普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

日本の安全保障と私の考え

2010-06-10 10:31:51 | その場凌ぎの政治

 昨夜のNHKの「クローズアップ現代」で[「イラク戦争を問う~英国・検証の波紋~」 イラク戦争を問う]と言う下記のような番組がありました。
 イラク戦争から7年。なぜ戦争に踏み切ったのか。どのような意まる思決定がなされたのか。戦争に至るプロセスの検証を求める声が日本や世界各地で出始めている。こうしたなかイギリスでは、去年から徹底的な検証が始まっている。独立調査委員会によるこの検証では、これまで機密とされてきた政府の文書が公開され、ブレア元首相をはじめ、意思決定を行った当事者80人以上に対する公開の聞き取り調査が行われ、その様子はテレビやインターネットでも公開されている。 戦争をめぐる意思決定のプロセスを公的に記録し、未来への教訓を読み取ろうというこの検証。背景には、常に戦争と向き合い、そのたびに検証を行ってきたイギリスの歴史と伝統がある。戦争を検証することの意味は何か、そして、イギリスはそこから何を学びとろうとしているのかを探る。
 番組で印象に残ったのは、この問題はそのまま日本のも当てはまること、出演していたアダム・ロバーツさん(オックスフォード大学教授)と等松 春夫さん(防衛大学校教授)の「この種の問題の解決に必要なのは歴史観だ」と同じようなことを言っていたことです。
 たまたま「鳩山さんの言う米国に依存し続ける安全保障
の投稿で、鳩山さんの「米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年、続けていいとは思いません。」の考え方をいきなり普天間基地問題に適用する前に、長期的、大局的見地からの安全保障の研究をしておくべきだった。
 そしてその為には専門に検討するシンクタンクを設置すべきだと、と私の持論を書いたのですが、何時も適切なコメントを頂いている、オハイオさんから厳しいご批判を頂きました。
 またいつもの悪い癖で、シンクタンクで日米の関係を研究してその方向(日本が今までの方針を継続するべきか、または米国の現状やその方針の変更に対してどう対処すべきかなど)を出すべきだと書いた積りなのに、舌足らずのことを書いて仕舞ったことを反省しています。 (オハイオさんご免なさい。)
 それで今まで考えブログに書いてきたこと、特に中東問題に焦点を当てて並べと見ました。
(首相でもない普通のおっさんの私が何を考えても何にもならないことですが、今後また舌足らずのことを書いた時のご参考になれば幸いです。)

[基本的な考え方]
日本の安全保障を最優先にする
世界から信用される、そして(出来れば)尊敬される日本であって欲しい(出来ればの意味は後記)
(英国と同じように)現実を直視し、歴史に学ぶべき(後記の内容は素人が書く事ですから間違いもあると思いますが。)
 日本が世界で一二の信頼される国になったのは、平和憲法のためではなくて、援助にさいして利権を求めないからだ(逆に言えば下手くそな外交のためだ)
 満州の利権獲得までは国際法上は合法、中国侵攻は違法
 大戦で世界的な植民地開放の引き金を引くという貢献をしたのに、侵略国の汚名をきせられてしまったこと対する反省をすべき
 米国の潜在的戦力を何故見誤ったかの反省(精神主義に走り当時の軍部は神懸かりになり過ぎたのではないか。)
 もし大義があるとして、それに生命を賭けて戦う国と、安全の場所で支援する国、極端に言えば金だけ出して済ませる国のどの国が尊敬されるか
 仮に日本が尊敬されなくても日本人は戦争放棄の代償だと思って諦め、割り切るか
 イラク派遣の連合軍への資金提供、イラクの人道支援はそれに反対するものからすれば敵だ。その敵が攻撃してくれば否応なしに反撃しなければならない。それはvピストルであっても戦争だ。イラクでそのことが無かったのは単なる幸運だ。特に米軍の後方支援のための飛行機による輸送は明らかに戦争行為だ。
 これを無視して、9条のお蔭で日本は戦争をせずに済んだというのは詭弁だ。
 米軍の日本駐留は日本の安全保障のためだけでなく、過去のような日本の暴走を抑えるためにもある。
 何かと米国を批判する中国がこれに対して何も言わないのはその証拠だ。
・安倍さんの言う主張する外交、鳩山さんの言う日米対等の関係維持のためには、CIAまで行かずとも、安倍ささんの言うように自前の情報蒐集分析機関を持つ事だ
 相手の情報をそのまま受け取りそれを土台にしての対等の外交など考えられない。
 小泉さんがブッシュさんのガセネタに踊らされて、憲法解釈の変更までして自衛隊を出してことの反省をすべきだ
・米国、中国との関係
 日本は共産主義の反日教育の独裁国中国、反日教育の韓国、日本を敵国と見なしている北朝鮮、何を考えているのか判らないロシャに囲まれている。
 米国の地位の低下、方向変換したら日本は孤立してしまう。
 鳩山さんの言う価値観の全く違うしかも独裁政府で何をするか判らない中国を組み込んだ東アジア共同体はおかしい
 日本が先ずやるべきことは米国との関係は別として、価値観の似ている東南アジア諸国との関係強化を図るべき。
 米国とはある程度の車間距離を保つこと、中国とはその何倍かの車間距離を保ち、 (米中接近など)相手が急に方向を変えたり、 (経済問題ですが住宅バブルの崩壊なと)ブレーキを掛けた時の接触や衝突事故を避けること(その車間距離は基本的な外交方針や現実に合わせて柔軟に保つこと)
 自民党政権の米国のイラクに対する軍事行動に対して、何度もすぐその支持を表明したのは軽率だ。戦争を放棄した国、日本としての意見はないのか
 米国のイスラエルの不法行為に対する拒否権の発動にどう対処するのか。日本は米国と違う立場であるのは当然だ。

[私の立場]

 私は日米関係の在り方(米国一辺倒から反米まで)や中国との対応に就いて具体的にどうすべきかは、訪問者はごく一部の方達に限られいる私の小ブログでも、それなりの責任を感じていますので、上記以上の言いっぱなしのことは書けません。
 唯一つ言いたいのはこのような、 (少子化、石油資源枯渇などと併せて)安全保障のようなややこしいしかも日本にとって重要なことは、専門家を集めたシンクタンクを作って、大局的な見地、そして長期的な視野に立って、検討し日本政府がそれを参考にすることで、日本の方向が誤らないようにして貰いたいと言うことだけです。
 
なお中東紛争に対する日本の対応については下記の資料をご参照下さい。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治・人気ブログランキングへ

参照:
  
中東紛争から学んだもの(1)米国の民主主義とは
 
    
中東紛争から学んだもの(2)日本人として恥ずかしかったこと(1)
    中東紛争から学んだもの(3)日本人として恥ずかしかったこと(2)
    
中東紛争から学んだもの(4)自衛隊派遣論争