The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1994 シャンボール・ミュジニ レ・ザムルーズ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

2011-11-21 06:10:40 | ワイン
シャンボール・ミュジニの造り手で、いわゆる3点セット、
『ミュジニ』『ボンヌ・マール』『レ・ザムルーズ』を全て所有している造り手・・・

ソレは『ジョルジュ・ルーミエ』であり『ジャック・フレデリック・ミュニュレ』であり、
そして今回登場した『コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ』なんですね!



しかもその中でも最上位に来る『ミュジニ』の最大保有者が『ヴォギュエ』ということは、
皆さんご存知の通り、ハタシテその『ヴォギュエ』の94年物は、
どのようにメタモルフォーゼしたのでしょうか?

ともすれば、格調の高さや他を寄せ付けない冷たい質感と引き換えに、
本当にここの造り手は美味しいのだろうか?と暫し考え込む事が多かった、
と言うのが『ヴォギュエ』に対するワタクシの偽らざる印象です・・・

この1994年物も何回か飲んでみました。
もちろん、かの『ミュジニ』も・・・

しかしながら、それらを飲んだ時代も遥か遠く、既に何年の歳月が過ぎ去ったのでしょうか?

そして今回、『レ・ザムルーズ』を御相伴に預かるチャンスが到来したわけです。

17年の月日に負けない、クリムゾン・レッドの色合いです。
僅かにエッジはアンバーに染まりますが、芯の部分は未だに若さを保っているようです。



のっけから、舌をはじくようなスパイシーさを感じ、微かな焙煎が過ぎるわけ・・・
程なく色香漂う艶めかしい香気が立ち上がり、ステアーすることなく暫し楽しむ事に没頭す!

あくまでも『レ・ザムルーズ』らしく、赤い果実を頬ばるような、
瑞々しい鮮烈なアロマを楽しめるんですね・・・

むしろ1994年のスタイルを隠すことなく、脆弱さはそのままに、
その果実の味わいは、崩れることなく程よい熟成感を身にまとう!

これが偉大なドメーヌの威厳でしょうか?

好き嫌いはともかくとして、事あるごとに飲めるチャンスが有るならば、
何はともあれ逃がさないこってす!

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1994年『レ・ザムルーズ』は『ボンヌ・マール』より高値で推移!
今となっては、ここが最安値でしょうか?