The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ラフィット 1997!

2010-08-17 20:15:52 | ワイン
色々な意味で、親しみを感じる、ヴィンテージの一つの『1997年』ですが、


それは、ある意味、表向きの印象が、そうさせているという事らしいんですね・・・


例えばメドックを例に取りますと、


香り的には、保守本流の目の詰まったミネラルや、西洋スギ、そして鉛筆の芯、


と三拍子の香気を楽しめ、


味わい的には、ミディアムでフックラした果肉で、酸度が低く、上品な味わい、


そいでもって、価格的には得体の知れない乱高下はあったにせよ、


1996年や1995年と比べりゃ、レストラン向きと言えるでしょう・・・


ですから、皆さんもお目にかかる頻度が多いというわけです♪


しかしながら、その裏側には、


筆舌に尽くしがたいほどの、生産者の努力があったということなんですね・・・


それは、寒い夏の始まりと、茹だる様な熱帯夜が続いた秋口のために、


実のバラツキが半端じゃなく、例えば『ラフィット』では、


グラン・クリュに使用した実は、全体の28%だけだった、という事です!


ですから、表向きは平穏無事な『1997年のラフィット』ですが、


そんなこんなで、汗と涙の結晶である、いうことを忘れてはいけない!という事です!!


てことで、ワタクシ心して頂きました!