The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

パーフェクト・ワインを飲む!

2009-10-01 18:58:54 | ワイン
ひょんな話からひょんなチャンスが巡って来る・・・
ソウソウない話ですが長い事ワインに絡んできますと
凄い事が起こりうるわけです。

タイトルの通りパーフェクトワインをご相伴に預かりました。

ブルゴーニュのグランクリュの畑の一つ『ロマネ・サン・ヴィヴァン』は
その優美で繊細な舌触りとこの世の物とは思えない芳しい香り、
更には思いの他早く訪れる熟成のステージなどが
その畑のティピシテと言えるでしょう。

かの『ロマネ・コンティ』を一つのブルゴーニュ・ワインの完成型と考えまして
それでは『ロマネ・サン・ヴィヴァン』がどこに後れを取っているのか?
と言いますと・・・

その理由は『ラ・ターシェ』や『リッシュブール』と比べてやや質感が軽く
王道『ロマネ・コンティ』に比べて香りの要素に欠けていることでしょう。

ではハタシテ『ロマネ・サン・ヴィヴァン』はこれらを含めて
パーフェクト・ワインには成り得ないのでしょうか?

それがソウではなかったんですね!

実は成り得ました!

どうして成り得たか?
その理由は1990年というヴィンテージがそうさせたんですね・・・

約9.44ヘクタールの『ロマネ・サン・ヴィヴァン』の畑のうち
1988年にDRCが『マレ・モンジュ』家の折半耕作していた畑を
5.3ヘクタール買取り、同年旧シャルル・ノエラの畑をドメーヌ・ルロワが
1.5ヘクタール買い取って二番手の大地主となっています。
それにロベール・アルヌー、ルイ・ラトゥールなどが続きます。

もちろん今回ご相伴に預かったのは

1990 ロマネ・サン・ヴィヴァン ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ

コレが凄い事になっていました。

ココで敢えて詳細なコメントは差し控えますが
これをワタクシがパーフェクト・ワインと言い切ったその理由は・・・

一緒にご相伴に預かったアル御仁の一言・・・
『いや~~、これは90年代のオフのロマコンですよね』

全くその通りでした!
忘れかけていた味をフラッシュ・バックした瞬間でした!

好き勝手に荒野の素浪人ぶっている後輩どもに
大きな心でお宝ワインをおすそ分けしてくれましたアノ人に
心より感謝申し上げます。