The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1983 シャトー・クロワゼ・バージュ

2010-08-22 22:18:09 | ワイン
ボルドーはメドックのポーイヤック村、


1855年格付けの5級グラン・クリュ・クラッセの『クロワゼ・バージュ』です!


このシャトーはポーイヤック村のシャトーの中では、


果実味が強く、どちらかと言えば、軽いスタイルなんですね・・・


一方1983年のメドックは、クラシックなスタイルの良質なクラレットが生産された、


代表的なヴィンテージでしたが、ハタシテどうでしょうか?


過去、何回かに渡って、1983年物を飲む機会がありましたが、


本当に息の長い、長期熟成スタイルの1983年物は、わずかに数シャトーのみでして、


記憶に残っていますのは、超絶な『シャトー・マルゴー』と、


佳作の『シャトー・ムートン・ロートシルト』だったでしょうか・・・


実は、この『クロワゼ・バージュ』も、思いのほか熟成が早く、


現時点で、もはや熟成の高原部を、少しずつ下り始めたところでしょうか・・・


しかしながら、ワタクシにしてみれば、その状態も決して否定的な要素だけではなく、


本格的なクラレットの風味を、ふんだんに楽しめることが出来、


なおかつ、ワイド・オープンに開ききった、


甘い滋養を携えた底アジを感じる事が出来るわけです!


この楽しみは、ある意味、熟成ボルドーだけに限られた『愉悦の瞬間』でして、


『変な臭いがする・・・』とか、『運国斎(ウンコクサイ)どの・・・』とかで、


動揺するようじゃ、修行が足りないとしか言いようがございません!


『クロワゼ・バージュ』が実際のハナシ、『運国斎どの・・・』という事ではなくて、


例えばのオハナシですので、誤解無きように・・・


いずれ、1983年物のポーイヤックも物によっては、


すでに飲み頃を迎えているようです!

正しく『ワインとキュイジーヌの夕べ』でした!

2010-08-22 14:02:40 | ワイン
今日は、集中豪雨の影響で、北上川の水嵩が増したために、


延期となっていました『舟っこ流し』が開催されるそうですね・・・


日中は気温30度を越え、夏日にはなりましても、


時折吹く風の冷たさに、秋もスグそこに忍び寄って来ているんだな、と感じます!


そんな折も折、行く夏を偲びながら(こんだけ暑けりゃ、もういいか?)


今の季節の食材を使っての、爽やかなキュイジーヌを頂きながら、


それとマリアージュする、ある意味『暑気払いの』ワインを並べつつ、


いつもの会を開催したわけです!


集合いたしました、ワインヒートの精鋭は11名!


開けましたワインも11本!凄い事になりました!!


まずはラインナップをご覧下さい↓


Menu


アミューズー季節の野菜のピクルス、生ハム、サラミ、小パプリカの肉詰め


冬瓜のゼリー寄席風


帆立の貝柱とキャベツの蒸し焼き、クリームソースで


ギリシャ産の茄子をラザニア風に


サワラと若鶏をグリルし、オランディーズ風ソースで


デザートー自家製小倉、アイスクリーム、白玉


Wine


1.NV Cerdon Methode Ancestrale AOC Burgey Alain Renardat2本


2.2008 Roero Arneis Matteo Corregia-Blind-


3.2002 Meursault Poruzot Dessus Vincent Girardin


4.1998 Vin D'Alsace Pinot Blanc Gerald Schueller-Blind-


5.2007 Marsannay Les Echezots Jean Fournier


6.2005 Au Bon Climat Pinot Noir Les Alamos Vineyard Santa Barbara County-Blind-


7.2006 Gevrey Chambertin Billard Oroncio


8.2002 Saumur Champiny VV Chateau de Villeneuve-Blind-


9.1983 Chateau Coizet Bage Poillac


10.2001 Chateaunuf du Pape Cuvee Generation Chateau de la Gardine-Blind-


このラインナップで、個人的に飲んでみたかったワインは、


もちろん2006年物の『ジュブレイ オロンシオ』、


過去に飲んだが、果たして今は、どうなっているのかの、


『1983 クロワゼ・バージュ』でした!


結果、この流れは、あたかも『83’クロワゼ・バージュ』を飲む為のもの、


と感じてしまうほどの、スムーズな流れでして、全てのワインは見事な引き立て役!


そしてラス前で、1885年格付けの最も地味なグラン・クリュ・クラッセ5級が、


最高の熟成曲線の先に、甘い滋養を携えて、ワタクシタチの口腔へと消えていった、


というわけなんですね・・・


という事で、まずは個別のコメントは後でユックリと・・・


ではまた!