うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

東京大賞典はオメガパフューム

2019-01-08 00:18:13 | 競馬日記
東京大賞典を勝ったのも3歳馬オメガパフュームでした。昨年の3歳馬は、JCを勝ったアーモンドアイを筆頭に、有馬記念のブラストワンピース、マイルCSのステルヴィオ、チャンピオンズCのルヴァンスレーヴと古馬との対決を制していました。

このオメガパフュームの配合は実は気に入っておりまして、500万下を勝ちあがった際のレースっぷりを見て、この配合でこの走りならきっと強い馬だろうと期待しておりました。その後、同期にルヴァンスレーヴがいるということもあってタイトルには手が届かなかったのですが、年末の総決算で待望のGI制覇です。

父はスウェプトオーヴァーボード。現役時はダートのスプリントとマイルのGIを1勝ずつ。エンドスウィープが死亡したため、その後継として社台によって導入されました。
代表産駒は2016年、2017年とスプリンターズSを連覇したレッドファルクス。母はスティンガーの全妹です。スウェプトオーヴァーボード産駒は基本的には短いところ、ダート向きの傾向がありますが、ステイヤーズSの勝ち馬リッジマンのような変わり種も出ています。
レッドファルクス、そして本馬オメガパフュームと近年になってGIで活躍する馬が出ているのですが、残念ながら2017年に死亡しています。

オメガパフュームの祖母ビューティーメイクはドンカスターSの勝ち馬。典型的芝長距離向き種牡馬として有名なリアルシャダイ産駒です。ルヴァンスレーヴも曾祖母父がリアルシャダイですが、リアルシャダイは母がダートで活躍したDesert Vixen(しかし、ワシントンDC国際で2着があり、ダート専用ではなかった)、父Robertoもアメリカ血統が豊富であり、血統表内の要素となった場合にはダート適性を強化する方へ働いても全く不思議はない血統構成でした。

オメガパフュームは父スウェプトオーヴァーボード×母父ゴールドアリュール×祖母ビューティーメイクという配合。単純に考えて、ダート中距離くらいかなという感じがありますね。
母オメガフレグランスはNorthern Dancer 4. 6 X 4にHail to Reason 4 X 4とあか抜けないところのある配合。ダート1800mばかりで3勝を挙げています。父スウェプトオーヴァーボードはNative Dancer 5 X 5だけの配合ですから(ただし母父CutlassがMy Babu 3 X 3を持つ)、バランスが良いと思います。
この両者の組み合わせでは、Northern Dancer 5 X 5. 5. 7が最前面、Hail to Reasonはクロスしませんが、Turn-toは7 X 6. 6。My babuもTurn-toもLavendulaを含み、Lavendula 6. 8. 8. 9 X 8. 8。父方Mr. Prospectorと母方RobertoによりNashua 6 X 6。他にはNative Dancer 6. 6. 7 X 7. 7. 9、Almahmoud 7 X 6. 7. 7. 9、Rough Shod 6 X 7が6代内クロスになります。明確な系列ぐるみの主導はないですが、Northern Dancer中間断絶による主導と見ていいんじゃないでしょうか。How = Cherokee Rose 7 X 7系列ぐるみがSickleを含んでいるところとか、Speed Boat = Anchors Ahead = War Relic 8 X 8. 8. 9とか、結構きめ細かいんですよね。こういう整合性が取れていてきめ細かい配合は好みです。

馬体の成長はどうなんでしょうか。デビュー戦のときが自己最高体重で、東京大賞典のときが自身で二番目に軽い体重でした。もっと成長してルヴァンスレーヴを倒して欲しいです。