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即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

密室の恐怖

2012年02月10日 16時32分56秒 | 仕事
最近テレビのニュースやドラマでも良く目にするし、ほんと怖い光景がこれ。

全員がパソコンやタブレットを持ち込んで、ペーパーレスで黙々とやってる会議です。

つい先日の朝日新聞の記事です。
朝日新聞デジタル:IT漬けが会社をダメに。「断食」を

「会議は顔を合わせ、意見や思いをぶつけあったり交換したりしながら、アイデアを見つけるとか行動への決定を導くとか、そのためにあります。『報告書にこうあるけど、本当はどうなんだ』『現場はこうでした』などと出し合い、ガチンコで議論する場です。それなのにみんなが会議中、画面を見ていたら、集まった意味がありません」

そして、『トップレス・ミーティング』を提唱しています。

『トップレス・ミーティング』
=デジタル機器の持ち込みを禁止する会議。紙とペンだけ持って集まり、ガチで議論する。

そうありたい、そうあるべきです。

自分はずっといた会社でもこんな風にはしなかったので(デジタル化が遅れていたとも言える。)、たまにクライアントや協力会社などに行ってこういう光景に出会った時、すごく違和感を感じる。
いたたまれない気分になる。帰りたくなる。

例えばこっちがプレゼン(説明)していても、誰もこちらの顔も見ないで、うつむいたままひたすらカシャカシャ打ち込んでいる。
かなりのスピードで入力してるけど、一言一句メモしてるんだろうか。

こっちの顔、少しは見ろよ。

そうだと思ったら頷くとか、多少でも受けたら笑顔を見せるとか、感心したような顔でもしてほしいけど、無表情。無機質。無関心同然。

最近ほんと、よくいますよね。
いつなんどきでもノートPCを常に手放せない人。
何でもかんでもすぐに開かないと落ち着かない人。
夢中で画面に向かっててなんだか余裕がない人。

あんたの頭はPCかい?
相手の目を見て、自分の頭で考えて、自分の言葉でしゃべったらいいんでないの?

PC依存症。
デジタルウィルス症候群。

でじたる五段活用。

でじたる。
でじたらない。
でじたります。
でじたれば。
でじたろう。

そう、あんたは『でじたろう』でっせ。

1日だけでもいいから、PC使わずに仕事してみたらいいと思う。(多少は自分にも言ってる。)
ノートを広げてペンを持って、考えたことを書いていく。
そして、頭を使ってちゃんと考える癖をつける。
PCの中にデータや情報は腐るほどあるのだろうけど、PCは人間の脳みたいに考えてくれないよ。(ここで先日の電王戦、そしてそのクローズアップ現代を思い出す。)

カシャカシャやってて人の話聞いてる風にしてるけど、結局あんたはどう思うの?どうしたいわけ?
あんたの意志、気持ちを言ってほしいんだけどさ。

こっちがいろいろしゃべってる間、あんたはずっと入力してるけど、そんな大事なこと、別にオレしゃべってないよ。
単なる雑談じゃん。
そんなことまでメモしてどうすんねん。

こういう場にいると気分が悪くなります。

たまたま昨日のこの記事にも似たような話が出てました。
田原総一朗×長谷川幸洋後編「言論の自由は戦って勝ち取るもの。自分の回りと喧嘩したほうがいい」
(一部引用します。)--------------------------------------------
☆現場の記者が政治家の顔も見ていない

田原: ある新聞のトップが言ってたんですが、とにかく記者会見でどの記者も会見している政治家の顔も見ていない、と。どういう表情かも見ていないで、ひたすらキーボードを打っている。まるでパソコンのアシスタントだ、というんです。

 <中略>

田原: これもある新聞のトップが言っていたんだけど、「記者会見の要点は何だ」と聞くと、現場にいる記者は誰も答えられないというんですね。だからデスクが書いちゃうんですよ。

長谷川: 記者が現場から送ってくるテキストを、テキストを取るから「取りテキ」というらしいんです。その取りテキを200行も300行も書く記者ほど使える立派な奴だと評価されるというんですが、どうかしていますよ、そんなのは(笑)。

田原: こんなのは新聞記者じゃない。だったらそういう技術者を雇えばいい(笑)。なんでだろう、いつからそうなったんですかね?
------------------------------------------------
特にゲームやデジタルで育った若い世代。
リアルの人間同士のコミュニケーションよりも、デジタルコミュニケーションが得意。

どんどんこの流れは増長していくから、ますます不気味な世の中になる。
逆の意味で生産性の上がらない社会になる。

朝日の記事にもあるように、本来ITは時間を作るためにあるはずのもの。
作業を効率的に済ませ、もっと質の高い仕事をするとか、生み出した時間で現場に行くとか人に会うとかするためにあるものなのに、その便利さにすっかり溺れている我々がいる。
IT断食をしないと。

あんまり過度にでじたらないで、適度にでじたるようにしよう。

もう少し、人間らしく、気楽な感じであなろげよ!、ね?
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マーケティングのお手本

2011年12月20日 00時53分36秒 | 仕事
facebookでこんなメッセージが来ました。
一応実名制のfacebookだからついつい安心してしまいがちです。
-------------------------------------------------
 <Ayumi Nakata>

 メッセージを送ろうかどうしようかずっと悩んでたんですけど、思い切ってメッセージを送ってみます。

私の友達があなたに興味を持ってるみたいで、何度かページを見てるんです。
よかったらメールとかで直接話してみてくれませんか?

