普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

藻から石油を産む研究と日本

2010-04-21 07:31:10 | 鳩山内閣

 昨夜のNHKの「クローズアップ現代 夢の植物で新エネルギーを作れ」と言う番組がありました。
 その内容は概略次のようなものです。
 日本では、石油の収量を1.5倍に品種改良したサトウキビを使い、その増収分を利用する方法や、“石油”を生産する特殊な「藻」を使う方法など、これまでになかったバイオ燃料が次々と開発されている。
 米国も次世代バイオ燃料の実用化を急いでいる。中でも注目されているのが「藻」。この研究は全て国からの投資で行われ、ビル・ゲイツら著名な投資家や政府の支援を受けたベンチャー企業が後楽園の数倍のプラントを建設。ボーイング社も協力して試験利用に乗り出した。官民が一体となって取り組む米国。
 一方、日本では 筑波大の渡辺信教授は石油抽出に最適な藻を発見し、世界的に注目を浴びている抽出法を発表したが、彼は大学に割り当てられた研究予算の一部を使用して細々と研究をしている。
 渡辺さんには世界から共同研究の申し入れや、会社への招聘などのオファーがあったが「日本が燃料輸出国になる日を夢見て、さらに効率のいい培養法を開発し、十年以内に実用化したい」としてその全てを断った
 渡辺さんは環境エネルギー政策研究所と協力して、個人的に日本中から共同研究の同志を集めてプロゼクトを立ち上げた後、政府もやっと資金の提供をしてくれるようになった。 (参照:藻からバイオ燃料を抽出/新たなエネルギー源に期待

 この放送を見て色々考えさせられるところがありますが、これに関する2チャンネルの書き込み 
の内真面目そうなものを拾って見ました。
・ルーピー政権は温暖化対策のための技術革新とか言いつつ何もしないからな
・エネルギーを握れば世界を執れるからな
・日本は技術後進国だなwww
・原発や化石燃料に頼らない新環境エネルギー政策に金を注ぎ込むべきだよな
・日本はバブル崩壊後に、自然エネルギーに力を注いでいればな、まぁまぁその当時は原油が馬鹿みたいに安かったからなぁ
・やっぱりこういうのは日本遅いんだよな
・一方民主党は節約で25%削減しますwwwwwwww、あほかといいたいわ
・大丈夫です、先を越されるだけだから
・日本で超現実的に頑張ってもお金貸してくれる人いるのかな?
・参院選で候補者が「藻の研究に集中投資します」と言っても誰も投票しないだろうな
・世界一になる理由は何なんですか? 2位じゃダメなんでしょうか?
・アメリカ様は省エネじゃなくてエネルギーもっと作ればいいじゃないか政策だからな。日本とは発想が違うねw
・まともな国がうらやましい・・・
・日本が開発すれば、水質汚染の改善と同時にやっちゃいそう
・アメリカは色々と思い切って予算つけるよな、日本も国策でやれや
・日本政府はホント投資がヘタ、ヒトゲノムにしろ OSにしろ スパコンにしろ 研究レベルでは世界一が狙えたのになぁ・・・
・国民の視点から考えて、そういう研究は必要ありません
・日本政府もこんな将来性のあるものに投資しろよ。 子供に金かけても経済成長しないよ。
・これは一企業だけじゃ無理だな 政府の支援が必要だ、そもそもエネルギー問題なんだ
・なんなんだこの研究体制の違い
・レンホウがもっと予算を削っているわけだがw
・民主政権であるかぎり、この国じゃ無理だなぁ。
・アメリカは方法人税は安い、そのかわり、寄付や投資がしやすいような税制、だから民間企業がデカいプロジェクトが出来るようになってる。日本は法人税が高い。寄付にも高い税金かける だから、企業が好きな研究にドカんと投資できない。 いつも「お上主導」になるようになってる。民間企業主導でデカいプロジェクトがしにくい。 まるで共産主義国家。
・二位じゃ特許は抑えられないって知って、れんほうは仕分けをしてるよな
・しかし、よく取材させるよなぁ 投資誘致目的の宣伝代わりだろうな
・一方日本は、中韓に子ども手当を支給した
・日本がどれだけカスな国かが分かるね。
・事業仕分け第2弾 48法人152事業が対象 「科学技術軽視」浮き彫り

[私の感想]
政治家たちへ

 日本は狭い国土、資源と言ったら人的資源しか無い国です。
 だからに日本が厳しい競争の中で世界に伍して行くためには、人的資源の養成と科学技術の向上しか生きて行く道はないのは誰でも判っています。
 だから教育と科学技術に関しては思い切った重点投資をすべきです。
 それなのに最近の例で言えば全国一律の学力テストで金を削り(国で実施した学校の数より自主的にやった方の数が多かったそうです。それだけニーズ゜があったのに。)、2チャンネルで散々揶揄されているように、事業仕分けでも科学技術関係の予算が削られています。
 財源がないのなら、民主党も最大野党の自民党も公約に掲げている国会議員の定数を削減は、両党が本当にその気になれば、直ぐにでも出来ることだし、国に取っても百利あって一害もない政策です。
 そして議員自ら身を切れば、公務員制度改革へも大きな推進力になると思います。
 これなどほんの一例ですが、まだ他にもやることが一杯あると思いますが、もう少し日本の将来を思って真面目にやって下さい。
 藻から石油抽出など国の将来を決めるかも判らない重大な事業の発展を、渡辺さんのように個人的な愛国心に頼るなど政治家として大変恥ずかしいことと思うのですが。

NHKへ
 また朝鮮の過去の問題を取り上げています。
 以前は台湾の問題で大きな批判を浴びました。 (これでは受信料収入が落ちても不思議はありません。)
 このような問題を取り上げて、日本の将来にどれだけの価値があるのかその意図が判りません。
 政治的な問題、立場でどうでも解釈できる問題よりも、誰も気付かないか良く知らない問題で、報道すれば誰でも納得できる今回の「クローズアップ現代」のような啓発的な記事をもっと増やせば、NHKの最大の関心事の受信料の増加に繋がると思うのですが。

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