道なら、レスリングの吉田沙保里なら充分メダルが取れるような気がします。
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変質の是非。 (nanapon)
2008-08-24 19:48:07
英さん、こんばんは。
レス、遅くなりました。

>本当に組み手争いはボクシングみたいですね。

はい、それと、倒しても肩をつけないと、というのは、レスリングみたいです。

>年々、柔道とは違うものになってきています。 
投げなくても背中をつければいいのです。それに加えて、「技の連続性」を重視するようになったことも、柔道の変質に拍車をかけています。

時代とともにいろんなことが変質するのはある意味仕方ないとも言えますが、こんなにまであからさまに変質してしまうと、とまどいます。
僕らが死んでしまった頃にかなり変わっているのなら、まあいいのだけどね。

>もう柔道ではありません。

まあ、これはこれで仕方ないとして、元のまんまの柔道もやりませんか?
見てみたいです。
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