今日の読売は無党派層5割 2大政党離れが一段と深刻にと言う概要次のような社説を出しています。
民主、自民両党の支持率がそれぞれ下落し、いわゆる無党派層が50%に達した。2大政党は、政治不信が一段と進んでいることを深刻に受け止めなければならない。読売新聞の4月世論調査で「支持政党なし」の無党派層は、3月調査から14ポイントも急増した。両党に愛想を尽かした支持者たちが無党派層に流れたのは明らかだ。
そして民主党の抱える問題として小沢さんの「政治と金」の問題、普天間基地移設と鳩山さんの責任、民主党の政権公約の目玉である子ども手当、恒久財源なきバラマキ政策、高速道路の無料化、首相の指導力不足を上げています。
一方の自民党については、自民党の支持率は、16%に下降した。今年1月調査に並ぶ過去最低の数字である。その一方で、みんなの党が支持率を伸ばしている。与謝野馨・元財務相や平沼赳夫・元経済産業相らが新党を旗揚げする。背景には、自民党が野党第1党として、政権を厳しく批判する責務を果たさず、政権交代の受け皿になっていないことがある。を上げ、この際、民主、自民両党が、強い危機感をもって対処していかなければ、政党政治そのものが、衰微しかねない。と締めくくっています。
[私の意見]
現状で唯一頼りになりそうなのはみんなの党で参院選でも勢いを増しそうで、この党の存在は特に自民党の今後にに大きな指針を示していると思いますが、なんと言っても今の所は弱小政党です。
平沼、与謝野新党については二人とも私は支持していますが、今後の方向に就いては今の所、???の状態です。
唯一の心配は平沼さんは信念の人のようですが、そのために政局に影響を与えるには数が集まりそうにないことです。
後は読売が指摘するように民主、自民両党が、強い危機感をもって対処するしかないと思いますがこれも???の状態は続きそうな気配です。
心配性の私が一番心配しているは、何時も言う事ですがマスコミ、特にテレビの世論に及ぼす影響の増大です。
極論を言えば政治の世界ではマスコミ、特にテレビは民主、自民と並ぶ第三勢力になっていると言っても当たらずとも遠からずの情勢だと思います。
そしてその中で、テレビの50%の無党派層、とくに浮動票の人達に与える影響の大きさは無視できないと思います。
何故なら良く言われる新聞離れと、テレビのニュース報道番組の強化です。 (私はテレビ運営会社の財政悪化に伴う合理化の一貫として、ドラマや娯楽番組と違って一度取った映像は何度でも使えること、番組を膨らますためのコメンテーターはドラマなどに比して安いギャラで使える人達の採用を考えたのだと思います。)
テレビの影響の大きさについては、
・小泉さんの郵政選挙では小泉さんの刺客派遣などの戦略に乗せられた、選挙中にも関わらず彼らを追い回す事で実質的に小泉さんを支援→小泉さん大勝
・安倍さんの時代の政治と金の問題の攻撃→現役閣僚の自殺→参院選中にも関わらず執拗な赤城さんの絆創膏報道で政治と金を思いださせる→安倍さん大敗→小沢さんの捩じれ国会を利用した内閣苛め→安倍さん、福田さんの辞任に対する国民の信を問われてないとの攻撃(事実は議会制民主主義だから自民党の信を問われて選挙で、それに基づいての首相交代に何の瑕疵もない不当な攻撃)
・麻生さんの漢字の読み違え、失言、発言のブレ、中川さんの朦朧会見などの執拗な繰り返し報道→麻生さんの衆院選大敗。
安倍さんの時の現役閣僚の自殺は刑事事件にもならない単なる秘書の事務所経費の疑わしい報告、刑事事件になった鳩山さん、小沢さんの秘書の政治資金の虚偽報告の対する報道姿勢の違い。
今の鳩山さんの国の方向さえねじ曲げないような大きな問題の発言のブレ、秘書が罪を冒したときは議員辞職しろと言ったのに今回の問題で辞職しないなどに比べると、麻生さんの失言や発言のブレなどほんのチッポケな問題ですが、それらの報道姿勢の違いは明らかにおかしく、何らかのテレビ会社の意図があったし、現在もあるとしか考えられません。
小泉選挙以来のその国政選挙の結果の大きなブレは私から見れば明らかにテレビの報道姿勢の影響が大きいかを示しており、テレビ会社もこのことの日本の政治に及ぼす影響に就いて反省すべきだと思います。
そしてこれらのテレビ放送を聴いた新聞もろくに見ない浮動層の人達の投票行動は安倍さんと麻生さん大敗を見れば明らかだし、テレビの影響力が如何に大きいかと思います。
今後の問題ですが、現在の無党派層50%に就いては、マスコミやテレビの責任もありますが、どちらかと言えば鳩山政権や自民党自身の考えるべきことです。
然しもし新聞は勿論テレビ会社の人達が、ある程度の見識があり、国を憂える気持ちがあるのなら、少なくても民主、自民と言わず各党に対して公平な報道や是々非々の批判をして貰いたいものですが、今までの経過からみれば私の期待外れの結果になりそうなのが残念です。(*注記)
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*注記:日曜日のテレ朝の田原総一朗さんの「サンデープロゼクト」を引き継いだ小宮悦子さんの「サンデー・フロントライン」は酷かったですね。
何しろ民主党のホープの前原、枝野、長妻の各氏を招んだのは良いとしても、コメンテーターは民主党よりの発言が目立つ藤原帰一さん、自ら民主党支持を明らかにした姜尚中さん、朝日新聞の星浩さんで、これでは全くの民主党ヨイショ番組。民主党の政策への評価ばかりで呆れてしまいました。
田原さんは灰汁の強い司会で反感を買われることもあった様ですが、自民・民主とも割合に公平にやっていたようです。
番組で公平を期するにはやはり対立する立場の双方同数の人を立てるなどの配慮が必要のような気がするのですが。
これから同番組は聴取者をどの方向に持って行くつもりなんでしょう。