その子は22歳の可愛い系の子で、ぱっと見は森下まいちゃんをもっと可愛くした感じの雰囲気です。
写真とか勿論あるんですけど、こんなメッセージいきなりで断られたら目も当てられないので一回返事もらえますか?

携帯は pu-pooh39@ezweb.ne.jp です。

そしたら写真送るんで見てもらった上でよければ話してみてください。

私は友達ですが、ななみがfacebookに登録していなくて連絡が出来ないので私からメッセージを送りました。
facebook内でやりとりするの面倒なんで返信じゃなくて携帯の方にメール下さい♪

無理だったらスルーで!
----------------------------------------------------
いや、もちろんメールしたりしてないです。
こんなの来るわけないし、いかにも怪しい。
そう簡単には引っかからないとは思うけど、facebookにもこんなメッセージが来ちゃったってfacebookに書いたらすごい反響で下記のようなレスの嵐。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Aさん:
これ、私にも来ました!マスコミ系の仕事してますって書いてましたけど…。結構うちの会社では、この類のメールが来るって噂になってまして…。あまり良メッセージではないみたいって事でしたが…。

川島さん:
nanapon(実名)さん、こんばんは。メッセージを送ろうかどうしようかずっと悩んでたんですけど、思い切ってメッセージを送ってみます。
なーんてね。私の知人であるKIさんが先日取り上げていたのと同じ文面ですね。
承認制のFacebookでも、入り込んでくるのですねー。
しかし、このフレーズは役にたつかも:メッセージを送ろうと~

Danchoさん:
私なら、「スパム」扱いにしますね。

Tさん:
僕にも同じようなメッセージがきました。こんなの本気にしたらあきませんよ。おじさんが狙われるんですかねぇ。(・_・;

nanapon:
えっ、いかにもひっかかりそうなおじさんにしか来てないの?どういうマーケティング手法?

F1さん:
同種のモノきてました。年齢しぼってるのかもしれませんね。

Yさん:
怪しいっす^_^;

S1さん:
私のところにも似たようなのが1カ月位前に来ました。友達云々ではなくて本人からの依頼で直接携帯にと書かれていました。アドレスも同じようなものでした。危ない、危ない!

nanapon: 
おやじ狙いね。でも相澤さんにも行ってるわけ?それも同じように女性からなの?もしかして女性には若い男性から?

S2さん: 
同じのがきましたよ~(^^ゞ。スルーしましたが。ターゲティングしてるんだw僕ら、なにクラスターなんでしょうね(爆)

S3さん: 
私のところにはまだ来ていません。まだおやじと認定されていないのかしら?(^_-)

F2さん:
私のところにも来ています。おじさんってことですね。

nanapon:
皆さーん、来た人はおじさんってことみたいですよー。これが来たら立派なおじさんの証。(笑)
しかしこのターゲティングはどこまでセグメントしているんだろうか?年齢だけでなく、そういう危ない潜在欲求度が高い人というクラスタなのか。さらに奥さんに内緒である程度の小遣いを使える、とまで分析されていたら怖いぞ。川島さんが感心するような人の心を掴むコピーワークも含め、なかなかの優れものか。大手代理店が一枚噛んでるのか。踏み込んで調べたくなってきたぞ。

S2さん: 
アカガミかwこれで僕も立派なエ◯おやじ、わ~いヽ(´ー`)ノ

F3さん(♀): 
結構前に、男性芸能人のマネージャーを名乗る女性という設定で、似たような内容のものが来ました。ばればれなのに、根気よくエネルギーを費やす根性に、ある意味脱帽です(笑)
-----------------------------------------------------
執拗だし、粘っこい。
うまい言い回し。あまり強硬な感じでなく、マイルドに。
鑑だな。

これを生業に似てる人たちがいて、日々研究してるわけですよね。
できるだけ精度を高めて効率的にレスポンスを最大化するべく。
社内で真剣に営業会議、企画会議とかやってるんでしょうか。
引っかかるのはおじさんがメインだから、どうやったらピンポイントで引っかかりそうなおじさんだけにターゲティングできるのか。

そして、来期の目標はどれくらいに設定するのか。
震災の影響をどう克服するのか。
どのチャネルでどういうターゲットを狙うのか。
より効果的な新たな手法をどう開発するのか。
メールのコピーはどうするのか。
よりセキュリティの網に引っかからないようにするにはどうしたらいいのか。
URLに引き込んだらどのように刈り取りの確率を高めるのか。
フォローはどうするのか。
リピーターの頻度を上げるためにはどうするのか。

潜在需要層の市場調査、そして、競合他社の成功事例研究とか、活動内容及び費用対成果のリサーチもやってるのか。
ついついそそられるようなメールのコピーは広告代理店や業界実績のあるコピーライターに依頼しているのか。

どこまでしっかりした戦略構築した上でこのメールに思いを、また事業の成功を託しているのか。

こんないかがわしいメールに対しても、その裏側に興味津々なわけで、ではちょっと引っかかったふりして探ってみようかな、と思ったりして。

この根性、見上げたもんです。
線路内人立ち入りについてもそうだけど、こんなメールについてもいろいろ深く研究したくなる今日この頃です。
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パチパチ族の増殖

