The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

灯りを暗くし、マイルスを聞く・・・

2010-06-14 20:54:23 | ミュージック
日曜日の夕刻、大手先のパン屋の、ナッツとドライフルーツ入りのパンを頬張りながら、


3日前の『ネロサンロレンツィ』を飲んでみます。


実はグルフィ、ここからが本領発揮でして、放置しても萎えないのがここの凄さ♪


今さっき、一緒に軽い夕食を食べた後に、ワタクシ以外の家人全員が散歩に出かけました。


家中の灯りを消して、僅かにスポットライトに照らされた、音響装置の前に座り、


ターンテーブルに滅多に聞くことのない一枚のLPレコードを置きました。


それはマイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』


最強カルテット後の、マイルスのエレクトリック軍団の一枚・・・


ベニー・モウピンのバス・クラリネットが下腹部に響き、


ウェイン・ショーターのアルト・サックスが暗闇の虚空にうねります。


呪術的な、ソレでいてシリアスで、抑えの効いた、マイルスのトランペット・・・


そしてジョン・マクラフリンの戦慄のギター・テクニックが精確に刻み、


チック・コリアとジョー・ザヴィヌルは、あたかも万華鏡でも見るかのように、


予想を遥かに超えた、鍵盤のインプロヴィゼイションを見せてくれました!


今なら受け入れられます、この時代のマイルス!


やはりこの人は、20年以上先を行っている、という事でしょうか?


『スパニッシュ・キー』を聞きながら、暗闇で一人・・・


思わずコアリズムやってしまいました!


ソレって、変でしょうか?