The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ルロワの白、熟成遅々として進まず!でしたが・・・

2010-08-11 05:51:56 | ワイン
『1973年 ミュルソー・ペリエール メゾン・ルロワ』こそ、


その件(くだん)のワインなのですが・・・


一方、同じ時期にいただいた『1991年 ミュルソー・シャルム メゾン・ルロワ』


の方は、よく解けて、香りも立ち、美味しく飲めたんですね・・・


で、今回登場した『1979 ミュルソー・ジュヌヴェリエール メゾン・ルロワ』


も、それらと一緒に、10年ほど前にご相伴に預かっていたようですが(Tチャン談)、


このワインもまた、その時点では未だ熟成遅々として進まず、


表情の少ない、クローズした状態でして、ルロワの白古酒はこうなんだ・・・


と、レッテルを貼ってしまったわけです!


すなわち、メゾン・ルロワの白は、時間が経っても硬い、無表情、てことでした!


それがなんと、この『79’ジュヌヴリエール』、10年経って『蛾が蝶になる♪』、


所謂、『蛾蝶の法則』でして、見事なメタモルフォーゼを完成させていたんですね・・・


まずもって、驚かされるのは、ルロワにかかった、テロワールの具現でして、


『ペリエール』ほど押しが強くなく、『シャルム』ほど気前よくもない、


正しく『ジュヌヴリエール』になっていたわけです!


黄金色の色付きを始めたそのワインは、グラスに注がれた瞬間に、


2メートル離れたワタクシの席でも、その馥郁たる香りを感じる事ができました!


蜂蜜、黄桃、ノワゼット、そしてミネラルの要素、が詰め込まれた、


洗練された香気が漂いまして、味わいはスタイリッシュで、尚且つ凹凸も完備♪


見事な完熟、豊満、肉感のミュルソーだったわけなんです!


わけわかんないウチでの、レッテル気をつけましょうってことです!