2011年12月16日 17時52分01秒 | 仕事
日経ビジネスオンライン池上彰の「学問のススメ」より、マスコミが「政治報道」できなくなった理由という記事について。

昨今のマスコミの政治報道姿勢について書かれてます。
(部分的に引用させてもらいます。)
-------------------------------------------
池上:今の政治家は政治をやっていない、選挙活動と政局ばかりを気にする「政局家」になっている、とよく言われますが、マスコミの報道自体が、本来の政治報道から離れ、政局の報道ばかりに終始している印象があります。

 もっと言えば、政治家個人についての報道、政治家の人間性についての報道があまりに多い。政治家の発言を切り取って「失言問題」に仕立てる様は、ほとんど芸能人のスキャンダル報道と同レベルです。私もかつてはマスメディアに属していましたし、今マスコミで仕事をしているので、自戒を込めての話、なのですが……。
-------------------------------------------(ここまで引用)
呉越同舟の特権的記者クラブも大きな要因だろうけど、本当にマスメディアにはジャーナリズムと言えるような気概が感じられない。

報道記者の質が明らかに低下している原因は、記者の年齢が20代から30代前半の若手ばかりのため経験不足が否めないということだと指摘している。

先日の小沢一郎の公判後の記者会見の時も、若い記者が質問したら、「君はどう考えているの。司法の公判が進んでいる時、立法府がいろいろ議論すべきだと思っているの?」
と返されて一言もなかったのを思い出す。

年齢のこともあるのだろうけど、一言で言ってプロじゃないわけですね。

日々の政治家の会見を必死で追いかけるのが精一杯で政策を勉強する暇がない。
どの政治家がどの派閥とくっついた、夜誰に会ったといったワイドショー的政局報道に偏ってしまう。

政治もだめだけど、それを伝えるマスメディアの報道もひどい。
*********************************************
「記者会見中はパソコンを取り上げろ」

池上:マスコミの政治報道の水準を上げるには、どうすればいいですか?

御厨:政治記者からパソコンを取り上げる! まずこれからです。

池上:え、パソコンを取り上げたら記事が書けないじゃないですか(笑)

御厨:いえいえ、原稿を書くときではありません。政治家の記者会見のときです。池上さんもご存じですが、いま、記者席のある記者会見では、記者のほとんどは、登壇している人間なんか見ていません。ICレコーダーを回して、ひたすら発言をノートPCに打ち込んでいます。

 復興構想会議の議長代理で、私も記者会見を何度かこなしたのですが、こちらが喋り始めると、記者席の記者たちがみんな一斉にパタパタと打ち込み始めるんです。こちらを見ている記者はまったくいない。全員が自分のパソコンの画面だけを見ている。あれ、取材じゃないです。
*********************************************(ここまで引用)
この話、とってもよくわかります。
というか、結構こういう場面に最近よく出くわします。

例えば、クライアントにプレゼンに行った時。
ほとんどのクライアントの出席者は、こちらの話を耳で聞きながら、ひたすらPCにパチパチ打ち込んでいる。
こっちが言ったことなのか、あるいは自分の感想なのかわからないけど、こっちの顔など見ないまま、ひたすら画面を見つつ打ち込んでいる。

すごーく無機質な感じ。
お前たちはクールに支障なく仕事をこなすロボットかい。

こちらは伝えようとして、身振り手振りも含めやっていても、一切見ようとしない。
目を見て、表情を確かめて、全身の空気を読んで、「おぬしできる」とかっていうあの昔の武将の感覚はどこへ行ったんだろ。
“目と目で通じ合う~”って工藤静香も言ってるだろ。

あれじゃ、プレゼンテーターの表情や目つきからうかがえる自信のなさとか、仲間同士で目配せして何か焦って合図してるとか、そんなことを読み取るなんてことはできない。そもそもそんなこと大事だなんて思っちゃいない。
-----------------------------------------
御厨:その結果出てきた記事を見て、政治家は、「伝えたいことが伝わっていない」と不満を持つだろうし、マスコミ側は、「いやいや言ったことは全部正確に書いています」となる。不幸なディスコミュニケーションが起きているわけです。
-----------------------------------------(ここまで引用)
会議でも静かにパチパチ打ち込んでいるだけの人って多くないですか?
説明してる方もなんだか気が抜けちゃう。
メモも大事だけど、もっと本質的な部分でやりとりしたりぶつかりあったり、自分の疑問や意見をさらけ出さないといい仕事にはならないのではないですかね。

一応恙無く仕事やってるだけ。
支障ないように、問題起きないように、後ろ指さされないように、そういう意味では優等生。

ノートPCを持ち歩くのが当たり前のご時世になってきて、ほんとこのパチパチ族の増殖が目立ちます。
内容を漏らさずに細かく網羅することと、相手の伝えたいことを頭でではなく、カラダや心で受け止めることは大きな開きがあるはず。

ということでますます僕は、相手の微妙な表情とか、目つきとか、息遣いとかを大事にして、より本質的なことを、より深いことを読み解いていければと感じている今日この頃です。
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広告は応援だ

2011年12月12日 11時48分31秒 | 仕事
箭内道彦さんって知ってますか?

