The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1992 シャルム・シャンベルタン カミュ・ペール・エ・フィス

2011-05-22 21:42:11 | ワイン
昨晩は『T北大学S学部同窓会岩手県支部』の総会がありまして、
その後の懇親会の席上で、『針金職人』さんが『実はコレ・・・』と、
差し出したのがこのワインだったわけです。


一昨晩から続いての『シャルム・シャンベルタン』の登場に、ワタクシまずもって驚いたのですが、
加えてラップでぐるぐる巻きの、しかも少し汚れかげんのボトルにもいささかビックリ!

まずはこの状態のイキサツでも聞きましょうと『針金氏』に尋ねたところ、
『実はこのワイン!震災で流された物なんです、
重油の臭いがあるかもしれませんので気をつけて下さい』
とのことなんですね・・・

抜栓して欲しいと言うので、ワタクシ開けましたのですが、
確かにラップの上には僅かに感じるは油系の香り・・・

どこでどのようにココにたどり着いたのかは分かりませんが、
そんな奇跡的に出合った『1992 シャルム・シャンベルタン カミュ』を、
早速御相伴に預かりました!

和食の会場での、ありあわせの小ぶりなグラスで、
しかもかなりの温度低めの状態です!

まずは一口飲みまして、果実味前面のこの姿に『コレは待ったが勝ち!』と決め、
隣のボルドー狂氏と業界談義に暫し花を咲かせたわけ・・・

10分ほどで十分なシャンブレ完了で、先ほどより数段良くなっておりました!

で、味わってみますと、カミュの92’物は、
被災の悪条件もナンノソノ、見事な状態♪なんですね・・・

しかも、92’シャルムはソレナリに成功しております!
こまいことは割愛させていただきますが、カッと突き抜ける素朴な果実と、
北のブルピノの潔さが『やっぱりブルゴーニュでしょ!』と、
ブルピノファンも納得のお味♪

実は今回の総会は、震災の現場の現状報告を兼ねての集まりでしたので、
そこに登場したリアルな姿のボトルに、
飲んだワタクシも鎮魂の思いを持って飲ませて頂きました。