普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

読売の世論調査と自民党

2010-04-05 16:06:27 | 自民党

  今朝の読売新聞に最近の世論調査の数字がでました。 (数字は小数点以下四捨五入の%)
・鳩山内閣を支持?:支持する 33(前回41)、支持しない 50(同56)  
・鳩山内閣を支持する最大の理由?:非自民の政権だから 47(47)
 谷垣さん始め自民党員は何故、そしてどの点が自民党政権が嫌われているかは良く判っていると思いますが、何故その対策が取れないのでしょう。
・鳩山内閣を支持しない最大の理由?:首相に指導力がない 44(40)
 前回の調査では
・鳩山首相、谷垣総裁のどちらが首相にふさわしい?鳩山首相 43、谷垣総裁 19
と言う比較が出ています。
  詰まり谷垣さんは(かって猛烈な批判を浴びた麻生さんと質量ともケタ違いに、重大問題に関しての発言のブレ捲くる)指導力がない鳩山さんから圧倒的な差をつけられています。
 その理由は自民党若手政治家や与謝野さん、舛添さんなどの党内改革の要求にも、谷垣さんは(それなりの信念があるのでしょうが)現状維持しか出来ないと国民から思われているのだと思います。
  そして今回の与謝野さんの離党でさらに谷垣さんの評価は下がっているような気がします。
・どの政党を支持?民主党 24(31)、自民党 16(20)、公明党 2(3)、みんなの党 4(3)、共産党  1(2)
・今年夏に行われる参議院選挙の比例代表では、どの政党またその候補者に投票?:民主党 22(25)、自民党 19(22)、公明党 2(4)、みんなの党  5(4)、共産党 1(3)
  民主党の支持率の下落の理由は誰でも判ることですが、自民党も落ちています。
 谷垣さん始め自民党員はその理由はとうに判っていると思うのですが、何故その対策が取れないのでしょう。

・小沢幹事長は、資金管理団体をめぐる事件の責任を取って、幹事長を辞任すべき?辞任すべきだ 77(78)、その必要はない 18(19) 
・鳩山首相は普天間基地移設問題が5月末まで決着しない場合退陣すべき?退陣すべき49,必要ない43
・参議院で民主党が過半数の議席を獲得する方がよいと思う?獲得する方がよい 31(33)、そうは思わない 57(57)
 つまり国民は自民党に頑張って貰いたいが、自民党の支持率低下でみるように何処の党に投票して良いか判らないのでしょう。
・国会議員の中で首相に相応しい人は?舛添 29,岡田 9、前原 8、菅 7、渡辺喜美 6、鳩山 5、与謝野 4、谷垣 2
  これで目指すのは舛添さんの支持の10%以上の急騰です。
 谷垣さんの低支持と並べて考えると国民は自民党にリーダーシップがあるかも知れない舛添さんに期待しているようです。

私の意見]
 前回の読売の調査では
・民主党は、一連の「政治とカネ」の問題について、政治的責任を問うなど、自浄能力を発揮していると思う?:そうは思わない 84 
と言う結果が出ています。
 これを逆に言えば民主党は鳩山さんや小沢さんが「政治と金」の問題で辞職すると言うカードを持っており、期に応じてそれを切れば民主党の支持率が上がる可能性があると思います。
 しかし自民党にはこれと言って切れるカードは舛添さんしかありません。
 然し舛添さんをトップに担いでも、過去の看板のかけ替えと批判されるでしょう。
  これが民主党なら鳩山さんから岡田さんなどに代っても今までのマスコミの傾向からすれば、(自民党や外野から見て不公平と思いますが)前記のように批判されずに逆に評価が上がる可能性が高いと思います。
 もう一つのカードは自民党内の改革ですが、谷垣さんははキッパリと拒否をしました。
  然し、まだ今の内ならその方針を変える時間は少ないかも知れませんがまだあるような気がします。
 昨夜のTitterでは山本一太さんのブログの「平沼・与謝野新党が第3極になれない理由」のエントリーについて、別れた人達の批判より残った自民党の改革のことを考えろとか、もう自民党には絶望したなどの厳しいTweetが多く流れていました。
  もう一つ気になったのは、大島幹事長の与謝野さんの除名発言です。
  与謝野さんは離党のとき谷垣さんと民主党に対して挟み打ちをしたいと言ったそうですが、自民党としては感情を抜きにしても、与謝野・平沼新党やみんなの党と連携をして何が何でも民主党が参院過半数阻止するための政治的な配慮がいると思うのですが。
 前にも書きましたが、自民党の勝機は鳩山さんが5月末までの普天間基地問題で鳩山さんが辞職しても追いつかないとんでもない大チョンボをするか、参院選前の(主として今のところは民主党よりのマスコミにより作られる)空気の変化に期待するしかないような気がします。
 自民党としてその様な偶然を期待するより、自らが確実に勝利を得られるような体制作りが必要と思うのですが。
 読売は今回の与謝野さんの離党に関して自民「離党ドミノ」警戒、党融解も現実味?と報じています。
 自民党員は与謝野さんの動きに対して色々批判していますが、こんな事はマスコミやに任せてもっと危機意識を持って党内の改革に専念すべきだと思うのですが。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治ブログランキングへ

政治ブログへ