NHK「トップランナー」の司会としての方が有名かもしれないけど、有名なクリエイティブディレクター。
主な作品は、タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.キャンペーン」、フジテレビジョン「きっかけは、フジテレビ」など。

そして、猪苗代湖ズというバンドで、紅白出演決定しました。


最近この本読みました。
871569
クリエーター情報なし
講談社

「871569」→「箭内語録」、です。

特に気に入ったメッセージは以下。

火事場を作れ。自らを放火せよ。

カーナビは見るな。運で行け。

365日。365玉砕。

なりたい職業よりやりたいこと。

失敗の99%は自滅である。

究極のあと、どうするかが大事なんだ。

がんばったね、ってのは一番悲しい言葉です。

苦い思いをしたら、ネタができたと考える。

みんな何かの天才です。

猪苗代湖ズの活動もそうだけど、故郷の福島について、福島をずっと見ているテレビというサイトの中でこう語っています。
------------------------------------------
広告することは、応援すること。
商品の最大限の魅力を、相手に伝えること。
そして人々が、新しい行動を起こすための起爆剤でありたい。
人生が変わってしまうことだってあるかも知れない。

そして僕は今、持てる力のすべてを注いで、
自分の故郷を“広告”しています。
誰から依頼されたわけじゃなく、勝手に。

僕のふるさとは、福島。

地震、津波、放射能、風評。
FUKUSHIMAは、突然こんな形で有名になってしまった。
その福島を、全国の人たちに、
ずっとずっと見ていて欲しい。
考え続けて欲しい。
そんなプロジェクトが、ここから始まります。
そしてそれぞれのみんなが、
日本を考え、世界を考え、
それぞれの大切なふるさとを考える場所として。
--------------------------------------------------
広告することは、応援すること。

いいですね。
主体的な自分ならではの強いメッセージを発信して、自分の好きなもの、大切なものを応援する。

応援については一家言ある方もいるのでしょうけど、広告は応援、広告メッセージは声援。広告イメージはエール。
自分が好きなこと、好きなモノ、好きな会社は心から応援したい。
その気持ちを広告に託す。

そして、それに続く彼のこの言葉、印象的です。

「広告は応援だ。だから自分が好きなことしか広告しない。マーケティングなんかしないんだ。」

「広告は応援だ。」
力強い言葉です。
《芸術は爆発だ。》のような力が漲ってますね。

この商品は市場に受容性があるとかないとか、そんなの関係ない。
調査にもマーケティングにもとらわれず、自分が応援したいものの魅力を最大限に引き出し、その本質的な価値をうまく伝えること。

カーナビは見るな。運で行け。
なりたい職業よりやりたいこと。

これらの言葉にも通じますね。

そして、羽生さんの直観力けものみち理論にも通じます。

スティーブ・ジョブスもこう語ってます。

「自分のやっている事が好きで好きで仕方がない」と思えたときに初めて、素晴らしい仕事ができる。

 最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。

本質の話は皆同じです。

さ、今日もいい天気だし、応援したいもの、人、店などを応援する充実した一日にしよっと。
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ボロ儲けのこつ

2011年11月28日 22時56分33秒 | 仕事
ヨーロッパもそうだけど、いつになっても経済は上向きにはならない。
ビジネスはうまくいかない。構造不況は続く。

そんな中でちょっと前の記事だけど、日経ビジネスオンラインの、
最後に言うよ!「ボロ儲け10箇条」応用編:利益3割を割り込む商売はダメですな

この中に出てくる「ボロ儲け10箇条」、これ、受けました。
こうすれば誰でもボロ儲けできる。
誰しもが聞いてみたくなるフレーズですけど、かなり本質突いてるのでご紹介します。(一部引用させてもらいます。)
-------------------------------------------------------------
 例えば、鹿児島県鹿屋市にパナソニックの系列販売店チェーン、セブンプラザがある。周辺にはヤマダ電機やベスト電器など大手の家電量販店が多いが、セブンプラザの粗利益率が突出している。

 なぜか。要するに販売単価が高いのだ。それでも顧客は、この店から買っている。

 この会社では電化製品に付随するサービス(例えば電球の取り換えや、リモコン電池の交換、電化製品のセットアップなど)を無料で積極的にやっている。こうした無料奉仕が顧客支持に繋がるまでは経営方針として正しいかどうか半信半疑だったと想像するが、成功してみると後付けで理論構築はできる。こんな具合いだ。

 「お客さんの潜在ニーズに耳を傾け、カネにならないニーズに応えることを行った結果、顧客との接触頻度が多くなり、それがザイオンス効果(見る機会を増やすと好意を持つ可能性が高くなる)を生み、アフターサービスの安心感と販売店への信用が高まり、他社へのスイッチングコストを高め、価格が高くても売れるようになった」

 結果論から成功している経営を科学すると、経営学で一般的に言われているところと逆になるのではないだろうか?

