11日、福井県越前市で開かれた同党衆院議員のパーティーでの小沢さんの挨拶に対して、読売と産経は小それぞれ沢さんが強気か弱気か二つの見方をした報道をしています。
読売のやましいことはない…小沢氏、政倫審拒否の姿勢
民主党の小沢一郎元代表は衆院政治倫理審査会(政倫審)への招致を拒む考えを重ねて示した。これに対し、岡田幹事長は13日の役員会で招致を決める姿勢を崩さず、党内の亀裂は深まっている。
小沢氏は「私事で多くの同志の皆さんに大変ご心配、ご迷惑をおかけしていることをおわびする」と、招致を巡って党内が混乱していることを謝罪した。
一方で、「自分の姿勢と政治生活において、何も、一点もやましいことはない」と述べ、招致拒否の姿勢を強調した。「今後も民主党の政治を成功させるよう、一兵卒ではあるが全力で頑張っていきたい」とも語った。
どちらかの言えば反民主党的な立場の産経の窮地に立つ小沢氏に迷い 「同志に迷惑をかけた」と謝罪 離党後の展望開けず の解説的な記事です。 (読売の記事とダブル所は省略しています。)
国会招致問題で渦中の小沢一郎元民主党代表は11日、同党衆院議員のパーティーで珍しく謝罪した。岡田克也幹事長らとの亀裂が決定的となりつつある中、離党-新党結成も視野に入れているという小沢氏。だが、多くの野党は小沢氏との連携に冷ややかで、離党後の展望は開けない。逆に党に残っても政治資金規正法違反事件で強制起訴されば求心力の維持は厳しく、進むも退くも苦難が待ち受ける。そんな小沢氏の迷いが謝罪の言葉となってにじみ出たのかもしれない。
自民党の森喜朗元首相は11日のテレビ東京番組で、民主、自民両党の大連立に小沢氏が関与するのなら反対する考えを示した。
小沢氏は8日の会合で新党結成を視野に入れた発言をしたが、多くの野党は小沢氏との連携に否定的だ。自民、公明両党幹部は11日、政倫審よりも強制力のある証人喚問への小沢氏出席を求めた。
「民主党の政権を何としても成功させたい」「国民の生活を大事にする政治を民主党政権で実現したい」
小沢氏はパーティーで「民主党政権」の維持を強調した。自らの置かれた窮地を悟った小沢氏が、離党説を打ち消そうとしているようにも見えた。
[外野から見た小沢さんの考え方]
小沢さんとは是々非々の立場を持っている積りの私の見方です。
・小沢さんは国会の招致があれば出席すると言っていました。
その招致を決定する民主党内での招致反対は党内事情ですから、小沢さんなりに筋が通っているのでしょう。
・然し小沢さんは代表選で破れ、反小沢を掲げて勝った菅さんが決めた岡田さんが幹事長になったのですから、文字通り民主主義が党是の民主党ですから、たとえ自分に不利でも党の方針に従うので当然だと思います。
・小沢さんは「一点もやましいことはない」と言っていますが、それなら民主党政権が苦境に立っているときに、「民主党の政治を成功させるよう」に党の方針の国会招致に応じるのも当然のような気がしますが。
・常識的に考えても小沢さんの資金集めやその使い方は合法的かも知れませんが、法の精神に反しているように見えます。
これを突かれれば小沢さんのイメージが限りなく落ちるのを心配しているとしか思えません。
・逆に言えば、前にも書きましたが、国会に出て説明をしても、「起訴されている身であるからこれ以上のことは言えない」と言えば済むことなのに何故出ないのでしょう。
これに対して説明不足だと野党が騒いでも、本人が言わない限り党としても政権としてもどうしようもないのですから。
・小沢新党の結成の話しもありますが、今までの例から言ってどれだけの人達が彼に付いて行くのでしょう。
増して大政党の中枢にあって、党の金を自由に使えて始めて彼の力が発揮できるのに、小会派になってどれだけのことが出来るのでしょう。
後は産経の言うように、どの政党と連立を組みそしてどうしようとするのでしょう。
・そして産経の言うように、「離党後の展望は開けない。逆に党に残っても政治資金規正法違反事件で強制起訴されば求心力の維持は厳しく」なるのは間違いないと思います。
・残る道は
小沢さんの年齢も考えると、一発大逆転を狙って、世論の批判も無視して、菅さんを引きずり降ろし、党の代表、首相になるのか。
それとも小沢支持グループの言うように、菅内閣を担いで全面的に協力する、詰まり国会招致に応じるしか道しかないような気がするのですが。
・それにしても小沢さんのような超ベテランが、今のような経済の大激変時にまだ「国民の生活を大事にする政治を民主党政権で実現したい」と言うのはおかしいと思うのですが、今は首相がこれから長く続くかも知れない経済危機に国民にもある程度の責任と負担を訴えねばならぬときと思うのですが。
やっぱり日本の経済・財政状況はどうであれ、権力獲得のためにはばら蒔き政策もやむなしと言う政治信条は変わらないのでしょうね。
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