普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

自民党と民主党の違い

2008-01-12 11:46:28 | 民主党

 小沢さんは民主党は自民党との違いを出さねばと良く言うが、私はその記事を読むたびに昔の民社党を思い出す。

 民社党は一時は今の公明党の同じ位の衆院で40議席近くまで持っていたが、その進んだ政策が政権党の自民党や他の党から真似されて、次第にその存在価値を失って行った。
 その経緯はWikipediaの民社党の衰退の要因を見て頂きたい。

[自民党と民主党の違い]
 民社党衰退と同時期の政党の離合集散に関与した小沢さんは、民社党が如何に先見性があっても、自民党、公明党、当時はまだ存在感のあった、社会党にその政策を真似されて、民社党が衰退をの道を辿った目の当たりに見てきた筈で、その小沢さんが民主党と自民党の違いを盛んに言うのも良く理解出来る。

 それで、自民党と民主党の違いを私の希望的見方も入れてキーワードで考えてみた。

 自民党のキーワードは、民主主義、改憲、国際貢献、米国に重点を置いた外交、大企業、経営者、小さな政府、自由主義経済、経済の拡大による国民の幸福

 民主党のキーワードは、民主主義、改憲、国際貢献、米国とアジアに重点を置いた外交、中小企業、労働者、やや大きな政府、ゆるやかな統制経済、福利厚生による国民の幸福

・断って置くが、これはあくまでもキーワードで、外交問題で言えば、両党とも米国とアジアに重点を置いてもそのどちらを主に置くかの違いだ。
 それは全ての項目でも同じように、重点の置きかたの違いを書いただけだ。

・民主党のやや大きな政府、ゆるやかな統制経済というのは、基本的には自由主義経済でも、例えばタクシー増車の規制緩和→競争激化→゛生活保護所帯に近いまでになった運転手の収入減を防ぐ為に、ある程度の増車の規制をすると言う意味で、そのための要員を政府に置くと言う意味だ。

[民主党のこれから]
 最大でも40議席しか持たなかった、民社党の路線は他の党、特に政権党の自民党からその政策を真似されて存在価値が薄くなって埋没してしまった

 小さな民社党は埋没したが、民主党は政権を狙うほどに大きくなった。。
 その政策を真似する小さな党が現れれば、それを吸収して大きくなることはあっても、小さくなることはない。

  もし私の見方が余り大きく間違ってないとすれば、民主党は細かな政策の違いなど気にせずにそのスタンスに立って どっしり構えて居れば小沢さんのように埋没する心配など全くないと思う。
   そんな心配をする暇があったら自民党に優る政策を打ち出せば良い

 自民党が民主党の政策を「ぱくって」も、より良い政策がどう言う形かでも採用されることは日本のためになることだ。
 民主党はその成果を全国にPRすれば良い。

<給油新法案の対案>
 然し現実としては、民主党は今回大問題になった給油新法案の反対のために対案を出した。
 それはマスコミから実質的になにもしない法案だと叩かれ、党内からも反対され、結局は国会でもろくに審議しないまま参議院で僅差で可決された。

 民主党議員の中では参院で審議未了→廃案にしたかっのが、珍しく共産、社民の筋の通った議論に負けて、採決になり然も可決されて「しまった!! 」と思っている人も多くいるに違いない。
 何故ならその法案のボロが自民党から叩かれずに済むとおもったのが、自民党が待ち構える衆議院の審議の場に晒されるからだ。

 民主党は何故そのような法案を何故出したか。
 勿論小沢さんの言う自民党との違いを出す為だ。
 今日の読売新聞の社説
は、
 民主党の前原誠司・前代表によると、小沢代表は「与党が同意できないような対案を作れ」と指示していたという。これでは、国際平和活動をめぐる建設的な論議など、成り立つはずがない。
と批判している。

 私の勘繰りでは、小沢さんが抱きつき政策の福田さんが同意すれば、政権打倒のシナリオが崩れるからだろう。
 そしてこの法案の処理については、民主党の参院での運営の拙さを露呈し、しかも衆議院で与党からの攻撃に晒されるという民主にとっては最悪の結末になってしまった。

 今の政局は世論によって動かされている
 自民党の年金などの大チョンボに比べれば、民主党の対案処理は小さなチョンボだ。
 だから何時か来る衆院選は民主党有利の観測が流れている。

 もし、民主党が勝てば、その政策は野党に廻った強者揃いの自民党の猛攻撃に晒される。
 だから選挙に勝つことも大切だが、攻撃に耐え得る公約の立案も今から準備して置かないと給油新法案の対案の二の舞、そして三日天下の細川政権の二の舞になる。

 もし民主党が負けたとしても、与党は現在の3分の2の議席の確保は絶望的なので、今迄以上の捩れ国会が後6年続くそうだ。
 そして、今のような完全な停滞状態が永く続けば、実質的に政局をリードしている民主党に非難の矛先が廻る可能性も多い。

 結局は民主党が是々非々を貫く構えでないと、政局が動かない。
 詰まり与党の政策が良ければあっさり認めるし、悪ければそれに勝る対案を出して議論することだ。
 その対案は自民党と全く違う対案は良いとしても、給油新法案の対案のように実行不可能な対案を出すなどマスコミの攻撃→党の支持率の低下になるだけだ。

 民主党は針ねずみような戦闘集団でなくて、政策で十分に戦える政党であって欲しいし、そうなるのが次の衆院選で勝っても負けても、何時かは私の希望である長期に渡る自民、民主の政権交代が実現する早道だと思う。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (スミサーズ)
2008-01-12 12:56:47
こんにちは!
ただいま個人的にブログ応援活動してます。
応援ポチッ!
Unknown (無党派A)
2008-01-12 17:20:40
スミサーズさん
有り難うございます。
今後ともご助言とサポートをお願い致します。
はじめまして (Hisashi)
2008-01-12 19:33:11
お邪魔します~( *^▽^)ノ^^^☆たのしかったのでまた遊びにきますー
僕も最近ブログをはじめたんですが、なかなかむずかしいですね(汗)
それと大人の嗜みっての覚えましたー♪よかったら覗いてみてください
ちなみに僕は去年の11月からはまってます(笑)
http://lovetail.net/s/949
まあ、一番のチョンボは (通りすがり)
2008-01-12 21:25:43
採決を棄権して大阪(知事選応援演説)を優先させた小沢氏・・・
Unknown (Unknown)
2008-01-13 10:41:32
Hisashさん、通りすがりさん
今後とも、今後ともご助言とサポートをお願い致します。

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