即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

羽生さんイベント@アップルストア

2011年08月03日 22時43分57秒 | 将棋
すみません、ずいぶん経ってしまいました。
たいがーさんにまで先を越された・・・。

先日のアップルストア銀座で羽生二冠出演イベントに行ってきました。

早めに行き、最前列に陣取り、最初からしっかり細かくメモ+写真撮影に励んでいたのだけど、途中でtwitterを覗いたらびっくり。
okadaicさんのあまりに的確で詳しい内容のtweet、そして雨続さんの素晴らしい写真の数々を見て、これは投了、と悟って作業中止しました。

隣では我らがtwitter支部長のおさまこさん
完璧取材モードに入ってます。

下記、ご覧ください。
恐れ入谷の鬼子母神。(古っ!)
万全。完璧。寸分の漏れもなく完全試合です。
行ってなくても、行った人よりもその場の状況や会話が逐一わかる支部長入魂の記事をご覧あれ。(もうとっくのとうに見てるって?そうか。そうでしょうね。すみません。
教えて、羽生先生!iPhone/iPadで楽しむ将棋の色々part1
part2
part3
part4
part5
part6
part7
part8<完>

そしてこちらが関連tweetのまとめ。
2011/07/16 羽生先生がアップルストアに登場 #将棋 #shogi

その他の方々もそれぞれ個性溢れるレポートをアップされてますのでこちらもお楽しみください。
北アルプスの少女の将棋漬け
まるじんクラブ
不器用な・・・ブログ・・・にゃんっ(将棋編)
男44才経営コンサルティング会社社長の感動備忘録/有限会社キャタリスト軟式HP
アイデス山口 将棋を学ぶ”成長力”ブログ「下手の中飛車→風見鶏β」

ということでイベント内容のレポートはあきらめて、個人的な感想とか印象を書くことにします。

この日撮った写真は(いつものカメラが壊れて修理中ということで)、昔の小さく低機能のものだから、全然だめ。
いや、ぼけてるけどおわかりのように、この日の羽生さんはよく笑いました。

本当に楽しそうに、無邪気で、屈託のない笑顔の連発。

数々のイベントに参加されてるので、イベント慣れしている羽生さん。
会場の雰囲気ということもあったのでしょう、そしてテーマということもあったのだとは思うけど、この日はとってもリラックスしていたように思います。
どっしり構えて、さあ、自分を好きなように料理してください、と身を預ける。
司会の遠山編集長の質問や構成の流れに乗りつつ、ちゃんと会場の雰囲気を読み取りつつ、自分からうまーくおいしく料理されるようにしてくれてる。
司会に突っ込みを入れるなど、素の羽生さんっぽい、場内爆笑の一手も指す。

相手の手に乗って、自然の流れの中で、自分のペースを作る。
これぞ、羽生さんの将棋ですね。

で、当然羽生さんは皆の期待通り、主役をしっかりと演じ切るわけだけど、このイベント全体を通して僕が強く感じたのは、遠山五段の企画構成力、プロデュース力、プレゼン力です。
さすが編集長。
その力量に感心、感嘆しました。

将棋の置かれてる現状分析。
指す将棋ファンと観る将棋ファン、それぞれの課題。
今回のipadやiphoneアプリでの楽しみ方。
わかりやすくロジカルな展開。

羽生さんという棋界だけでなく、広く一般社会にも通用する生の素材を、「ipad」、「iphone」、「i羽生将棋」と絡ませてどう料理していくのか?
その縦糸と横糸をどう編み上げていくのか?

スティーブ・ジョブズが言いました。
「イノベーションとは組み合わせる力。」

遠山編集長のフォロー記事、「アップルストアイベント来場御礼」でこう書かれてます。
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最初はいつもと全然違う環境で、下見をしていたとはいえ、かなり緊張しました。
それでも途中からは普段通りに出来、皆さんに楽しんでいただけるものになっていたのではと自負しています。
関係各位の事前の準備が素晴らしかったのがその要因だと思います。

今回は外部の方々と一緒にイベントを作り上げていきました。
いつもと全然勝手が違いましたが、なんとかイベントを成功させたい一心で頑張ってきました。
皆さんの様々な知識をいただき、刺激になることがたくさんあり、準備期間は忙しくも楽しい時間に。これからも一緒に仕事が出来たら嬉しいです。
打ち上げも楽しみにしています、と私信を書いておきます笑
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準備もかなり大変だったことと思います。
いろいろ悩みつつ、試行錯誤で構成を練り、パワポの資料を作り、外部の方々とディスカッションしつつ、完成させていったのだと思うけど、こういう経験や水面下の苦労は本当に貴重だと思います。

モバイル編集長が、見事に将棋のイベントを編集しました。
そして、「将棋」というコンテンツをわかりやすい切り口で編集しました。

喉が渇いてペットボトルの水を飲みたかったけど、自分でキャップを取る暇もないほど、企画構成、ナビゲーター、コーディネーター、オペレーター、と、八面六臂の大活躍の遠山編集長、本当にお疲れ様でした。

最高に充実した時間だったでしょうし、イベントも大成功だったので、企画運営に携わったメンバーとの打ち上げはどれだけ密度が濃かったことか、想像に難くありません。

遠山五段は、モバイル編集長就任、そして結婚、と、ほぼ時を同じくして、王位戦リーグ入りをはじめ最近はかなり目立った活躍をしています。

今までのこのブログでの遠山五段関連記事です。
親愛なるファニースペース様
遠山四段の名人戦解説
遠山雄亮論
遠山四段観戦記

遠山五段の才能や魅力についてはこれまでもいろいろ書いたのだけど、今回改めて「逞しさ」「一皮剥けた感」を感じた次第です。

さて、このイベントを通して感じたことをもうひとつ。

ますます将棋の広がり、可能性というのを感じました。

梅田望夫さん岡田育子さんのお陰で確立された「観る将棋ファン」のポジション。
シリコンバレーから将棋を観る
将棋を観る楽しみ
動画も含むネット中継、モバイル中継、そして関係者のいろいろな努力やtwitterなどソーシャルメディアの進化も手伝ってあれからずいぶん観る楽しみが定着し、充実してきています。

将棋の奥深さや、伝統文化の重み、勝負の醍醐味、棋士の人間的魅力も含め、さらにカジュアルに楽しめる環境になってきています。
ipadなど、将棋を楽しむデバイスもどんどん増え、将棋の魅力がより伝わりやすくなってきています。

羽生さんは、学者や作家や科学者やいろんな外の世界の人たちと交流しています。
いろんな異文化体験を経て、ものの見方や捉え方がどんどん進化する。
そして、より客観的俯瞰的な見方ができるようになり、それが恐らく将棋にも反映しているはず。
また、将棋をいろんな角度から見つめることができることが、よりファンの目線にも立てることにもつながる。
羽生さんの偉大さを見れば、どれだけ外部世界との交流が価値あることなのかが推測される。

今回の遠山編集長のように、外部の方々と一緒にイベントを企画運営したことで、得たものはかなり大きいのではないかと思いますし、他の棋士や関係者の方々ももっともっと外部との接点を広げていってほしいと思います。

庶民の娯楽として、子供の集中力を養うツールとして、また、スポーツ観戦と同じような楽しみとして、将棋はもっともっと自然に我々の生活の中に溶け込んでいけるはず、染み込んでいけるはずだと思います。
ipadやiphoneがどんどん広がっていってるように、将棋が広く一般社会に根付いていける可能性を強く感じたイベントでした。

羽生さん、遠山さん、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
また企画してくださいね。
コメント
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