 そこで、「ボロ儲け10箇条」を披露しよう。

(1) 会議をしない会社ほどうまく行く
→ 孤独にやるからこそ美意識と責任感が出る

(2) 上司の言うことを聞くほど失敗する
→ 不確実な時代に、成功談は一時的でしかない

(3) ロジカルシンキングからはビジネスは生まれないし、育たない
→ 誰もができることは戦略として採用できない

(4) 失敗を怖れることが最大の失敗となる
→ 経験とは失敗である

(5) 最も失敗数の多いトップが最も成功する
→ 最も成功数の多い人は最も失敗している

(6) 賢そうな人より、偏執狂が役に立つ
→ 他人の成功体験をなぞるより、自分のビジネス経験を増やし、センスを磨く

(7) 知識よりも想像力が役に立つ
→ 知識は過去のもので、想像力は未来の設計図となる

(8) 論理よりも直感を大切にする
→ 直感を試し、論理を後付する方法もある

(9) 機能より美意識の高さが重要である
→ 顧客の感動が評価基準となる

(10) 巧緻より拙速がいい
→ すべての情報が揃ってから意思決定しているようでは競争に勝てない

---------------------------------------------------
いいですね、よくできてますね。
簡潔で具体的でわかりやすい。
世間一般に言われていたり、普通のビジネス書に書かれてることと反対のことをやればいい。いかにも簡単そうです。
というか、この失われた10年(20年?)ですっかり浸透していた常識を覆せばいいってこと。
我々が直感として、何だか変だな、これでいいのかな、となんとなく不可思議に思っていたこと、つまり、今までのしみついていた汗、成功体験の元になった垢を洗い流せばいいってことでしょうか。

もひとつ似たような話がこれ。
栃木県のサトーカメラというカメラ販売店。
これもシンプルで頷ける話です。

喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意

一言で言うと効率を求めない店です。
効率とビジネスの教科書に完全に逆行してる。

効率は考えなくていいからお客さんに対して時間をかけて完全に納得するまで話をするという姿勢。

カメラや写真を通じて、お客さんの「思い出をきれいに残そう」という合言葉で、接客の仕方から売り場も棚も全部変えた。
もう効率は追い求めなくていいから、思い出をきれいに残すために仕事をすることに全面変換した。

結果として、お客さんはきちんと反応してくれて、ロイヤルカスタマー、生涯顧客になってくれるようになる。
----------------------------------------------------------
 例えば、うちで、ある商品を初めて知ったお客さんは、他の大手量販店に値段を調べに行く。でも、7割の人は「やっぱりあんたのとこで買うわ」って、うちに戻ってくる。もしも他の店が安かったら「ここで買うから安くしてよ」って言ってくるし、「高くてもいいよ」って言う人もいる。そして8割のお客さんはリピーターになる。

 以前はうちも「こんなに安いですよ。ポイントがこれだけ貯まりますよ」ってやってたんだけど、2年前にポイント還元制度もやめちゃった。

 ポイントは結局、カネで釣るってことでしょ。我々は金で釣るんじゃなくて、思い出をきれいに残すための商品でお客さんに来てもらう。そうするとポイントをやめた段階で、一瞬、お客さんが離れるんだけれども、最後は戻ってくる。

普通の中小企業は、大企業や大手メーカーの話ばかり聞くじゃん。えらい人の話だけ聞いて、それに習おうとする。そして、どんどん敷居を上げていって、いつの間にかマニアばかり相手にするようになる。ターゲットを絞って高く売ることが「生き残る術」だっていうわけだ。

 でも、我々は逆。ど素人のおばちゃん、ど素人の小学生から学ぶ。時にはおばちゃんから怒られるよ。あんた、分かってないわねえって。でも、ああ、なるほどなあって思うことがいっぱいある。我々はそうやって学んでいる。
----------------------------------------------------
いいでしょ、この姿勢。

上記2つの例を見ていくと、ビジネスを成功させるのは簡単そうにも思えてくる。

上司のバカな指示にやる気なくしたり、長い会議に辟易したり、数字数字がすべての正義になったり、そんな会社の有り様に対して違和感を感じていたことに素直に従えばいい、組織の風土に歯向かえばいい、自分の心地いい気持ちのままにすればいいってこと。

このようにして世の中回していけば、不況から脱却できる、ボロ儲けできる、仕事が楽しくなる、ってこと。

失われてるだなんて、勝手に自分から失ってるだけじゃん。
限られた人生だし、失ってなんかいないで、お客さんに喜ばれて、楽しく儲けて、自分のやりたいようにやればいい。
はい、明日から牛なわれずに、馬くやろうぜい。
来年は辰年?ってことで、今まで続いてきた流れをバシっと絶つ年にしたいですね。
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ぐるっと一回り、サービス体制のこと

2011年10月31日 13時05分20秒 | 仕事
一ヶ月前に、やっとスマホに変えました。
auなので、アンドロイド。(まだiPhoneが出る前)

2、3ヶ月前くらいから、ビックカメラに何度か行って、いろいろ店員に聞いて情報収集。
機種によってどこがどう違って、どういう機能が便利なのか、料金やキャンペーンも含め、どの機種がお勧めなのか、いろいろ取材を重ねました。
もとより複雑でわかりにくいのに、人によって言うこと全然違うので結構迷いました。

結局決めたのはこの機種。

HTC EVO WiMAXです。

慣れるまでは大変。
アプリを選んでダウンロードなど、試行錯誤で少しずつ。
アドレス帳が複雑で、gmailのアドレスと前の携帯のアドレス帳がごっちゃになってて、あいうえお順に並んでない。これが不便極まりない。
あと、ちょっと触るとすぐに反応しちゃうので、かけなくてもいい人に何度も電話しちゃってその度に謝った。これも不可解。

そんな風に電車の中も含め、いろいろ試しつつ触っているとすぐに電池がなくなる。
これは前から聞いていたので、ちょっと調べてソニーストアバッテリー内蔵型 USB ACチャージャーを購入した。
税込み3,980円。

