The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

そして、シャトー・ペトリュス・・・

2010-08-26 23:16:31 | ワイン
何回飲んでも、難しいワインです・・・


メルロが95%で、残りはフランのこの右岸は、そのセパージュとは裏腹に、


若くして、飲める状態になる事はありません!


一方、このワインの一本のコストを、どのように納得させて帳尻を合わせるか?


コレは極めて難しい事でして、これからも経験を積むしかないのでしょう・・・


今回は、特にも78年物のラ・ミッションや67年物のラフィットの後での登場でして、


それゆえ、『超ヴァン・ド・ガルド』の1994年は、


余計にシンプルなニュアンスが見えてしまうと言うことです!


そんなこんな、勝手な事を言いましても、


実は『ペトリュス』の本当の姿を、知りえていないという事かもしれません!


いずれ『ペトリュス』に関しましては、道半ばということでしょう・・・


甘いヴァニリンと、凝縮したミネラルのトップに、


ローストの強い焙煎珈琲の香りが立ち昇ります!


カシスやブラックチェリーなどの黒系フルーツは、まるでジャムのように甘く、


その奥行は、暗黒への夜行列車のように突き進みます・・・


貴方は94’の到達点を見つけることが出来たでしょうか?


至宝の黒の奥底に潜む壮絶な塊を・・・


貴重なワインをご馳走になりました!またよろしく!!

最近テレビで、へ~~と思ったこと

2010-08-25 21:58:05 | ライフ
一つ目は、嘗て一世を風靡した、ゲイノウレポーター氏が急逝した事を、


ワイドショーで話題にしていた時の事です・・・


そのゲイノウレポーター氏が、旧ソ連の元大統領ゴルバチョフ氏を、


直撃取材した場面が映されました!


その時です!ゴルバチョフ氏は、ゲイノウレポーター氏が渡した自分の著書に、


愛想よくサインをするわけですが、そのゴルビーの後横に密着して、


ニッコリ笑いながら、同時通訳していたその人こそ、例のあの人だったんですね・・・


昨晩、完読しました『ガセネッタ&シモネッタ』の著者で、ロシア語通訳家兼翻訳家の、


在りし日の、米原Mリさんでした・・・


ゴルビーもゲイノウレポーター氏もソッチノケ!


僅か数十秒のその映像を、見入ってしまったわけであります!


何故かと言いますと、そのエッセイの中に、ゴルビー来日の折、通訳をしたクダリを、


面白おかしく、書いていたからなんですね・・・ヘヘ~~と思った次第!


さてもう一つは、眠気マナコでテレビを見ていた時のことです!


ワタクシの最近一押しの作家、吉田修一の最近作『悪人』が、映画化されると、


漏れ聞いてはいたのですが、テレビのCMで、


『悪人』・・・ご招待・・・ヌッフ・デュ・パプ・・・先着160名様・・・8月31日


の音声だけ、レム睡眠の直前に、耳から入ってきたもんだから、サアタイヘン!


ナニそれ?って事になったのですが、詳細は分からず・・・


いずれそんな事のようです!


ヤッタ~~!


これも、へ~~と思ったのは、ワタクシだけではないでしょう!


とにかく、大したもんです!


2005オー・ボン・クリマ ロス・アラモス ピノ・ノワール

2010-08-24 19:54:54 | ワイン
カリフォルニアはサンタ・バーバラに設立されたワイナリー『オー・ボン・クリマ』!


一頃は、サンタ・バーバラと言えば『オー・ボン・クリマ』か『カレラ』だったんですね♪


この二つの造り手は、同じ冷涼区でのピノ・ノワールの生産でありながらも、


そのスタイルは、チョと違うような気がするんですね・・・


では、どこが違うのか?


よりブルゴーニュに近いのは、『オー・ボン・クリマ』でしょう


イヤ~~!だと思います


まあ、カリフォルニアっぽい『ブルゴーニュ』が増えた今となっては、


ナンとも言えませんが


ともかく、先日の05’オー・ボン・クリマ ロス・アラモス・ヴァインヤード


(ヒストリック・コレクション)は、


5年の熟成期間で、実にブル・ピノ的にメタモルフォーゼしていたんですね・・・


参加ワインヒート11名中、カリフォルニアと答えたのが3名、


残りはブルピノと答えました!


実際ワタクシも主宰でなかったら、カリフォルニアと答えたかどうか、疑わしい所でして、


それだけ、見事なフィネスとテロワールを感じる事ができたわけです!


それに加えて、コスパもナカナカなものでして、


最近、影の薄い『オー・ボン・クリマ』ですが、5年ほど隠して置いて、


そいでもって、密かに楽しむのも一興♪


意外に賢い選択かもしれません!

冬瓜の魚貝のゼリー寄せ風、は美味でした!

2010-08-24 06:58:02 | キュイジーヌ
このキュイジーヌは、この季節の、我が家のスペシャリテみたいな物でして、


今回参加のワインヒートの皆様にも、評判は良かったようです!


冬瓜は、まず大きな輪切りを、ゼリー寄せの枠のように置いたのですが、


それは『姫冬瓜』でして、チョット種類が違うとのこと・・・


センターの短冊の冬瓜は、フツウの冬瓜なんですね!


冬瓜以外の具は、椎茸、海老、帆立など・・・


ゼリー寄せの味付けは、白醤油、味醂、と生姜・・・後は秘密だそうです!


コレが、バッチリお出汁が効いて、味わい深い逸品となりました!


少し冷やした『マテオ・コレッジアのロエロ・アルネイス』とのマリアージュは秀逸!


美味しくいただきました!

2006 ジュブレイ・シャンベルタン・ビラール オロンシオ

2010-08-23 20:51:17 | ワイン
前回のこの会で、同ヴィンテージの『ペルナン・ヴェルジュレス・ブラン』を飲みました!


で、どこまで書き込みましたのか、忘れてしまいましたが、


確か、『ラ・メゾン・ヴォーヌ・ロマネ』に住み込んだ青年が、


葡萄畑の耕作を生業(なりわい)にし、その顧客がなんと、


『コント・ラフォン』だったり、『クロ・ド・ランブレー』だったりしたものですから、


いったいお主は何者?ってことになりまして、


そんなこんなで、それを開けた所までは、説明済みですよね!


その人こそ『メゾン・オロンシオ』の当主『オロンス・ド・ベレール」なのですが・・・


で、その時の『ペルナン・ヴェルジュレス・ブラン』の印象は、硬質に閉じまして、


凛とした立ち居姿はカッコイイのですが、なにせ色気も何もあったものじゃあない・・・


『無表情な蝋人形』って感じだったわけです!


では、今回ご相伴に預かりました、


そのメゾンの造った、ファースト・ヴィンテージの赤は、どうだったのでしょうか?


それがどうして、ブルピノはまったく違うスタイルだったわけです!


簡単に言えば、今飲んでも満足出来うるもの、なんですね・・・


その風味は、極めてスタイリッシュ、そしてエレガンスを湛えております!


トップはミネラリーにタイト!加えて品格の流れ・・・


少し待てば、イチゴやレッドチェリーの、赤系果実のアローマをふんだんに楽しめまして、


一方では小難しくなくピュアーな表情をみせてくれます!


フルーツはミディアムで、壮麗な酸度で、小ざっぱりとしており、カラダ優し系♪


『ゴージャス系に飽いた中年ワインヒート』(例えばワタクシ)などには、


手ごろな重さなんですね♪


でも、問題はコスパでして、今の価格の3分の2まで下がらなければ、


気の重い買い物になることでしょう・・・


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06’ジュブレイ・ビラール オロンシオ ここが最安値↓