The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2003 レ・メテリー・デュ・クロ クロ・マリ コトー・デュ・ラングドック ピク・サン・ルー

2011-04-27 05:39:37 | ワイン
『ピク・サン・ルー』とは『コトー・デュ・ラングドック』の一つの地域ですが、
漏れ聞く話では、葡萄を植えるには、あまりに危険な断崖絶壁のような場所とのこと・・・

そんな地所に、その地方で最高の評価を得ている生産者『クロ・マリ』が、
まるでブルゴーニュを飲むかのような錯覚を覚える、幾つかのワインを生産しています。

今回『キュイジーヌ・・・』に登場した『レ・メテリー・デュ・クロ』は、
『クロ・マリ』の上級キュベでして、その上に『グロリューズ』があるのですが、
そのワインはホボ幻のようなワインでして、無視してケッコウ!
ですから『クロ・マリ』のトップは『レ・メテリー・・・』と言って差し支えないでしょう。

気軽なクラスでは、随分前の事にはなりますが、
『ロリヴェ』や『シモン』などを飲んでおりますし、
白の『マノン』なども『オテル・・』『キュイジーヌ・・・』のいずれかに出しております。

さてこの『レ・メテリー・・・』は、グルナッシュ、ムールヴェードル、カリニャン、
それにシラーのローヌ系品種の混醸です。

グラスに注がれた瞬間のトップノーズは、これらの品種特製そのままに、
しかもある程度、焼きの入った樽の香りが感ぜられ、(どうでしょうか?)
ブラッキーな果実とスパイシーでミルキーな香気が支配しております。

味わいは、様々なこのワインのプロパガンダを見聞きするにつけ、
凝縮感とポテンシャルのみのワインと思われがちなのですが、
実際のこのワインの真骨頂は、クラシックなブルゴーニュを思わせる、
エレガンスや調和の部分でして、その舌触りたるや、極めてヴェルヴェッティー!

料理とのマリアージュを意識すれば、使いたくなるワインでもあり、
フランスの三ツ星がこぞってオンリストしている現状にもうなずける所でしょう・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

06’ですが、ココで購入できます!