うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ブラストワンピース

2018-12-24 01:36:34 | 競馬日記
有馬記念を制したのはシルクの勝負服のブラストワンピースシルクジャスティスみたいだなととっさに思った人が多いと思いますが、GI未勝利の3歳馬が有馬記念を勝つのはシルクジャスティス以来とのことです。

父はDansili産駒ハービンジャー。Kジョージでの圧勝劇がまだ記憶に新しいですが(といっても2010年のことですか、時が経つのは早い)、そういえば、先日、Champs Elyseesが亡くなったというブログを書いたのでした(ブログ)。DansiliはChamps Elyseesの全兄であり、ブログ中に名前を出しています。冠婚葬祭馬券は買え、みたいなのがありますが、実はこっそりサインが出ていましたか。

母ツルマルワンピース、祖母ツルマルグラマーともにGI出走経験があるので、名前は記憶に残っています。曽祖母の輸入繁殖牝馬エラティスの仔に日経賞(GII)を勝ち菊花賞と天皇賞春の2つの超長距離GIで2着があるアルナスラインがいますが、ブラストワンピースはエラティスの子孫で初のGI馬になりました。めでたいですね。

ブラストワンピースは中島理論的に見れば、父と曽祖母父がゼロで、全力で要注意という配合になっていますが、そういう話はこちらに譲りましょうかね(雪の家雑記帳)。
それで、クロス馬的なところを見ていこうと思うのですが、その前にハービンジャー産駒GI馬を挙げると、ディアドラモズカッチャンペルシアンナイトに続く4頭目ということになります。共通の特徴は、Northern Dancerの豊富さ(母内Northern Dancerクロスなしはペルシアンナイトだけだが、ペルシアンナイトは祖母がNorthern Dancerクロスを持つ)とNijinskyクロスでしょうかね。父ハービンジャー×母父キングカメハメハはブラストワンピースとモズカッチャンの2頭。
で、ようやくクロス馬を見ると、まずNorthern Dancer 5. 5. 6. 7 X 5. 6. 6. 8、Nijinsky 6 X 7があり、主導は位置関係からNorthern Dancer系列ぐるみだと言いたくなります。他にはHis Majesty = Graustark 5 X 5. 7、Le Fabuleux 6 X 5がありますね。Le FabuleuxはWild Risk、Rialtoもクロスし、若干特殊なKsar、Dark Legendを含み、BlandfordでNorthern Dancerと結合しています。なかなか魅力的です。ただし、Le Fabuleux内はBlandfordが8代目ですが、Nothern Dancer内は10代目で、9代内で見ればArctic TernのAlmahmoud内9代目にあることによって救われています。BlandfordにしてもNijinskyとNorthern Dancerにしても、位置関係でチグハグなところがありますが、それでいて全体的な破綻はないんですよね。この辺のところ、案外うまくできていています。悪くない配合なんですよね。

2着はレイデオロ。キングカメハメハ産駒です。ブラストワンピースの母父もキングカメハメハで、キングカメハメハ向きのレースになったのでしょう。重要な種牡馬です。

本レースには障害レース界のスター、オジュウチョウサンが出走していました。16頭中9着でしたが、このメンバーに入って普通に走った訳で、全く悪くない結果でした。