The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ラ・フィオリータ

2006-06-21 20:36:06 | ワイン
『オテル・ド・ヤマダ』のブルネロ特集でも話題になった、当代きってのスーパー・エノロゴ! ロベルト・チプレッソの『ラ・フィオリータ』を、ブラインドで出しました。

チプレッソはサン・ミケーレの醸造学校で学んだ後、何と『カーゼ・バッセ』のジャン・フランコ・ソルデーラの元でブルネロ造りを経験したとの事・・・

更にチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナでエノロゴに転身したのはあまりにも有名!
チプレッソの加入でチャッチ・ピッコロミーニは88’90’95’でトリ・ヴィッキエーリを獲得するという大躍進!!
そして89’には『ラ・フィオリータ』を興し、97’『ガンベロ・ロッソ』のワイン・オブ・ザ・イヤーにまでなると言う訳であります!!

このブルネロは、古典的なスロヴェニアン・オークでの熟成なんですが、むしろ味わいはモダンなニュアンスの、極めてバランスを重視した造り・・・

その名のごとく、バラの花束の香気をふんだんに持ち合わせ、レッド・フルーツのシリアスなアローマで頭はくらっくら・・・
スタイリッシュでソフィストケートされたフルーツですが、きゅっと閉まった濃厚なエキストラクトが、このワインの果てしない将来性を暗示するかのようであります!!

いずれにしても見事なブルネロ!!
98’でこれですから、97’などはどないなっているのでしょう?

初参加のSさんは、現地で相当ブルネロ飲んだみたいですが、『ラ・フィオリータ』はチョット意外なブルネロだった様です。