これでいつ電池切れになっても一安心と思ったら、どうもうまく充電できない。
ランプが点いて充電が始まるのだけどすぐに止まってしまう。
何度やってもダメなので《ソニーストアでのお買い物に関するサポート、お問い合わせ窓口》に電話。
問い合わせ内容、製品によって短縮番号を押す。

やっと話せて、症状を説明する。
聞かれたので、自分の名前や住所、電話番号、そして、製品のID番号を言う。

結局充電器のことはよくわからないようで、次に《製品に関する使い方相談窓口》のフリーダイヤルを教えてもらう。
また短縮番号プッシュの末、同じことを説明する。
どうやらiPhoneはいいけど、それ以外には動作確認してないとのこと。
えっ、そうなんだ。それは困った。

じゃ、仕方ないので、iPhoneユーザーの友達で必要と思ってくれそうな人に安く譲ることを考えた。
で、試しに使ってもらったら、僕と同じで、すぐに充電できなくなった。

また電話して、そのことを伝える。
不良品かもしれないとのことで、次は《修理のご相談窓口》に電話してくれと言う。
仕方ないので言われるまま電話して、また同じことを説明する。
電話の説明だけではわからないので、購入した量販店に持っていって見てもらってくれとのこと。
量販店で買ったわけじゃない、ソニーストア(ネット)で買ったと言っても、それでも量販店で見てもらうしかないと相手はのたまう。
いやそれはおかしいでしょ、とごねる。
ではその件はちょっと社内で確認するとのことで、僕の電話番号を教えて半日待つ。

結局違う担当の人から電話。
大体のことしか伝わってないのでまた一から説明する。
結局やはり同じで量販店に行けと言う。
量販店でなく、ソニーストアで買ったことをまた言うと、じゃ、ソニーストアに電話してくれと言って、最初にかけた《ソニーストアでのお買い物に関するサポート、お問い合わせ窓口》のフリーダイヤルを言う。

ここで完全に切れましたね。
おいおい、そこに電話しろってか?
最初にしたとこだよ、そこは。

ぐるっと一回りして振り出しに戻る。
もう一巡これをやれっつうのかい?

あんた、何言ってんのかわかってんの?
この温厚なオジサン、完全に怒っちゃったよ。

ということで、これは何がどうあっても返品することに決めた。
返品したいのでちゃんとわかる人を出せと言う。

しばらくして電話がかかってきた。
今度は今までと雰囲気が違って、かなり丁重なおじさん。
低姿勢で、大変ご迷惑をおかけしました、申し訳ないです、と謝る。
お客様のお持ちの商品を送っていただけますか?
届き次第返金の手続きをさせていただきます。
でも、お客様が購入されてからずいぶん日にちが経ってるので(その時点で2週間ほど)、送料はお客様のご負担となりますのでご了承ください。

はっ?何言ってんの?
あっちこっち電話をたらいまわしにさせられて、同じこと何度も何度も説明させられて、この無駄な時間はどうやって返してくれんの?と責めた。
時間かかって日にちが経ったのは、こちらの責任なのですか?と嫌味を言う。
あっ、いえ、すみません、着払いで送ってください。

そうかそうか、そういう態度ならまあ許してやろうか。

ということで何とか一件落着したわけだけど、どうにもあきれ果てて、最後に一言優しく言ってあげました。

この件、僕はこういう目にあったんですけど、あなたの会社の対応、おかしくないですか?
天下のソニーともあろうものが。
お役所よりひどいですよ、このたらいまわし。
縦割り行政みたいな現状のやり方、おかしいと思わないですか?
違う担当に何度も同じことを説明しなきゃいけないのもひどいから、ちゃんと共有できるしくみを作らないといけないじゃないですか?
短縮番号でどんどん狭く小割りにしないで、お客様が求めてることをちゃんとすくい上げられるような総合的な窓口もないといけないんじゃないですか?
お客様のための窓口の対応の仕方というものを、根本的に変えていかないといけないんじゃないですか?どう思われますか?

などと、温厚で人のよいオジサンは、ちゃんと相手側の立場に立って、親切なアドバイスもしてあげてやっと電話を切りましたとさ。
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カフェ in 中毒

2011年08月21日 20時16分26秒 | 仕事
昨日、前に何度か行ったのでメルマガ登録してあった居酒屋からのメルマガが来た。
残念ながら来月をもって閉店とのこと。長い間のご支援をありがとうございました、と。

もうひとつ別のメールは、小さな会社をやっているかなり古い友人から。
業績が振るわないし、一生懸命やっててもなかなか先が見えないので、そろそろ会社たたもうかと思ってると。

そして、また別の大手企業の友人から。
会社の業績が酷くて、早期退職を勧められたり、いつまでいられるかわからない、とのこと。

リーマンショックからの流れを地震がさらに加速してます。
大変な時代です。
まだまだこういう知らせは続くことなんだと思います。

もちろんうまく行ってるところもあるし、元気に事業拡大してるところもあるけれど、苦労の割りにお金にはなかなか結びつきにくい時代になっています。

佐々木俊尚さんが言ってました。
大企業だから安心と言える時代ではないし、会社に寄りかからず個人がしっかりしたブランドを持ち、フリーランスで仕事をするのに適した時代になってる、と。
そして、ジョブごとにいろんなネットワークの中からプロジェクトチームを作り、それで仕事をして利益が出たらシェアする。
安定に身を任せるのでなく、皆がフリーランスで生きていけるように個人の力をつけていく時代なのだと。

