普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

谷垣さんは参院選で本当に勝てると思っている?

2010-04-02 11:29:57 | 自民党

 なんとか党首討論を乗り切った谷垣さんが開いた「参院選必勝のための全議員懇談会」での提案の多くは「古い自民党」からの脱皮を求める声でした。
  然し谷垣さんは「(参院)選挙まであと100日だ。骨格の人事を大きくいじる考えは毛頭ない。私が責任を持って選んだ人事で戦いたい」と述べ、人事刷新は参院選後に行う考えを明らかにした。また、「参院選でねじれを作らなければいけない。これを私の覚悟として参院選を戦いたい」と述べ、与党を過半数割れに追い込むことを目標として表明しました。読売新聞より)
 結局、この日執行部が示した対応は、参院選対策の役職への若手の起用と、月1、2回の議員懇談会の定例化と、舛添氏の選対幹部起用だけでした。
 しかも舛添さんはそれに応じないことをテレビで言っていました。
 その理由はテレビの解説者の勘繰りも交えての発言ですが、人事刷新無しでは参院選で負ける事は判っている(私はここまでの意見までは賛成です)のに、選対幹部になればその責任を取らされるのは真っ平だと考えているそうです。

[谷垣さんの現体制維持発言についての疑問]
・鳩山さん、小沢さんなどの「政治と金」の問題、普天間基地、郵政改革、公約の変更や不履行などで鳩山政権の支持率低下にも関わらず自民党支持率の低迷の理由やその対策を考えているのだろうか?(*注記)
・支持率低迷のままで選挙になれば勝つと思っているのだろうか?
・今まで自民党を支持していた人達で、今の自民党の現状に飽き足らない人達の票が、みんなの党や、今日の新聞に出ていた平沼新党に流されるかもしれない。

[外野からみた参院選での民主党不利の条件]
・前記の不利な条件(それでも世論調査の結果は民主党有利)
・今後考えられるのは5月までの普天間基地解決が遅れること(現行案に戻るのが良いと思いますが鳩山政権は意地でも出来ないでしょう)
・普天間基地移転問題で仮に沖縄が候補に上がるとしたら、沖縄県民の民主党の支持を失う(けれど日本全体としては極く一地域に留まる)
・民主党に飽き足らない人達の票がみんなの党ほかの他党に流れるかもしれない
[外野からみた民主党有利な条件]
鳩山さん、小沢さん退陣で却って民主党の支持率が上がるかも知れない? (民主党にとっては一時的なショックはあっても菅、岡田、前原、原口などに政権の中心が移って、政権運営上痛くも痒くもないし、民主党本来のクリーンなイメージを持つ若手政治家が中心となることで、支持率が上がる可能性もある)
・政局の変化に応じての鳩山さん、小沢さんの退陣はある意味では民主党の切り札となる自民党は現状維持を貫く限りこれと言った切り札はなにもない
・子ども手当て、農家の戸別所得保障制度、高校無料化などのばら蒔き政策が実行に移される
・政治主導の行政改革に期待する国民はまだ民主党政権について寛容な気持ちを持っている人が多い
・小沢さんの選挙優先の政策が着々進行している(これに対しては私も反対ですがプラス・マイナスしてやはり民主党有利であるのは間違いないと思います)
・朝日新聞、テレビ朝日を始めとするマスコミ、特にテレビの一部は、鳩山政権に対して未だに寛容である(反民主の傾向のある産経新聞は朝日に比べて、発行部数が遥かに少ない。)
・マスコミも自民党内の紛争以外党の動きについて殆ど報道してくれない。 (自民党は広報の手段が殆どない。私は党の広報についてもっと積極的に売り込むべきだと思うのですが)
 素人の私が上のような分かりきったことを書かずとも、谷垣さん始め執行部は公には口に出来ないが、このままでは参院選で負けることは判っている?と思います。
 もし本気で勝つつもりでしたら、自民党のやれること、やらねばならぬことも判っていると思います
 このままでずるずる負けるか、それとも負けるか勝つは別として(勿論当事者は勝つつもりで)思い切った改革に挑戦するか否か、後は全て谷垣さん始め幹部の決心の問題だと思います

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注記:自民党は何故党の支持率を上げようとしないのかほか、カテゴリー→自民党を参照願います
 なお自民党のホームページの意見欄の字数制限800字に就いて私が寝言のようにブログに書き、自民党に投書したり、Twitterで自民党員に書いていましたが、最近はやっと1000字までになりました。それでも民主党の字数制限は2000字です。自民党が変わるのは大変なのはこれを見てもわかりますね。