うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

西恵利香「Make my day! ~birthday~」 at 代官山LOOP

2019-01-19 22:32:42 | 音楽
代官山LOOP

1月11日に行われた西恵利香「Make my day! ~birthday~」 に行ってまいりました。場所は代官山LOOP。

本題に入る前に、この話題に触れないわけにはいけませんね。AeLL.時代から所属した事務所シャイニングウィルを昨年末をもって篠崎愛さんとともに契約満了になり、レーベルとして所属していたpara de casaに移籍するという発表が年末にありました。まあ、その、ミエミエでしたね。篠崎さんが退所しそうという方がわかりやすく、復刻ラミネートポスターとか、「10 years Memory」って写真集とか、事務所への置き土産的企画っぽくて、そろそろ旅立ちかなという感じがありました。で、恵利香さんもそんな頻度で篠崎さんと会ってたかなというのもあって、他にもいろいろなんとなく動きがありそうな感じがすることがあったのですが、はっきりと移籍だろうと思ったのは12月に入ってからpara de casaがウェブサイトを立ち上げたとき(正確には以前とは別URLで再始動)でしょうかね。受け入れ準備だろうと思いましたし、それに対して恵利香さんが"my home"と言っていましたから、なるほどそっちがもうホームになるんだなと思いました。その後、AeLL.全員集合とか、そういうことなんですよねという出来事もありました。
で、十中八九、移籍なんだろうと思っていましたが、残り一二のうちの半分を単なる考えすぎで残留とすれば、残りの半分はどういうケースかわからないですが、何か悪い方の展開という感じで、はっきりと発表されるまでは多少の心配がありました。基本的には今までと変わらず続けてくれるということで、良かったです。

節目の30歳ということで、同い年のビッグなアーティストでは西野カナさんの活動休止のニュースがありました。昨年がデビュー10周年で、この10年間売れまくって、その一方では特に今年は声が出づらそうな感じもあり、ここらで一旦休憩というのはよく分かります。続ける選択をしたと公言する同い年のアーティストとしてはPerfumeがいますね。「求められる限り続けていく」ということをライブのMCで言っています。求めてくれる客がいないと成り立たない商売で、客の期待に応え続けるという決意ですね。
恵利香さんもMCで言っていましたが、女性は30超えたらどうこうみたいな、まさしく余計なお世話としか言いようのない雑音にさらされることが多いわけですが(本当に良くないことです)、惑わされたり横槍を入れられたりした結果ではなく、自分の意志で決断をできるのは大切だろうなと思うわけです。

西恵利香フライヤー

さてさて、ライブです。忘れずにオリジナルカクテルを頼みました。「30」というど直球なネーミング。ちょっと苦味を利かせたという話でしたが、確かに苦味はあったものの私基準ではゴクゴク飲める範囲内で、あっという間に飲み干してしまいました。

オリジナルカクテル

メンバーです。9月のLAST SUMMER DRESSのときと同じです。

ボーカル&シンセサイザー:西恵利香
ピアノ、キーボード:井上惇志(showmore)
ギター(アコースティック、エレクトリック):一戸祐介
ベース(アコースティック、エレクトリック):ドラ内山(ビーチ・バージョン、ふたりの文学)
パーカッション、ドラム:ヤジマタクヤ(ビーチ・バージョン)

前半はアコースティック、後半はエレクトリックの2部構成。今回思ったのは、恵利香さんのサポートで入っている回数が一番多いであろう一戸さんのギターの音の安心感ですね。西恵利香サウンドっぽさの大きなウェイトを占めているように思います。

アコースティックの部もエレクトリックの部も圧巻のボーカルでした。DAYはいろんな解釈ができそうで難しい曲だと思いますが、いろんな正解がありそうな曲なので、もっと聴きたいですね。翌日、配信開始となったROMANCEはポップなポップ。このようなポップを自分自身のカラーで歌えるところが西恵利香の強みだと思いますし、今後もその時の興味でいろんな方向にポップからはみ出していくことだろうと思いますが、このようにポップを忘れずにいてくれればどこまででも付いていけるだろうと思いました。ソロデビューしたときはシティポップの歌姫的売り出し方だったと思いますが、プロデュースする側の思いつきだったのか、彼女の意向だったのか、いずれにせよいいところだったと思います。
特に変わらないんですけど、みたいなことを言っていましたが、特典会廃止(チェキは廃止で、グッズ販売の際にサインはするそうです)という変化がありました。いわゆるアイドル商法からの脱却で、そもそもどういった売り方をしたいかは本人および運営が決めればいいことですし、それなりに負担でもあったでしょうからそれでいいんじゃないでしょうか。一方、ファンとして期待するのは、余計な負担を減らした分、もっとパフォーマンスを高めたいみたいなところなんですよね、またいちいちチェキなど撮ってられないくらいに客を集めたいみたいな野望はあるんですよね、そういう決意表明なんですよね、ってところですよ。期待してますよ。
そうした場合に物理的問題があって、それは持ち曲が少ないということです。歌入り曲はsoirée収録9曲+DAY収録3曲+新曲ROMANCE+未発表曲bitter=14曲で、例えばソロでツアーをやろうとしたらまさにカツカツ状態です。つまりはアルバムを出す必要があるということで、曲を貯めているという話もありましたので、今年は新アルバムが出るはずです(昨年中に出したいと言っていたのですが)。今年の動きにも期待しますし、もちろん今後も期待します。

年を重ねれば身体的変化は起こり得ることとはいえ、歌うことを生業としている人にとっては声(音域)が出ないみたいなことが起こればそれはもう辛いんだろうなと思います。しかし、声が出るに越したことがないですがびっくり人間ショーではないですし、歌が上手いに越したことはないですが何かのコンテストではないですので、そのときのコンディションでベストな表現を探して末永く活躍してほしいと思います。

ROMANCEはもちろんダウンロードしました。
ん? ピンクのバックといい、頭の角度といい、「Waltz For Debby」と奇妙に一致しているような。まさか「Waltz For Debby」風でみたいな発想があったわけではないでしょうが(あったのならそれはそれで高く評価したい)。私のコレクションに馴染んで、いい感じです。


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