そんなのは向かないという人ももちろんいるのだろうけど、こういう先が見えない時代、そしてOPENでIT化した時代だと、とてもよくわかる。

この本も読んだけど、最近はノマドワークスタイルなのだと言う。
事務所を持たず、ノートPCとスマートデバイスがあれば、遊牧民として仕事ができてしまう。

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社


で、かくいう僕もレベルは違うけど、会社に属さずフリーランスで仕事しているので、本拠地は都内のカフェになっている。

最近、川島さんもそうだけど、カフェで仕事や考え事してる人って、ほんと多いように思います。
もちろん打ち合わせとか、プライベートも含め、皆いろんな用途で使ってる。

で、どこのカフェも結構混んでいる。

適度なざわめき感もあり、本も集中して読めるし、頭を整理するにはもってこい。
ちょっとでも仕事の隙間時間ができるとすぐにカフェに入るのが習慣化してる。

1日に、3回とかもある。

カフェでの時間が好きで、すぐにカフェに入りたくなるこの体質。

“カフェ in 中毒”です。

やばいです。カフェなしでは暮らしていけないカラダです。

自由に遊牧しつつ、カフェでしっかりと自分を見つめて頭を整理しつつ、さらに楽しく充実した仕事をしたいと思っています。
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応援消費

2011年03月11日 01時46分48秒 | 仕事
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
佐々木 俊尚
筑摩書房


この本、鋭い視点で、またわかりやすい具体例を挙げて語ってくれているので、とってもたくさんの刺激をもらっています。

その中で紹介されていた、《応援消費》という言葉。概念。
こんな風に説明されています。
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応援消費の例。
「ひとりでコツコツ作っている職人の革製品が好きで、今後もそのブランドに残ってほしいから定期的にそこの商品を買い続ける。」
「自分が好きな映画だから、再生機を持ってないのにブルーレイディスクを買う。」
商品を買いたいという欲求だけでなく、作り手が持っているポリシーや、購入することでそれが作り手の側に「良いこと」として伝わるというようなことが加味されて、お金を払う行動につながっている。

現代では、『私のライフスタイルをより豊かにしてくれるのか』『作り手の哲学が私に合っているか』といったように、『共感したモノにお金を使う』傾向にシフトしつつある。

消費の向こう側に人の存在を見るということ。
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自分の消費行動を振り返ってみても、
以前から比べるとこういう形の消費がどんどん増えているような気がする。

つながり消費。共感消費。態度表明消費。
いいね!消費。がんばってね!消費。

機能消費とか、経済適正消費とか、なんとなく消費とか、しかたない消費、でなく、
心から応援したいと思うからこその消費。あるいは投資。

世の中にあった方がいい。
あってほしい。
商品に、サービスに、コンセプトに、そこに込めた思いに、共感する。
ずっとこの先もあり続けて欲しい。
もっと元気に伸びていってほしい。

存在自体に価値がある。
存在していること自体、社会に貢献している。

それほど大げさなもんではないけど、何かを買うのであれば、そんな気持ちで買いたい。

そんな趣旨のことを過去こんな記事の中で書いてます。
住みたい町とは・・・
金沢という町
夢の扉を開くこと

例えば、
飲みに行くのなら、がんばってる知り合いがやってる飲み屋。
先日取り上げた「みやざき中央新聞」
大資本に押しつぶされそうな町の豆腐屋。銭湯。電気屋。本屋。肉屋。煎餅屋。
そして昔からある店主がきまぐれでやっている雰囲気のある喫茶店。

個人的なことで言えば、
どんどんコートが減って存続が危ぶまれているracquetball
プレイしてこんなに面白いスポーツはなかなかない。

もちろん将棋もそう。
個人的に好きなこともそうだけど、こんなに素晴らしい日本の伝統文化を絶やして欲しくない。子供たちも含め、もっと普及、発展していってほしい。

消費ではないけど、株も同じ。
僕がいくつか持ってる株は、皆、応援したいと思う企業のもの。
株価が上がったら売って儲けようというよりも、ずっと持っていて着実に伸びていって欲しいと思う会社。

自分の気持ちにフィットする、企業を、商品を、店を、文化を、スポーツを、応援したい。
何かにつけて、お金を使う場合は、これらを応援する気持ちを優先させる。

「消費の向こう側に人の存在を見る」という言葉。
とても大事なことだと思います。


さて、応援ということに関しては一家言あるDanchoさん、いかがでしょうか?
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ターゲットを決めること

2010年09月22日 14時36分55秒 | 仕事
NHK教育テレビでやってる仕事学のすすめで星野リゾートの社長星野佳路さんが出ています。

星野さんのことは今までにも、共感の重要性「アート」と「サイエンス」という記事で取り上げました。

今回印象的だったのは、

ターゲットを決めること。

という話です。

そんなのマーケティングでも経営でも当たり前の話ですよね?

でも、特別な商品は別にして、なかなか絞りきれないのが実態ではないでしょうか?

