The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『山梨ワイン』に寄らせてもらいました!

2011-11-04 02:44:19 | ジャーニー
『ダイヤモンド酒造』を後にして、同じ県道沿いを歩きますと、
左手の方に昔ながらの古色蒼然としたお屋敷風の店構えに、
古樽が幾つか積み重ねられた、いかにも『古くからのワイン造りやってます然』
としたワイナリーが見えてきます!

ソコが『山梨ワイン』なんですね・・・
行動計画ではココは通り過ぎる算段でしたのですが、あまりの格式のアル店構えに、
ソレともう一つ、トイレタイムを取れるという恩恵もあって、
チョットだけ寄らせていただく事に致しました。

矢印の通りに奥へ奥へと進みますと、
一番奥まったお屋敷の『甲斐産生葡萄酒』の看板が見えるところが売店兼試飲室なんですね!
中へ入りますと玄関横に座敷があって、これがまた古民家と言った面持ちなんですね・・・
ソコからも一つ奥の間に入りますと、まるで由緒正しい『スコッチ・バー』のようなカウンターがありまして、
中央テーブルにはほぼ全ての銘柄のボトルが整然と並んでおります。
ココでは小さなワイングラスを貰いさえすれば、無料で並んだワインの全てを試飲可能!


本当は全部試飲の意気込みではあったのですが、『ダイヤモンド酒造』で既に10種類ほど試飲を終え、
ソコへ持ってきて生来の飲兵衛資質が、スピットンへワインを吐き出す行為を許さず、
ほとんどホロ酔い加減でして、このあとの流れを考えますと、ここで全部飲んだらアカン!
と、意外にも何時もにはありえない冷静さを取り戻し、
評判の良かった甲州種2本に絞って試飲させていただきました。


2010 フォーシーズンズ 甲州

2009 甲州 樽発酵

の2種類なのですが、前者は厳選した勝沼産の甲州種100%使用し、
ステンレスタンクで時間をかけて低温発酵を施し、樽発酵のものとブレンドさせた物との事。
清々しい柑橘のアロマと僅かに感じる樽の風味が心地よく、果実の味わいは軽めですが、
見事なバランスなんですね・・・

後者も厳選勝沼産の甲州種を100%使用し、フレンチオークで発酵、その後樽での熟成を3ヶ月、
強すぎず、甲州のティピシテをマスキングせず、果実の美味しさを残した仕上がり。
柑橘とハーブ、微かな樽の香りに始まりまして、複雑なニュアンスを醸し出します。
味わいはシッカリとした内実があり、果実のフレッシュさも楽しめるスタイル!
樽発酵の新しい方向性を見せてくれるワインでしょう。

そんなことで、ご馳走になりまして、昨年もお邪魔をした『勝沼醸造』に向かいました!