北朝鮮の核問題で、六カ国協議が今ようやく進展しようとしている。しかし、六カ国といっても実はアメリカと北朝鮮二国協議みたいなものに見える。
当事国はそれなりの役割とか要求とかがあるわけですが、何といっても核の問題で、これは六カ国共通の課題で一致している。しかし、核放棄の条件は、マカオに凍結された北の資金の解除であり、アメリカによるテロ支援国家としての指定を解除することにあるわけだから、アメリカとの交渉が進めばいいのだ。中国はその仲立ちとして大切な国なのでしょう。また韓国は同胞として、支援を続ける中心であり、日本に期待されるものも、支援の筈だ。
しかし、今、北にとって一番邪魔なのは日本でしょう。拉致問題を前面に出す日本とは話をしたくない、それが本音と思う。
アメリカは一応拉致に理解を示し、それなりの対応はしていると思うが、拉致の問題が解決しなければ、だめとは言わない。日本が拉致を取り下げない以上、二国間で継続協議をしてくださいというくらいなところで納めるだろう。だけど、日本には、支援での協力をして欲しいというのがアメリカの虫のいい考えだと思う。
ひょっとすると、日本を無視する形での交渉継続となるかもしれない。その場合日本が孤立したと見るべきなのか、確かに六カ国協議といいながら、日本だけが無視されるのであれば、孤立なのでしょう。しかし、逆に日本が拉致の解決なくして支援なし、とした姿勢を放棄したら、かえって主体性の無い国ということになるのではないか。
今、必要なのは、関係国に拉致の問題を全面的に支援させる、外交努だ。極めて難しい問題で、北朝鮮の国家体制がくずれるまで解決しないかもしれない。
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