うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Sixties Song

2018-12-14 23:22:43 | 競馬日記
カルロスペレグリーニ大賞典はBCターフへの優先出走権を得られるBCチャレンジに組み込まれており、これの話題でSixties Songが取り上げられていました(記事)。

父Sities Iconはセントレジャー馬。Northern Dancer 3 X 4中間断絶でリードするGalileo産駒初期の名配合です。父Galileoは英ダービー馬、母Love Divineは英オークス馬ですので、英ダービー馬と英オークス馬の組み合わせによる英セントレジャー馬ということになるのですが、これは他にどれくらい例があるのでしょうね。父Nijinsky、母Snow Brideのラムタラが英ダービー馬と英オークス馬の組み合わせによる初めてのダービー馬で、父Galileo、母Ouija BoardのAustraliaが英愛ダービー馬と英愛オークス馬の組み合わせによる唯一の英愛ダービー馬らしいですが。

Sixties Songは2016年のカルロスペレグリーニ大賞典を含むGI3勝。Sixties Iconはイギリスで種牡馬入りし、アルゼンチンへもシャトルされているのですが、他のGI馬はCrazy Iconであり、どちらもアルゼンチンでの産駒になります。
母はアメリカ産で、Unbridled's Song×Relaunch×Northfieldsという累代配合。英国産Sixties Iconと米国産Blissful Songがアルゼンチンで出会ってGI馬が生まれるわけで、サラブレッドの移動は配合の可能性を広げる点で非常に重要ですね。曾祖母North of EdenはパラダイスクリークForbidden AppleWild Eventの母、高祖母ツリーオブノレッジはTheatricalタイキブリザードの母。他にもデビッドジュニアBobby's Kittenが近親にいます。なかなかレベルの高い牝系です。
Sixties Songはごく普通に良い配合ですね。Northern DancerだけでなくMr. Prospectorもクロスして主導が分かりにくくなったと言えそうですが、他にもHail to ReasonやBuckpasserのクロスをGalileo内に集めて、ここの部分を強調しているというのははっきりしています。DiesisとCaroという欧州系の馬の間でRelicクロスができたり、母内In Realityクロスに含まれるWar Relicや、The AxeのおかげでBuckpasser内Businesslike = Big Eventをクロスしたり、DjeddahクロスがTourbillonとAsterusを内包したり、細かいところも結構いいと思います。

以前、Sixties Songの配合をちょっと調べて、へー、と思ったのですが、当時はブログを書かないことが習慣になっていまして、なぜか最近好調にブログを書いているので、この機会に書いてみました。