The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

新旧トラペ

2006-06-19 21:29:23 | ワイン
土曜日の会に、新旧のトラペを出しました。
もちろん、フュッセとシャブリの後のブルゴーニュのピノ・ノワールの代表として・・・

まずは78’のジュブレイ・プティ・シャペル!
これは、本家ドメーヌ・ルイ・トラペの物!!

78’にして既にアンバーなエッジです。
ドライなプラムやアジアンな香料、シナモンやクローヴなど・・・
妖しげで、セクシー!アニマルチックな麝香の香気!!
ジュブレイらしい土の風味を帯びた、ミディアムなフルーツは熟成の高原部をひた走り!
今から下り坂に差し掛かるところ・・・
でも今ならOK!楽しめます!!

1990年にドメーヌ・ルイ・トラペはジャン&ジャン・ルイとロシニョール・トラペに袂を分かちます。
ジャン&ジャン・ルイはなんとビオの道へ!
完全ビオのシャンベルタン第1号がこの98’物なんです!
(ところが、どうしたことか全然ビオっぽくないんですなー、これが・・・)

美しいクリムゾンの色合いです。
軽めのロースト香、心地の良い滋養を感じさせるトップ・・・
桑の実、熟したプラム、などのレッドフルーツのアローマを感じ、
シャンベルタンのテロワールを証明するフルーツの骨組に雄雄しさを感じます!

確かに強く、収斂されています!
しかし、料理とひとたび合わせると見事なマリアージュを見せてくれました。
翌日は、もっと優しくメタモルフォーゼ!!

あるインポーターがそっと耳打ちしてくれたのは2年前・・・
『ジュブレイ・シャンベルタンはルソーでも両デュガでもないですよ!
絶対、ジャン&ジャン・ルイ・トラペですョ!!』

今それを思い出しながら、飲んでいます・・・

フュッセとシャブリ

2006-06-19 00:20:34 | ワイン
土曜日のパーティーの最初のワイン!
チョット珍しいフュッセを出しました。
どこか、遅摘みのニュアンスの濃密なフュッセ・・・
97’ドメーヌ・ソメーズの物。

これを、93’シャブリ ビュトゥー ラヴノーの前のブラインドで出しました。
つまり、ブルゴーニュのシャルドネ・ラインの最北端と最南端なんですね!

皆さん、ブルゴーニュ白は御名答!!

良く鍛えてらっしゃいます。

93’はもう既に13年経過のシャブリなんですが、未だに凛然として全てを見せてくれません。

ミネラリーにタイトなトップに微かな白い花の香気が・・・
レモネードにレンゲの花の蜂蜜を一滴!
楚々とした品を湛えたピュアーなフルーツです。
でも、これが良く出来たシャブリのプルミエの一つの姿なのでしょう!

そよ風の中で、未だに香気を発する2本のシャルドネであります!