普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

東電内部から指摘された福島第一の問題点

2011-04-07 11:38:59 | 企業経営・原発
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 昨日の朝日新聞は、東電の柏崎刈羽原発が発表した福島原発の第一と第二の比較の資料を元にした、
福島第一、安全設計で第二と違い 電源喪失巡り東電指摘 を報道し、その詳しい解説記事を加えています。

 その概要は、
・津波を受けて電源喪失事故に至った主要な理由は、福島第二原発との安全設計上の違いにのために、第一ではタービン建屋内の非常用ディーゼル発電機などが冠水し、使用不能。第二では、発電機などが気密性が高い原子炉建屋内にあり、機能を維持した。
・津波による設備の損傷の違いは、
(1)原子炉の非常用ディーゼル発電機と変圧器などの電源装置
   第一:(気密性の弱い)タービン建屋などにある福島第一の発電機が冠水し、6号機の1系統を除き使用不能。
   第二:(上記の設備がある気密性の高い)1号機の原子炉建屋が浸水したものの、機能が維持された
(2)原子炉の残留熱を除去するための海水をくみ上げるポンプ
   第一:設備がほぼむき出しの状態で置かれた福島第一のポンプがすべて運転不能、
   第二:ポンプ用の建屋内に置かれた1、2、4号機のポンプが運転不能となったものの、3号機は機能が保たれ、原子炉を冷却することが可能だった。
 そして柏崎刈羽原発では(1)、(2)とも福島第二と同じ設計なっていること強調
・なお東北電力から送られている、外部電源の状態は、
  第一:受電するための設備が地震や津波で被害を受け、外部電源が失われた
  第二:受電設備が機能しており、外部電源の一部が生きていた。
・事故収束の見通しが立っていない福島第一とは対照的に、福島第二では、3号機が地震発生の翌日の12日に、残る1、2、4号機も14~15日に原子炉内の温度が100度未満の「冷温停止」となり、安全が宣言された。
(この柏崎から出た)報道に対して、東京電力本社は「問題があると認めたわけではない。今後詳細に検討し、整理したい」としている。

[私の意見]
私がこの報道で一番気になるのはこれらの情報は福島第一を含む東電の原発の現場の運転・メンテナンスの担当者総てが知っていた筈と言う事です。
そしてその内容は原子炉の運転理論や設計などの難しいことではなくて、現場にいる人達なら誰でもが判ることです。
彼らは一旦事故があれば、自分の生命に関わるかも知れない設備の改善に就いては強い意識を持っていた筈で、当然のように福島第一も第二または柏崎刈羽と同様な改善の提案または要望が本社に出ていた筈です。
 増して先発の福島第一は設計面では他の後発の原発に比して地震に弱い設備であることを皆知っていた筈ですから。
 朝日の同日の関連記事を見ますと、配管の建屋貫通部分の気密保持などで金が掛かるからと建屋の改造を見送ったそうです。
そしてその僅かな改造費用の節約の付けは東電の存在を揺るがす程の大損害を起こしました。
私も会社としては命運を賭けた大プロゼクトの一期の新設工場の保全担当になり、その経験を二期、三期の建設のための基準にフィーバックし、また建設部門からそれを快く受け入れて貰い、それなりの大きな成果を得た経験があります。
そのような自分の保全の経験から言っても、難しい設備であればある程、会社のトップは現場の実情を良く知り、その運転、保全担当者の意見を取り上げるべきだと思うのですが、東京電力の場合今までの成り行きから見ると、私の考えと真反対の方向に進んだように見えて仕方がないのですが。


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