The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

銀の翼(エール・ダルジャン)

2009-10-29 23:15:39 | ワイン
銀の翼(エール・ダルジャン)とは故バロン・フィリップが
娘にして現在のムートン・ロートシルトの当主フィリピーヌ女史が
子供のころに良く聞かせた童話の事なんですね・・・

その理由は1956年まで遡ります。

その年の大霜でムートンの白系の葡萄の樹は壊滅状態になり
バロン・フィリップによる白ワインは途絶えてしまいます。

バロン・フィリップは1987年に逝去するまで
白ワインの醸造の再開を願っていたそうですが
残念ながらその願いは絶たれます。

しかしその父の思いを良く知った娘フィリピーヌ女子は
1991年にその願いを見事に実現し
その白ワインの名前を思い出の童話の名前
銀の翼(エール・ダルジャン)としたというお話・・・

すなわちエール・ダルジャンは父と娘の強い絆によるものだったわけです!

さて先日1994年もののエール・ダルジャンをご相伴に預かりました。

ボルドー特にもメドックの白ワインは数限られていますよね・・・
1991年にこれが生産される前はわずかパヴィヨン・ルージュ・マルゴー
だけだったでしょうか?

同じメドック白でもエール・ダルジャンはパヴィヨンの対角にある味わい!

このワインの真骨頂は涼しげな風味に切れ上がった酸度
そして全体に漂う締まった妙味と品格のエレガンスなわけです。

ですからパヴィヨンのコクのある濃密系とは対峙する代物なんですね!

そして本家本元の赤ワインムートン・ロートシルトのイメージを追ってもダメ!
エール・ダルジャンはゼンゼン違うんです!

1994年ものもオオ~~!!と言う感じ
派手さはないのですが内面に訴えかける白ですがシリアスな風格は感じます。

この手のワインは正直言いまして賛否両論
意見が分かれるでしょう。

いずれコレだけは言えるのでしょう・・・
この前の流れではミステリアスに光っておりました。

ゴチソウサマです!

サウス・リヴァー地区の灯火の如くに・・・

2009-10-29 19:52:13 | ワイン
先日オープンしたSサキSチャンの『ベルヴィL』にお邪魔を致しました。

大きなカウンターに向かい丸イスに腰掛けて
ワイングラスを傾ける・・・

カウンター越しにはソムリエスタイルのSチャンが・・・
(実際ソムリエなわけですが・・・)

いずれ絵になります、この人は・・・
もし注文をつけるとすればブラインドの質問の順番に難点が!
もう少し誘導尋問して欲しいにゃ~~

でもそんな注文つけるのはワタクシだけか?

さてその日に頂いたワインの中で素晴らしかったのは
2006年物のジャン・フォワイヤールのクリュ・ボージョレー
のフルーリーでした。

豚肉のトマト煮込みにマリアージュさせたわけですが
これがものの見事に合体♪

しかもその香りの凄い事凄い事・・・
3メートル向こうのキッチンにいた方まで
『これ何の香り?イイ香り・・・』と驚くばかり!

そういえばそろそろヌーヴォーの季節ですよね・・・
皆さんヌーヴォーこそ外で飲むもの!
ヌーヴォー週間は樽を目指してヌーヴォーハシゴと行きましょう!

いろいろな方とお会いできるのを楽しみにしております。

『ベルヴィL』の帰り道、盛岡信用K庫前を通って歩いて帰りました。
おりしもこの季節信用K庫の建物は美しいライトアップが施されます。

コレを見て『ベルヴィL』さんもサウス・リヴァーの灯火となっておくれ
と願うばかりです。

ではまた!