そこまで絞らなくても、もう少し拡げた方が、安心だし、安全だし。

あんまり絞ってしまうとそれ以外の人たちに反感を持たれるからよくない。

そんな風にすぐなってしまって、一応ターゲットはこうだけど、イメージ上だけのことで、できるだけ広く取って行きたい、となる。

しかし、
ターゲット以外のお客様にも来て欲しいには違いないけど、誰を一番大事にするか。
より高い満足度を取りたいのは、ターゲットの人たち。
と決めることが重要。

理由は、
すべての客の要望に応えようとすると中途半端になり、80点しか取れない。
いろんな客層から100点取ることは土台無理。

例えば、3人の友人が家に遊びに来たことを考える。
一人はカラオケが好き。
一人は麻雀が好き。
一人はお酒が好き。

さあ、どうする?

もし、一人の要望を聞いてカラオケだけやってしまうと
満足度は、120点、60点、60点、となる。

時間を3分割して、3つともやろうとしたり、酒飲みながらカラオケやりながら麻雀やるとか、そんな風にしてしまうと、
80点、80点、80点、となる。

それではまた来たいという気持ちになるか。

そうであれば、麻雀の好きな友人だけ3人呼んでこられれば、それに越したことはない。
ずっと朝まで麻雀やれば、全員が満足する。
120点、120点、120点、となる。

つまり、客の満足度は
80点取れる客に来てもらうよりも、120点取れる客を呼んだ方が、呼んだほうも呼ばれた方もお互いにハッピーなはず。

こういう客層に来てもらえれば、必ず120点を取れるような態勢、準備。
その客層が来てくれたら、絶対に満足してくれるよう、施設もサービスも含め、投資を惜しまずに徹底する。

120点をもらえるということは、どういうことかといえば、
それは即、
リピーターになってくれる。→当面の安定経営が望める。
周りの人にPRしてもらえる。→新規顧客の取り込みがそのための投資もなく可能。

バッチグーです。
※そういえば、シゴブロ(死語ブログ)企画の件、忘れていました。やんなきゃね。

当たり前のことなんだけど、なんかスッキリしました。

そして、ターゲットを決めて、できるだけターゲット層に来てもらえるように仕掛けていく。

そのことの大切さを再認識させられた番組でした。
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価格戦争の行方

2010年08月20日 18時36分07秒 | 仕事
先日書いた牛丼業界の価格戦争の話

今度は先日のフジテレビのMr.サンデーでやっていた、居酒屋業界の話。

不況に伴いどんどん競争は激化し、いまや居酒屋業界は均一低価格業態が雨後の筍のような出店ラッシュ。
280円均一、270円均一。
あっちより20円安い、こっちよりは10円高い、なんて皆揃ってやっている。
できるだけ安かろう、悪かろうにはならないように、生き残りをかけて企業努力を重ねている各社。



これについて外食評論家の小島由光さんのコメント。
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昨日、夜のテレビで「渋谷低価格居酒屋戦争」というような特集を取り上げている番組をみていた。
「金の蔵」270円均一に対し「鳥貴族」280円均一。
東京・渋谷にて乱立し始めた低価格居酒屋店の特集だった。
完全にデフレスパイラルである。
今までの飲食店の運営を元から覆す感じだ。
徹底したコスト削減は機械化による人員の削減。
セルフ型居酒屋まで登場して、低価格での営業を開始したワタミなど、しばらくは止まりそうにない。
安ければ良い。安いが価値になるようでは、外食産業は底が見え始めたのかとさえ感じる。
提灯のぶら下がっている居酒屋には人情とあたたかさもある。
屋台のオヤジと話しながら飲む日本酒は美味いの一言だが、これからの若者には必要がないということなのだろうか。
外食産業は今現在が今後における方向性の分岐点であることは間違いない。
営業にポリシーを持って頑張ってほしいし、私も頑張っていきたい。
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本当にがんばっているのはわかるのだけど、果たして心からこれでいいと思ってやっているのだろうか。
心の底では、なんかおかしいよなあ、本当はこんなことじゃないはずなんだけどなあ、って思いながらずるずると仕方なくやってるんじゃないのかなあ。
時代が時代だから、あっちがこう出てきたから、と心の中で言い訳をしつつ、仕方なく悪の道に手を染めてるというような。
悪じゃないか?
必要悪でもない?
それとも、これは世の中のためになる価値のあること?
給料の下がったサラリーマンたちを救う時代のヒーロー?

小さくなったパイの食い合い。
少なくなった財布の中味の奪い合い。

価格戦争にのめりこんで、必死で利益を上げようとする。
さらに汲々として、気がついたら誰も救急できない状況に。

絶対に負けられない戦いがここにある。
(どっかで聞いたフレーズかな?)

これに負けたら会社は死ぬ。
社員やその家族は路頭に迷う。
そんな生き残りを賭けた戦い。
戦国時代には当然ながら数多くの死傷者がつきもの。

この看板↓、見てくださいよ。

店名なんかどっか行っちゃってるんだもの。(右上にすごく小さくあるみたい。)
値段さえわかればどうでもいい。
店名も呼び名も、あの299円の店。
値段だけがこの店の顔。
理念も魂もどこにもない。
やっぱ健全じゃないよなあ。

最後に、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの言葉をどうぞ。

美しい女性を口説こうと思った時、
ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい??
そう思った時点で君の負けだ。
ライバルが何をしようと関係ない。
その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ。
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