The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2010 ケルナー・ドライ 山崎ワイナリー 北海道

2011-11-26 05:47:55 | ワイン
6.5ヘクタールの自家畑産の葡萄のみでワインを生産する、
日本では今の時点では極めて珍しい、生粋の家族経営ドメーヌが北海道は三笠市にあります。

ソレが『山崎ワイナリー』でして、おそらくワインの質は全て世界標準と言えるでしょう。



今までに『ツヴァイゲルトレーベ』を飲んで、驚かされ!
『ピノ・ノワール』を飲んで、目を見張り・・・

そして今回『ケルナー・ドライ』を御相伴いただく機会があり、
白ワインの造りにもセンスの良さを見せ付けられ、
なるほど業界での評価もあながち嘘ではないな!と確認したしだい・・・

その香りと味わいはこの品種のティピシテとは違いますが、
1本の辛口の白ワインとして見た場合、薫り高く、キュッと締まった、グッドバランスの、
秀逸なワインの範疇である事は間違いないでしょう・・・

ところで『ケルナー種』とは『リースリング』と『トロリンガー』の交配種で、
近年ドイツを中心に栽培されている葡萄品種なんですね・・・

これを低温発酵、シュール・リーなどで丁寧な仕込を進めるわけですが、
出来たワインの色合いは黄色みのない透明な外観を示しております。

注がれてスグにグラスに鼻を近づけますと、白い花にミネラル、それにシトラスやレモン、
更にはフレッシュな青リンゴのアロマを感じます!

果実の味わいは、良く引き締まった極めて辛口に仕上げており、料理との相性も良し!

ストレスを和らげる為に葡萄の木にクラシックを聞かせていた!
という独特の栽培法が功を奏したかどうか?はサダカではありませんが、
引き締まってはいるものの、味わいには優しさと落ち着きがあるんですね・・・

北の大地の家族5人のみのドメーヌ・・・
ワイン造りの方向性は定まっているようです。