川柳くろがね9月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「握る手は助か味一万か温すぎる」 林田 律子
「とても温い掌だった鬼だった」手の冷たい人は善人、温かい人は悪人といわれる。「握る手は悪魔だろうか温すぎる」にすると面白い。しかし人情として手が温いと善人に思えてくる。くれぐれも騙されないように。
「五度手術しても菱き世にしがみつく」 和田 澄雄
友人に癌が転移するたびに七度手術した人がいる。彼日く心臓だけは決して癌にならないから生き続けることが出来ると。自分が大病に耐えられるのは大好さな川柳があるから、浮世にしがみついて居ると。
「何したか今日一日を巻き戻す」 高田 弥栄
今日一日を振りかえって、無為な一日か有意義な一日だったろうか、あまり考えたことはない。何となく過ぎてしまった、という人も多い。日記をつけている人は毎日に始末をつけるだろう。あまり四角四面で生きたくな
「失敗の種はこりずに顔を出す」 松井 昌子
同じ失敗をくりかえすのは愚か者、いろいろな失敗を乗りこえて大さな実を掴むもの、失敗は成功のもと。大いに失敗するぺし、こりてしまってはいけない。転んでもまた立ち上る勇気、根性が成功に繋がるもの。下手な鉄砲も数射ちゃ当る。
「鉄の華」 同人詠草
水巻 岩崎 裏風
手形切り明日の仕事ヘファイト沸く
行列に割込み何時もどなられる
大学生一気飲みとは幼過ぎ
年の功二日酔いなどしなくなる
歯の痛み軽く見ていて崇りくる
福岡 杉 ちづ子
完熟の雨に泣いてる割れトマト
朝取りの胡瓜イガイガ青春期
弾いても見込み違いのある西瓜
茄子紺の鮮やかさ増す夏美人
仏への感謝の供物甜瓜
愛知 陣 内 いっこう
バッカスの誘いに負ける休肝日
ただひとつ父越えました生きた歳
歯の治療ついでに牙も抜いてくる
言葉よリハグよりやはり洒を注ぐ
生さ様の雛ひとつ増え今日終わる
水巻 田中 和正
我が身かも某補導で干からぴたミミズ
ヘソクリも消費税分増やす妻
ハンドルの遊び程度の遊興費
ドクタミのにおい八月十五日
貧相な中身を庇うl張羅
大阪 神谷 幸恵
紅つけて女だったと思う今日
百のチャンス横目で見てた悔いといる
すっぴんに戸惑っている昼の顔
いつからかお世辞のすきな耳になる
自由三昧されど杖では飛ぺもせず
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第19回福岡県ねんりんスポーツ・文化祭
川柳交涜大会
日 時 二〇一九年十月二十日(日)九時三十分開場
会 場 ウエル戸畑
参加費 千円(発表誌・記念タオル呈)
出句締切 十一時三十分・十三時開会
十二時三十分 オープニングトーク 古谷龍太席氏
課唐と尊者・各題二句
「ふかふか」 久留米 松永 千秋 選
「タブー」 北九州 時津みつこ 選
「 輪 」 春 日 栗山 芳彦 選
「打 つ」 甘 木 市瀬主充子 選
「たんまり」 北九州 安川 聖 選
「平 成」 太宰府 小池一恵 選
「 米 」 柳 川 梅暗 流青 選
賞 各題特選賞・各題準特選賞・順位賞10位迄
実行委員会会長賞・最高齢者賞・投句賞3位迄
欠席投句 4×21cmの句箋2句計14句(無記名)
投句料 千円(発表誌呈)締切 十月十三日(日)必着
投句先 〒812-0041福岡市博多区吉塚2-18-20 萩原奈津子
主催 福岡県
後援 北九州市
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「握る手は助か味一万か温すぎる」 林田 律子
「とても温い掌だった鬼だった」手の冷たい人は善人、温かい人は悪人といわれる。「握る手は悪魔だろうか温すぎる」にすると面白い。しかし人情として手が温いと善人に思えてくる。くれぐれも騙されないように。
「五度手術しても菱き世にしがみつく」 和田 澄雄
友人に癌が転移するたびに七度手術した人がいる。彼日く心臓だけは決して癌にならないから生き続けることが出来ると。自分が大病に耐えられるのは大好さな川柳があるから、浮世にしがみついて居ると。
「何したか今日一日を巻き戻す」 高田 弥栄
今日一日を振りかえって、無為な一日か有意義な一日だったろうか、あまり考えたことはない。何となく過ぎてしまった、という人も多い。日記をつけている人は毎日に始末をつけるだろう。あまり四角四面で生きたくな
「失敗の種はこりずに顔を出す」 松井 昌子
同じ失敗をくりかえすのは愚か者、いろいろな失敗を乗りこえて大さな実を掴むもの、失敗は成功のもと。大いに失敗するぺし、こりてしまってはいけない。転んでもまた立ち上る勇気、根性が成功に繋がるもの。下手な鉄砲も数射ちゃ当る。
「鉄の華」 同人詠草
水巻 岩崎 裏風
手形切り明日の仕事ヘファイト沸く
行列に割込み何時もどなられる
大学生一気飲みとは幼過ぎ
年の功二日酔いなどしなくなる
歯の痛み軽く見ていて崇りくる
福岡 杉 ちづ子
完熟の雨に泣いてる割れトマト
朝取りの胡瓜イガイガ青春期
弾いても見込み違いのある西瓜
茄子紺の鮮やかさ増す夏美人
仏への感謝の供物甜瓜
愛知 陣 内 いっこう
バッカスの誘いに負ける休肝日
ただひとつ父越えました生きた歳
歯の治療ついでに牙も抜いてくる
言葉よリハグよりやはり洒を注ぐ
生さ様の雛ひとつ増え今日終わる
水巻 田中 和正
我が身かも某補導で干からぴたミミズ
ヘソクリも消費税分増やす妻
ハンドルの遊び程度の遊興費
ドクタミのにおい八月十五日
貧相な中身を庇うl張羅
大阪 神谷 幸恵
紅つけて女だったと思う今日
百のチャンス横目で見てた悔いといる
すっぴんに戸惑っている昼の顔
いつからかお世辞のすきな耳になる
自由三昧されど杖では飛ぺもせず
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第19回福岡県ねんりんスポーツ・文化祭
川柳交涜大会
日 時 二〇一九年十月二十日(日)九時三十分開場
会 場 ウエル戸畑
参加費 千円(発表誌・記念タオル呈)
出句締切 十一時三十分・十三時開会
十二時三十分 オープニングトーク 古谷龍太席氏
課唐と尊者・各題二句
「ふかふか」 久留米 松永 千秋 選
「タブー」 北九州 時津みつこ 選
「 輪 」 春 日 栗山 芳彦 選
「打 つ」 甘 木 市瀬主充子 選
「たんまり」 北九州 安川 聖 選
「平 成」 太宰府 小池一恵 選
「 米 」 柳 川 梅暗 流青 選
賞 各題特選賞・各題準特選賞・順位賞10位迄
実行委員会会長賞・最高齢者賞・投句賞3位迄
欠席投句 4×21cmの句箋2句計14句(無記名)
投句料 千円(発表誌呈)締切 十月十三日(日)必着
投句先 〒812-0041福岡市博多区吉塚2-18-20 萩原奈津子
主催 福岡県
後援 北九州市
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